すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

キヨちゃん通院日

2015-09-07 20:49:47 | うちのキヨちゃん
 今日は退院後初めての整形外科の受診日だった。昨日から雨の影響で、くりりんの休みが決まっていたので、くりりんに一緒に行って貰う事にした。
 と言うのも、私自身の体調もあるのだが、病院に入院している担当様の様子を見に行きたかったのだ。
 本当は仕事で行くべきだし、是非ともそうしたいのだがその時間が無い。前回は私自身が点滴をしている有様だったのでそれどころではなく、翌日はキヨちゃんの通院だけで終わった。
 今日は段取りをして、くりりんにレントゲンや会計の時にいてもらい、その間に仕事する事にした。
 まずキヨちゃんのレントゲン。その間にソーシャルワーカーさんを呼んでもらった。会ってみると、キヨちゃんの時の担当様だったので、向こうもびっくり。
 「キヨ子さんの娘さんだったんですね~。」
とにっこり。
 「すいません。母の受診の間にIさんの状態を伺いたくて。」
 それから、別室で最近の状態を聞く。部屋にいるであろう時間を確認して、慌ただしくくりりんたちと合流。
 診察室には私が入った。キヨちゃんは退院後コルセットを放さない。いい加減取ってもいいのではと思っていたが、とりあえず医師の意見を聞いた。
 「まあ出掛ける時はするとしても、家では外してください。」
と医師。
 「ほんでも、先生、これなかったら何か不安な。」
とキヨちゃん。
 「けどねえ、それではコルセットに頼ってしまって、外せなくなるので家では外しようにしましょう。」
 と、こう説明があったので、キヨちゃんも納得した。
 「その後痛みはどうですか?」
との質問には、
 「ええ、手術してからずっと調子良かったんですけど、家に帰ったらちょこちょこ動いてしまうので、やっぱり痛みがあって、娘にも怒られるんです。でも草取りをちょっとくらいしかしてないんですよ~。」
とちょっと嘘を混ぜる。
 「いえ。ちょっとじゃありません、先生。」
としっかり訂正しておく。
 まあ、何にしても経過は良いようで、8週間後に再受診となった。
 それから会計を待つ間に担当様を訪ねた。ちょうど担当の理学療法士さんもいて、少しリハビリを見学させてもらった。Iさんは認知症も結構あるので、機能的には治る可能性が十分あるのだが、思うようにリハビリが進まない。家に帰れるか、施設に入るか微妙なラインである。
 それからキヨちゃんに合流。すでに会計を済ませて、くりりんは薬を取りに行ってくれていた。分担した事もあって、結構早くに病院は終わり、帰りはいつもの店でメニューを観る事もなくキヨちゃんは、
 「親子丼」
を頼んだ(笑)。ちなみに私はかつ丼、くりりんは天丼を。
 いつもは小さい茶碗に軽くのキヨちゃんが、勿体ないからなのか、好きだからなのか、外食の時は丼に味噌汁に付け合わせまで食べられるから不思議だ。
 「母ちゃん食べられるのになあ~。それなのに何で太らんのだろう(病気かな?)。」
と心配する。これが家では、
 「母ちゃん胃が小さくなってどればあも(どれだけも)食べれん。」
となる。
 喉が乾けば、
 「母ちゃん糖尿かな?」
と聞くし、便意をすれば心配し、出たら、
 「こんなでっかいうんこ出たら、母ちゃんは大腸がんではないなあ~!」
と笑う。全く忙しい年寄りである。
 まあ、何にせよ、このくらいの状態で元気でいてくれたらいいなあ。「草取りをちょっとしかしていない」キヨちゃんは、疲れで倒れこむように寝てしまった娘夫婦をしり目に、野菜の苗を植えていた。

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コメント (4)
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