すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

キヨちゃんの憂鬱・・・。

2020-03-08 21:09:15 | うちのキヨちゃん
 うちの家は母屋の勝手口が家族全員の出入りする場所である。私とくりりんは離れにいて、当然そちらにも入口があるのだが、残念ながら古すぎて鍵が無い。閉める事は出来るが開ける鍵が無いので、中から閉めて勝手口を施錠する。
 正面玄関はあるのだが、こちらはほとんど使わない。そして、こちらの鍵はそもそもあったのだろうか??記憶にない。
 鍵はそれぞれ家族が持っているが、キヨちゃんが出掛ける時は私やくりりんと出る事がほとんどなので、施錠は私がする。違うのはキヨちゃんだけが出掛ける時と、私が仕事に出てからデイなどに行く時だ。
 そんな時はキヨちゃんが施錠するのだが、田舎のお年寄りがよくやることで、持ち歩いて無くしてはいけないからと、決めた場所に隠して出掛ける。戻ったらそこから出して鍵を開けるのだ。
 さて、つい先日キヨちゃんは出掛けようとして鍵が無い事に気付いた。どの時点で無くなったのか分からない。そもそも、鍵を開けた後、いつも家の中に持ち込まず、出掛けた時同様に隠していたようで、前に出掛けた時に鍵を開けたのは間違いないが、今回出掛けるまであったかどうかも分からない。
 いつもと違って家に持って入ったのではないか、私と出掛ける時に持って出て車の中に落としてはいないか、カバンに入っていないか・・・などなど色々考えて探したが見つからない。
 と、ここまでなら、スペアキーを作ればおしまいの話である。ところが、キヨちゃんの心配は膨らんでいく。もし誰かが拾っていたら・・・となる。確かに無い話では無いし、見つからないのは気持ちが悪い。
 それよりも何よりも、その内、
 「誰が持って行ったんだろう?」
と無くしたとか拾ったとかでは無く、盗難と言い始めたのでこれは不味いなと思った。下手をするとその内誰かを疑い始めるのではないか・・・と心配になったので、ドアノブごと取り換える事にした。
 年寄りと暮らすと色々あるものだ・・・。

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コメント (3)
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