すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

仕事しなくていいんですか???

2011-07-04 21:04:49 | ひとりごと
 今日、認定調査にあるお宅に伺った。認定調査は認定調査員としての仕事なので、自分の担当様だけでなく、依頼があれば他所の担当様の調査もする。
 そのお宅はご本人に認知症があり、毎日ヘルパーが来て何とか生活が出来ているといった状態らしい。息子さんはいるが、仕事が忙しく日中はほぼ独居である。
 訪問して、まず最初に息子さんに普段の状態を伺った。ご本人に認知症があるとは言え、本人の前では聞きにくい事もある。一通り聞き取りをしてからご本人を呼んでもらった。
 ちょうどそこへヘルパーさんが来た。毎日朝、夕家事援助と日によって入浴介助をしている。そのヘルパーさんが凄く気になった。
 まず服装。うちのヘルパーがジャージにシャツだから余計そう思うのだが、他の会社はどうなのだろう。とにかく、近所のおばちゃんがお出掛けする格好である。サンダル履き、両手に指輪。ネックレス、ブラウスにズボン。髪すら束ねていない。今はそれほどうるさく言われないが、介護職にとって装飾品は禁忌である。それは、相手を傷つけたり自分が傷ついたりする。
 そして、来るなりどっかとソファーに座った。直接介護に携わっているので、仕事の合間に声をかけて聞き取れたらとは思っていたが、まるで親戚に人のように座ったまま話に参加する。調理しなくていいのか?と心配になる。
 「今ヘルパーさんは毎日ですか?」
息子さんに聞くと
 「毎日、朝夕。全部で2時間半。1時間や2時間でや、何ちゃ出来んでよ。」
と横から口を出す。そりゃ、そうやって座ってたら出来ないでしょうよ。
 気を取り直してご本人の調査をする。体の状態確認後、認知症の確認に色々質問した。
 「ヘルパーさんは毎日来ますか?」
 「毎日、朝夕じゃ!」
とヘルパーさん。
 「申し訳ございません。ご本人の聞き取りをしたいので・・・。」
とお断りする。
 「お食事は何時頃しますか?」
 「○○時。」
これもヘルパーさん。
 「・・・。すいません、ご本人にお聞きしてます。」
 この辺りでイラッとする。その後も質問するごとに口を出し、ついには息子さんが
 「今お袋に聞きょるけん。」
と言った。いい加減分かるだろう・・・。しかし・・・。
 「生年月日は?」
 「そのくらいは分かるわ~。」
 「季節は?」
 「秋じゃなあ~。」(ご本人)
 「(笑いながら)今は夏だろ~。」
 その間、全く動こうとせず家事援助一切取り掛からず。これで1時間ないし1時間半の料金を取る気か???
 うちのヘルパーじゃないし。私の担当様の家でもないので余計な事は言えないが、変えたほうがいいんじゃなかろうか?息子さんもこんなもんかな~と思っているのか、毎日来てもらうから気の毒と思っているのか・・・。
 食事もろくに取れずに走り回ってるうちのヘルパーとのあまりのギャップにびっくりした。


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コメント (7)
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