その後のくろべえ

　くろべえの調子が悪くなって約１週間。受診した翌日はまだ歩行状態が悪く、よろめくだけでなくて足を引きずる状態だった。
　上手にしゃがめないからか、くろべえ自身がすごく尿臭がして、当然座った場所なども臭う。二日続けてこたつ布団を洗濯乾燥。
　餌を狂ったように食べて、餓鬼が付いたように食べるので、逆にサプリメントは問題なく飲ませられた。すると、サプリが効いたのか、徐々に落ち着きを見せ始めた。
　まず狂ったような状態が無くなった。そして徐々に歩きっぷりが良くなった。そして、気になっていた胃の中の異物。これも吐きだすことに成功した。それはやはりちゅーるの袋だった。あの頃狂ったように食べていたので、袋を噛みちぎって飲みこんでいたのだろう。
　そして、徐々に落ち着いてくると、毛づくろいも出来るようになった。逆にサプリメントは見分けられるようになり、飲ませにくくなったので、えさに混ぜたりするが、上手に避けたりする。
　腎臓が悪い事に変わりは無いので、水は良く飲んでいるが、それでも一時の状態を考えたらすごい回復力だ。
　安心は出来ないが、それでもほっとしている。

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花粉症

　何でもかんでも
　「私もそうかも」
と思わずにはいられないキヨちゃんである。誰かが病気をしたり、テレビで紹介されると、そんなもんにまでやきもちを焼かなくても・・・と思うほど、すぐ病気になりたがる。花粉症もその一つだ。
　実はくりりんは、結構きつめの花粉症だ。アレルギーについては、なって無いものにはなかなかその辛さは分からない。私もほとんどアレルギーが無いので、花粉症がそれほど辛いとは、間近に見るまで知らなかった。
　今、くりりんは花粉症のピークらしい。飲み薬、塗り薬、目薬、予防のスプレー、マスク、メガネ。しかし、仕事柄仕事中はメガネとマスクは出来ない。そして屋外での仕事であり、それこそ花粉のシャワーを浴びるようなものだ。
　鼻はぐずぐずだし、目の周辺は赤くなっているし、水を飲むのにも息苦しいと言う。
　さて、今日は上天気。しかし、布団を干す事は厳禁だ。換気もしたいが、手短に風を通すだけ。本当は換気もして欲しくないらしいが、それはそれで私も辛い。どの程度で止めたらいいのか分からないが、とりあえず、ちょっとだけ。　洗濯物は暖房の下で干す。
　しかし、キヨちゃんは家が傷んでしまうからと、無断でも部屋に入って換気するので、今はダメだと注意した。
　「ほんなことしたら、家が腐ってしまう。母ちゃんがしよること、感謝もせん。」
と言うが、有難迷惑だ。
　「母さんは花粉症の辛さが分からんけん。」
　「いいや、母ちゃんも花粉症じゃ。」
・・・だから、平気なんだから花粉症じゃないって。

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