すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

うたた寝しちゃった

2008-01-16 19:37:43 | ひとりごと
 本日父の通院日。朝はとても寒く、山頂は白かった。
 朝食、まずまず。トースト1枚と、ホットミルクをカップ半分。
 今日は、泌尿器科と内科と脳外科。脳外科で最近手術ミスがあって、記者会見したせいか、案外空いていた。
 血液検査の結果、最近の食欲の減退の割には、さほど変わってなかった。もっとももともとの数値がすごく悪いのだけど。貧血7.0アルブミン1.6。体重に到っては洋服を着込んで42.8キロ。去年から4キロやせている。
 三カ所あった割に時間がかからなかったが、それでも昼頃までかかり、途中気温のせいか、連日の疲れのせいか、三人ともお疲れモード。待合室でうとうとした。
 昼は病院の食堂で。ラーメンをどんぶり4割ほど食べた。いいではないか。
 戻ったら、明日からの訪問入浴に向けて、ちょうどスタッフが事前調査に来てくれていた。迂闊にもズボンを脱ぎかけていたキヨちゃんの大笑いする声が響いた。
 スタッフが帰ると、珍しく
 「こきびの餅が食べたい」
と父が言い、半分食べた。
 その後三人ともひどく疲れが出て、うたた寝。
 夕食は自宅で焼き肉。父も案外食べられた。
 今日はすごい合格点だ!!もっとも食べ残しはみんなキヨちゃんと私の胃に・・・。私たち親子の体重が恐い。

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疑問

2008-01-15 10:56:14 | じいとんばあ
 もの言わぬあなたと 目が合う
 私の心は 見事に見抜かれて
 悲しげな 心配げな 視線をくれる
 ぱくぱくと 何か言いたげに口を開く

 「ばあやん うち 落ち込んでる」
 軽くあなたは うなずく
 「でも がんばるな」
 軽くあなたは 微笑む

 一日中 我が儘ばっかり言うあなた
 一日の終わりに
 「寒いのに 頑張ったね 気をつけて帰りなよ」
 優しい言葉を投げかける
 ずるいよ ちょっと響いてくる

 タイムカードの ジッって乾いた音
 達成感も 充足感もない 胸がさらに乾く
 「おやすみ また あした」
 帰り際 声を掛けて家路につく
 手を伸ばして 手を握る 
 思いがけず 力強いあなたの手
 後ろ髪 引かれる

 どうして ここにいるんだろう
 辛いことの ほとんどは ここで生まれるのに
 本当に 私は必要とされてるんだろうか
 毎日 毎日 繰り返される疑問

 それでも ここに居続ける
 答えは そのうち 見つかるだろう
 たぶん おそらく きっと・・・

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ちょっと、低迷・・・

2008-01-13 21:55:19 | ひとりごと
 最近、ちょっとつまらない事、ごたごたがあって、気分はひどくブルーだ。泣きっ面に蜂・・・?八方ふさがり・・・?とにかく、駄目なときは駄目な空気ばかり運んでくる。
あがけばあがくほど、ぬかるみに足をとられるようだ。
 これで、父の体調でも抜群に良ければ、ちゃらなのだが、そういうわけにもいかない。でもとりあえず、今日は夕飯が食べられたらしいし、菓子パンを食べたいなんて言ったらしいから、それで気分は晴れた。
 悩んでいたり、しんどかったりする理由が、高尚なものであればいいのだが、そうでないから余計にしんどいし、厄介だ。
 あらがうまい。心を静めよう。出来るだけ受け流せ。今は我慢の時なのだろう・・・。

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訪問入浴へ移行

2008-01-12 00:22:36 | ひとりごと
 11日にケアマネージャーさんに来て貰い、父や母とも相談し、とりあえず入浴は訪問入浴に変更した。訪問入浴は、風呂を居室で組み立て、温泉の湯をはり、ベッドからすぐ入浴できる。当初はそこから始めて、父の回復にあわせてヘルパーさんによる自宅風呂での入浴に変えたのだ。
 逆になることは、自身の体力の減退を認めるようで、父は抵抗があったようだ。一人ではなく何人もの手を煩わすことにも遠慮がある。しかし、この寒い時期、家族としては出来るだけ安全に入浴して欲しい。その点、訪問入浴は部屋から出ないから温度差もなく血圧の変化の心配がない、温泉水だから湯冷めもしにくい(うちの施設は奇跡的に温泉が出るのです)。間でヘルパーさんも来てくれるように組んでくれた。
 仕方ないかな・・・という感じの父だが、ちゃんと入浴できるようになったら、また気分も変わるだろう。そして、暖かくなるころ、また歩行がしっかりしたら自宅の風呂に入れるようになってほしい。そして、またレッドになってお出かけもしてほしい。
 がんばろう。しっかりサポートするから、頑張れ父ちゃん!!

