すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

ジャズシンガー

2010-02-14 21:31:59 | うちのキヨちゃん
 テレビでジャズシンガーの綾戸智絵さんの介護の番組をしていた。ちょうどキヨちゃんと観ていたのだが、キヨちゃんはこの人のことは知らない。
 途中息子のイサ君とツーショット写真が出てきた。
 「え?この人のお母さんなん?」
とキヨちゃんは意外そうに聞いた。「この人」というフレーズが気にはなったが、そうかイサ君が肌の色が違うから、違和感があるのかと解釈した。
 「うん。アメリカだったかイギリスだったかで結婚してたらしいん。この子連れてもんとる(帰ってきている)みたいよ。」
私は説明した。
 「まあ、それで今度はお母さんの介護なん。」
 「うん。そうらしい。」
 しばらく番組を見ていたら、綾戸さんが介護施設で歌うシーンがあった。その様子を見ながら
 「まあ、この人も歌うんじゃなあ。上手ななあ。」
とキヨちゃんは感心していた。「この人 も 」と言うフレーズが気にはなったが
 「歌手なんよ。」
と説明した。
 そして、それからもしばらく一緒に番組を見ていて、綾戸さんのお母様、綾戸さん本人の映像にどうもキヨちゃんは納得がいかないらしかった。
 「なあなあ、この人(お母さん)がこの人(綾戸さん)のお母さんよなあ。ほんで、さっきの人(イサくん)のお母さんがこの人(綾戸さん)よなあ。それにしては若いような・・・。なあ、さっきの人も歌うたいよるよなあ?」
 ・・・・・。
 勘のいいキヨちゃんファンならもしかしたらお気づきかも知れない。しかし娘の私ですらピンと来なかった。
 キヨちゃんにとって、「外人」を見分けるのは難しい。
 「母ちゃん、さっきの人演歌のうまい人かと思いよった。」
そうである。キヨちゃんはイサくんと「JERO」と勘違いしていたのだ。なるほど、だから
 「この人も歌うん?」
となるわけである。
 まだまだキヨちゃんの奥は深い・・・・。
コメント (3)
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