すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

村の写真集

2008-03-09 23:39:41 | ひとりごと
 ちょっと前の映画だが、「村の写真集」という作品がある。徳島を舞台にした最近の映画は「眉山」が有名で、観光客も増えているらしいが、この作品はうちの田舎でのロケもあり近隣の人や会社の人もエキストラで参加している。
 8日に詩でも書いた嘱託医だった先生の「お別れ会」があった。実は先生も山の中の医師という、そのまんまの役どころで参加されており、結果的に遺作になってしまった。
 田舎でのお医者さんは、とても大切だ。田舎はどこも医師不足で、着てくれるだけでもありがたいという有様だが、先生は本当に「手当」をしてくださる方だった。カルテじゃなく、人を看てくださった。手を握ってくださった。声を掛けてくださった。 
 先生が着てくださるだけで、お年寄りは安心したし、手を振って喜んだ。そんな医師が今どれほどいるだろう・・・。遺影を前に
 「私たちの今の介護を、恥ずかしくないと先生に言えるのだろうか」
と自問自答した。答えは否である。その答えに今度は悔し涙が出た。これから、「恥ずかしくない私たち」に近づけるだろうか・・・。
 映画、機会があったらご覧になって欲しい。純粋にいい映画であるから観て欲しいだけでなく、私たちのふるさとの美しさも観て欲しいから。

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コメント
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