先月私は研修だらけだった。疲労で口内炎は治らないは、肩は凝るは、腰やお尻も痛くて、やはり座り続けるより現場で動いてる方がいいなと感じた。
そんな最中、私は友人の家に一泊した。二人の兄妹は「ウルトラマン」や「猫の恩返し」や「ダイナソー」の話を次々話し、交替で膝に乗ってくる。なんとも至福のひとときだった。
その家では、子供が夜寝ないと、「ろくろっ首」が出る!といって脅すのだ。まだ「おばけ」を信じる年頃、これは結構効き目がある。しかし、お兄ちゃんんほうが、少し成長し「もしかしたら、いないんじゃない?」と思い始めていた。
「ほら、ふたりとも、短い針が9にきちゃったよ。早くお布団に入らないと、ろくろっ首が来るよ。」
母親が言うと、お兄ちゃんが答える。
「うちには来ないもん。見たこと無いもん。」
これは困ったな、手助けしなきゃ・・・と、私が口を挟む。
「すず(しろ)ちゃんは見たよ。」
・・・。お兄ちゃん固まる。
「う、うそだあ」
「ううん、だってカーテンの隙間から覗いててすずちゃん恐くてお布団かぶって寝たもん」
「すずちゃん、ほんまに見たん?」
しめた、信じてくれたようだ。そこで、つい私は調子に乗ってしまった。
「ろくろっ首、レモンかじりよったよ。」
この余計な一言で、一家は大爆笑。母親がフォローに回った。
「すずちゃんはガラスに映った顔を見間違えたのよ。」
「え~、そっかなあ、すずちゃん、自分とおばけ間違えたのかなあ?」
私が、今度は落ち込んでみせる。すると、笑っていたお兄ちゃんが私を気遣った。
「あのな、僕もすいか食べてる自分を見て、あ!カッパだ!と思ったことあるよ。」
・・・。なんてかわいい。こんな小さいのに、恥かかせないように気遣ってくれたんだ。
体中の痛みがなくなるようだった。育てるのは大変だろうけど、子供っていいなあ・・・。
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そんな最中、私は友人の家に一泊した。二人の兄妹は「ウルトラマン」や「猫の恩返し」や「ダイナソー」の話を次々話し、交替で膝に乗ってくる。なんとも至福のひとときだった。
その家では、子供が夜寝ないと、「ろくろっ首」が出る!といって脅すのだ。まだ「おばけ」を信じる年頃、これは結構効き目がある。しかし、お兄ちゃんんほうが、少し成長し「もしかしたら、いないんじゃない?」と思い始めていた。
「ほら、ふたりとも、短い針が9にきちゃったよ。早くお布団に入らないと、ろくろっ首が来るよ。」
母親が言うと、お兄ちゃんが答える。
「うちには来ないもん。見たこと無いもん。」
これは困ったな、手助けしなきゃ・・・と、私が口を挟む。
「すず(しろ)ちゃんは見たよ。」
・・・。お兄ちゃん固まる。
「う、うそだあ」
「ううん、だってカーテンの隙間から覗いててすずちゃん恐くてお布団かぶって寝たもん」
「すずちゃん、ほんまに見たん?」
しめた、信じてくれたようだ。そこで、つい私は調子に乗ってしまった。
「ろくろっ首、レモンかじりよったよ。」
この余計な一言で、一家は大爆笑。母親がフォローに回った。
「すずちゃんはガラスに映った顔を見間違えたのよ。」
「え~、そっかなあ、すずちゃん、自分とおばけ間違えたのかなあ?」
私が、今度は落ち込んでみせる。すると、笑っていたお兄ちゃんが私を気遣った。
「あのな、僕もすいか食べてる自分を見て、あ!カッパだ!と思ったことあるよ。」
・・・。なんてかわいい。こんな小さいのに、恥かかせないように気遣ってくれたんだ。
体中の痛みがなくなるようだった。育てるのは大変だろうけど、子供っていいなあ・・・。
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