すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

病院って一体・・・!

2011-07-30 20:53:07 | ひとりごと
 同僚のお父様がこの夏ずっと調子が悪かった。食事が取れず、熱も出る。栄養補助食品や、サービスを増やすなど彼女は工夫をしていた。
 今月半ば、主治医に見てもらうと胸水が溜まっているという。肺炎に貧血まであるが入院するほどではない、点滴で熱も下がったから・・・と帰された。二日続けて通院してもダメだった。
 あちこち入院できる病院を探した。満床だが空き次第連絡をくれるという病院が1軒。個人病院で1週間程度なら何とかなると言う病院が1軒。
 先週その個人病院を頼って受診した。結果はあまりに肺の状態が悪く、
 「うちでは・・・。主治医(大きい病院)へ。」
と言われ、前の周に断られた主治医のいる病院にお願いする。
 白血球数は1週間で5000から10000に増えている。貧血は輸血を必要とするほどで、肺は酸素3リットルを必要とする状態だった。そのまま入院。
 そして今日午前中、仕事中に彼女に病院から電話。検査のために個室に移るという。そして午後、心筋梗塞を「起こしていました」(どうやら午前中に起こしていたらしい)との電話。いつ急変してもおかしくない・・と。
 彼女の部署は普段は数人で仕事をしているが、土日は一人が多い。私のような事務職であれば、担当様とののっぴきならない用件で無い限り、一人出勤でも事務所を閉めればいい。緊急なら担当様にお断りすればいい。しかし、彼女の部署は施設なので誰か交替がいないと閉めるわけにも行かなかった。
 交代要員に連絡が付くまで、どれほどじれったかっただろう。私も自分の事務所から連絡を取った。私が代われるものなら代わってあげたかったが、全くしたことの無い業務であり私も勤務中だ。そして上司の許可も無い。
 何とか直属の所長に連絡が付き交代してくれた。所長から上司に連絡する。
 急いで駆けつけると、意識が無かったそうだ。もって二日くらいだと言われたらしい。

 父のことを思い出す。あんなに一緒にいたのに、意識のあるうちに間に合わなかったあの日のこと。だから、彼女には間に合って欲しかった。悔しい・・・。
 病院って何だろう。どれほど重篤になれば入院させてくれるのだろう。あの最初の時に入院していれば、栄養つけて肺炎を治して戻る程度じゃなかったのか。もし、そうでなくてもこんな急な事ではなかったのではないか。入院できるできないのボーダーラインはどこにあるの。

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コメント (6)
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