すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

強がり・・・

2007-12-23 01:41:58 | ひとりごと
 忘年会から、雨の中、代行で戻った。そっと、家に入り、シャワーを浴びる。洗濯機のタイマーを入れる。
 さっきまでの友だちの言葉が、小さくリフレインする。
 「頑張りすぎるなよ。お前の時間も持て。女の時間も必要。」
他人の評価は、おしなべてこんな感じだ。たぶん、ものすごく無理をして頑張ってるように思うのだろう。
 決して頑張ってないわけじゃない。結構頑張っているのだとは思う。しかし、私の中では「まだまだ、足りない」と感じている。
 私は母がいて、家のことは母に任せきりだ。父の介護はしているが、実質付きっきりなのは母だ。私が仕事に支障をきたさないように、母は十分頑張ってくれている。
 私に言わせれば、主婦をして親をして、仕事の他に家の畑もして・・・、そんな人が田舎には山ほどいるのだ。私なんか、まだまだだ。
 女としての幸せを問われると、正直胸が痛い。けれど、それは介護する親の事情でもなんでもなく、私自身の問題だ。事実、一緒に家族ごと受け入れて、苦労も分け合うと言ってくれた人に、かつて私は甘えられなかった。私が結婚という幸せを掴んでないのは、私自身の問題なのだ。
 「さみしさをもう何年も前から感じていたはずだ。」
 もっと気楽に友だちに愚痴ったり甘えたりしてもいいんだぞと、その友だちは言ってくれた。ありがたかった。そう思ってくれていることだけで、ありがたかった。でも、たぶん私は、甘えることが下手なのだ。
 踏ん張ってないと、倒れてしまうかも知れない。倒れたら、たぶん助け起こしてくれるだろう。でも、ずっとその手を握るわけにはいかない。だとしたら、しゃがみ込むわけにいかない。
 今日のお酒は水のようだった。ありがたくて、心に浸みるのに、まだまだ強がる私がいた。

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コメント (2)
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