すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

血まみれキヨちゃん!

2018-12-05 01:12:22 | うちのキヨちゃん
 今日、残業をしていると19時前にキヨちゃんから電話。てっきり遅いと怒るかべそをかいての電話かと思いきや、
 「あ、すず?」
と穏やかな声。なので、これは帰りに何か買ってきてと言うお使いの電話だろうと呑気に構えていたら、
 「母ちゃん、血吐いたみたい。」
と言う。えええええ!!!!!分からないでもないが、パニックが過ぎると逆に妙に冷静な物言いになる。すぐくりりんに電話して様子を観てもらうよう頼んで、急いで片づけをして会社を後にした。
 タイムカードを押さないうちにくりりんから電話。
 「お母さん血吐いたわけじゃなくて、怪我してる。頭から血出てる。もう止まってはいるみたい。でも、お母さん、転んでないって言うし、痛くないって言う。」
えええええ!!!!これはこれで、大変じゃないか。
 とは言うものの、頭の傷は派手に血が出るので、案外軽傷かも・・・と思っていたが、部屋に入るととんでも無かった。
 まずキヨちゃんが血まみれだ。頭から顔、衣類は上下とも下着まで真っ赤で、両手と足の裏まで真っ赤である。カーペット2枚には点々と血の後があり、ベッドサイドには血だまり。枕、布団、マットレスなどにはおびただしい血の痕。
 くりりんはキヨちゃんの頭をクーリングしてくれていた。救急病院へ電話し指示を仰ぐ。とりあえず、バスタオルを頭に巻いて、洗えるようなら手を洗って、お薬手帳持って来てくださいと。
 キヨちゃん自身は相変わらず痛みも訴えず、転んだ記憶が無い。おそらく焼酎で覚えていないのだろう。トイレからの帰りに柱で打ったのか、その辺りの壁に血が飛んでいた。
 救急病院で頭を洗浄して貰うと、10センチほどぱっくり行っている。幸いCTを撮ったが骨にも脳にも異常は無かった。また血液検査から貧血も無いので、思ったほど出血はないだろうとのこと。
 当のキヨちゃんは何の話をしたんだか、点滴の間に看護師さんに鹿児島出身であることまで教えていた。
 「鹿児島出身なんですってね?」(看護師)
 「え?はあ。」(私)
 「徳島へ来て何年ですか?」(看護師)
 「26年。」(キヨ)
・・・おいおい。
 「じゃあ、ご家族みんなで引っ越されたんですか?」(看護師)
まあ、そう思うわな。
 「いえ、母が結婚してからで(笑)。」(私)
 「え?じゃあ、もっと前じゃないですか~。」
と看護師さんに突っ込まれる始末。
 「母ちゃん当分お酒は禁止で。」
と言うと、医師からも言われていたようで、
 「ハハ~。そうじゃなあ。飲んだらいかんって言われた~。」
と笑う。点滴を抜く看護師さんが、ふっと、
 「あ、本当に焼酎くさい。」
とつぶやいた。
 結局、抗生剤の点滴をして、内服を貰って帰ってきた。途中上司に電話して、明日の午前中と再診の明後日の休みを貰った。
 しかし、戻ってからが大変だった。とりあえずキヨちゃんを炬燵で待たせて、くりりんは壁や畳、カーペットの掃除。私は衣類からリネンまで、どれもこれも予洗いして、洗濯して、今やっと干し終わったところだ。途中、撮っても遅い夕飯を食べたのが0時前。
 今ようやくくりりんもお風呂から出た。
 参った・・・。とにかく参った。

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コメント (3)
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