すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

いのち

2018-03-15 21:54:53 | じいとんばあ
 幼い頃、
 おばちゃんが大事に育てたミドリガメ
「カメさん」
 って呼ぶと顔を出した

 子供特有のわがままで 
 欲しがって欲しがって
 おばちゃんは 私にゆずってくれた

 なのに 餌のやりすぎちゃいけないとか
 水をよく換えなきゃいけないとか
 幼い私には分からなくて
 どれほどもしないうちに 死なせてしまった

 小学校の帰り道
 子猫の鳴き声に足をとめた
 排水溝にハマっていた子猫を拾って帰る
 当然 親に叱られて
 泣く泣く 近くの山に枯葉をいっぱい敷きつめて置いてきた

 でも・・・
 当然 次の朝には冷たくなっていて

 思い出せば
 気まぐれや 不注意で
 沢山 沢山 命を奪って来た
 無知や 思い込みで
 沢山 沢山 失って来た

 私は・・・
 いのちの現場にいてはいけない人間なんじゃないだろうか・・・

にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ ここをクリックしてお立ち寄りください。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする