遊びごとだから出来る程度の仕事

　今日もいいお天気が続いている。キヨちゃんは衣替え。なかなか物を捨てられないので、とにかく古着が多い。その上、捨てると決めたはいいが、古いものとは限らず、それこそ「勿体ない」物を出す癖に、穴開きの靴下を捨てられないというチョイスの不思議。
　それでも、古着を何枚か出したので、私の古着と一緒に掃除用にカットした。私の衣替えは昨日済ませてある。私もキヨちゃんも重いものを持てないので、ケースの出し入れはくりりんに頼んだ。
　庭の草むしりは何度やっても追いつかないので、キヨちゃんが頃合いを見計らって「芝生専用」の除草剤を使うと決めた。だから、庭の草むしりは中断したのだが、どうしても気になって家の周辺の道の大きな草だけを取ることにした。
　本当なら本腰を入れてやるほどの仕事だが、今はそれが出来ないので、身体と相談しつつちょっとずつ行う。くろべえは道の上から心配そうに鳴き、リュウは庭から精一杯リードを引っ張って様子をうかがっていた。そんな姿を愛しく思う。
　しかし見守っていたのは彼らだけではなく、キヨちゃんも台所から見ていたらしい。
　「鎌でも持ってしよんなら、危ないけん止めようと思いよったけんど、ほぜり持ってしよるけん、笑いながら見よったんじゃ。」
と言う。
　「ほんでも、加減せにゃ、大事な時期ぞ。壊しても知らんで。」
とも言われた。
　「ほんでもなあ、何にもせんのもなあ。」　
　「まあ、ほれもほうじゃな。」
　そうなのである。これが仕事であればとんでもないが、とりあえず出来る範囲で遊び半分でしているので何とかなる。きつければ止めればいいし、休めばいい。そう思うとちゃんと復職する時期は見極めが肝心だ。
　さて、今日はどうしてもキヨちゃんの「お煮しめ」が食べたくなったので、リクエストした。私は今日は楽させてもらい、冷凍の餃子でも焼こうかと思っている。もうすぐくりりんも帰ってくる。

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