すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

入院・・・入院

2007-12-03 23:22:39 | ひとりごと
 今日、父が入院した。23日には元気に電動車椅子で出掛けていたのに、その後食欲がなくなった。私が激務に追われて、サインを見逃している間に、体力も落ちた。父のような病人にとって、栄養不足はあっという間に体力を奪うのだと思い知った。
 いつもの通院日。ドクターに現状を報告。予定になかったレントゲンと血液検査をした。
 「ごはんが食べられないようですので、点滴で補いましょう。」
ということになった。私には
 「このままでは、お命にかかわりますので」
と付け加えた。
 まただ・・・。もう何回こういうことがあったろう。4年前はもう駄目かと覚悟した。それでいながら、2年後の父の喜寿と両親の金婚式を目標にした。それまで生きさせてみせる!それが出来たらきっと長生き出来る。そして、それは達成できた。
 去年の秋は主治医に
 「この冬は越せないかもしれません。」
と言われた。奥歯をかみしめて、母には話さなかった。しかし、これも裏切った。
 今回もそうでないと言い切れるはずがない。何度でも裏切ってみせる。私は負けない。
 今夜は母に任せて、私が帰宅した。ゆうべも寝てないのだから、早く休もうと思っていたのに、思いついてトイレ掃除を始めた。清潔な芳香がするまで一心に磨いた。
 家人が入院中に、こまめに掃除などをしていると
 「いよいよいけなくて、葬儀の準備をしている」
と誤解を招くことがあるから、夜にする。
 かつて母が掃除をして
 「死ぬと決まった訳でもないのに・・・」
と口さがなく言われたことがあった。でも、今私には分かる。何かせずにはいられなかったのだ。
 まだまだ始まったばかり。負けるもんか!負けるもんか!

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パワフルおでん

2007-12-03 02:05:55 | うちのキヨちゃん
 毎日忙しい私を、キヨちゃんはとても心配している。けれど、私が帰り着く頃はいつも夢の中なので、どれくらい遅いかは実は分かっていない。
 「明日早いんだろう!早う寝ない。」
普段夜8時にこんなことを言うキヨちゃんである。23時までの勤務の後残業しているなんて知ったら、倒れるかもしれない。
 2日は午後からの勤務だったが、午前から出勤した。お弁当も2回分用意した。するとキヨちゃんがお手製のおでんを持っていけと言うのだ。
 「ようけ作ったんじゃけん。ようけ持っていきな。」
レンジ対応の容器に入れて、持参する。暖かいおでんはとても有り難かった。
 さて、食事時間。おでんをチンしていただいた。
 じゃがいも。これは家の畑でとれたほくほくのお芋だ。練り物も美味しい。大根も我が家のもの。たまごはいい色に煮上がっている。すじ肉は・・・。ん?すじ肉・・・?
 肉は確かにすじ肉が入っていた。しかし、それ以外にもすじ肉とは思えない物が肺っていたのだ。それはどう見ても「カルビ」と「レバー」だった。
 なんとパワフルなおでんだろう。お疲れモードの私のためだろうが、あなどれない。さすがはキヨちゃん!!

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