すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

大忙しの二日間~お留守番~

2012-11-27 21:21:34 | ひとりごと
 キヨちゃんを無事に見送った後、彼と短い時間だがデートした。
 「いつも、見送るか見送られるかだから寂しかったけど、今日は二人でお母さんを見送れて良かったね。」
と、彼はそう言って微笑んだ。実はとても繊細な彼は、駅での見送りやその逆は苦手らしかった。
 わずかな時間だったので、瞬く間に時間は過ぎ、夕方私は一人岐路に着く。その頃になってようやく
 「あ、そうだった。結局見送る事になるやん。」
と、そのことに気づいた彼はがっかりしていた。ちょっぴりキヨちゃんの感じ(笑)。
 その夜は一人で留守番。大好きなフィギュアの録画を観ながら、リュウもくろべえも家に入れて、居間で長く一緒にいた。いつも一緒にいるわけではないが、いないと分かっていると寂しいものだ。
 翌朝はキヨちゃんのいない休日。朝、いつもの段取りを済ませると、リュウを連れて長めの散歩に。朝から小太郎くんに遊んでもらい(?)、リュウはくたくたのよだれでジョボジョボになっていた。
 戻ってからリュウをお風呂に入れ、二人分の布団を干したり、シーツなどの大物も洗濯。そして、掃除と断捨離(だったかな?ときめかない物を処分して片付け)。瞬く間に時間は過ぎて、朝も昼もちゃちゃっと食事した。
 キヨちゃんは親戚のお姉ちゃんからの電話で、荷物も全部送って身軽に戻ってくるとの事だった。余裕で出掛けて買い物や洗車もしたかったが、なかなか時間がなく、結局ギリギリに迎えに行った。
 時間通りにキヨちゃんは帰ってきた。とにかくすべてが素晴らしかったと感動しきり。
 「行く途中の紅葉が綺麗だった。」
 「結婚式、花嫁さんもお婿さんも綺麗だった。」
 「会ってなかった甥っ子家族も、可愛かった。」
何と結婚式は4時間半もあったらしい。ホテルに着いた時間も遅かったが、景色の素晴らしいホテルだったらしく、夜景も素敵だったらしい。結局布団に入ったのは12時過ぎで、それでも眠れなかったと言う。
 翌朝朝日が昇ったとお兄ちゃんに起こされて見た、港の朝日はそれは素晴らしかったらしい。そして朝食はビュッフェスタイル。
 「もうなあ、ずら~っと食事が色んな物が並んどってな。どれも美味しいんよ。なんせ、結婚式ではご飯がなかったけんなあ。お腹すいた。」
 「ご飯がないって事はないやろ?・・・て、パンはあった?」
 「うん。こんまいの(小さいの)2個。」
と言う。どうやら、本格的はフランス料理か何かだったのか、米がなかったという事らしかった。どうやって食べていいかも分からず、お兄ちゃんやお姉ちゃんが取り分けたり切ったりしてくれたらしい。(ちなみに当然持って行ったカメラは若い子にお任せである。)
 さて、その朝食であるが
 「何が美味しかった?」
と聞くと
 「もう、漬物の美味しかったこと!」
との事。ま、美味しかったのだろうが、もったいない党、こういうとき発揮されない。
 喋り倒した夜は、安定剤を飲んで早めに眠りについたキヨちゃんだった。お疲れ様でした。

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コメント (3)
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