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ドーナッツの行方

2008-01-10 19:24:32 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんと暮らしていると、不思議がいっぱいであることはもはや説明の必要はあるまい。
 今日会社にキヨちゃんから電話が入った。父のことがあるので、何事かと出ると
 「今日な、父ちゃんの蓄痰(検体)を病院に届けにいったん。バスの乗り継ぎが悪くて 夕方遅くまで帰れん。父ちゃん心配・・・。」
との事だった。15時あがりの予定で、実は残業の予定だったが、そうとなると話は別だ。なるべく早く帰らないと透析の準備がある。早々に切り上げて、帰宅した。
 さて、洗濯物を取り込んだり父の透析の準備をしたら、ちょっと小腹がすいた。そうだ、昨日ドーナッツが100円セールだったから、買いだめたのがあるはず。そう思って探したが見つからない。
 昨日確かに台所に置き、キヨちゃんにも
 「食べていいよ。」
とは言った。しかしいかにキヨちゃんでも、一度に5個もは食べないだろう。父に
 「誰かお客さん来た?」
と聞いてみた。お客に出したとか、近所の子供に全部あげたとかなら納得行く。しかし答えはノーだった。
 ドーナツがないくらいで、そんな大騒ぎすることもないのだが、うちの場合、キヨちゃんがとんでもないところに片づけて、びっくりなんてことがあるので、探さないといけないのだ。
 以前には何故か冷蔵庫の中に、味の素が鎮座していた。また、コンロの上に急須が座っていたのだ。大事な大事な特選牛肉が、冷蔵庫の天井で別の物に変わり果てていたこともある。
 いいかげん探すのに飽きたころ、愛猫にごはんをせびられて物置を開けた。そこには猫の餌や買い置きの薬などが入っている。すると、買い置きのキッチンペーパーの隣に、ドーナツは箱のまま座っていた。一体何と間違えたのだろう・・・。キヨちゃんの行動はまだ読めない。

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徳島の盲導犬を育てる会

2008-01-09 15:46:13 | ひとりごと
 縁とは不思議なもので、身近に目の障害のある方がいるわけではないのだが、盲導犬にご縁がある。
 昔、営業職をしていたころ、上司のセールスに着いていった先にYさんがいた。彼は盲導犬のユーザーだ。格別お友達になったというわけでもないのだが、町で見かけて声を掛けると、耳の聡い彼は必ず私の声を聞き分けて、職場の名前で呼んでくれた。
 立ち話をする横をギンギンのカーステで走る車に辟易していると、
 「僕ねえ、こいつ(盲導犬)に犬(カー)ステ付けようかと思うんですよ。」
なんて冗談を言う人だった。
 アマチュア劇団でいたころも、代表がボランティアによく出掛ける人で、情報は入っていた。アマチュアなのだから、出費はあっても儲けはないので、会費を集めて活動資金にしていた。また、各自小さなバイト(芝居関係で)があると、ギャラの一部は収めていた。
 そんな頃、代表の提案でみんなのお金から「徳島の盲導犬を育てる会」に寄付したこともあった。
 こちらへ戻って、劇団の仲間は遠くへ嫁に行ったりで、ばらばらとなった。会計をしていた私は、しばらくみんなの会費を預かっていたが、いつまでもそういうわけにもいかず、提案した。
 「分けてしまえば数万円ずつだけど、昔みたいに盲導犬を育てる会に寄付する?」
気持ちよくみんなが賛同してくれたので、劇団名で寄付した。
 その為、私のもとへは会から冊子が送られてくる。あのYさんは今では広告塔のように活躍している。盲導犬は今では3代目だ。
 音信不通の劇団の代表も、個人賛助会員で名を連ねていた。
 今日、思い立って賛助会員になった。本当はパピーウオーカーや引退犬ボランティアがしたいが、不規則な生活の私では無理なので、僅かな会費を払うことにした。
 もし、興味のある人は是非、覗いて欲しい。また問い合わせてほしい。

E-mail harness@nmt.ne.jp


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お薬減しました

2008-01-08 00:01:44 | ひとりごと
 今年初めての通院日。頑張って早くから、身支度し、歯磨きをしていた父。食事の途中気分の悪さを訴えた。横にして血圧測定。63-44!!
 酸素とりあえずアップして、様子を見る。しばらくしてようやく97-56まで快復。やっと落ち着いたので、朝食再開。
 朝には食後「アムロジン、ガスター、バイアスピリン、アスパラK」という薬がある。ガスターは胃薬。アスパラはカリウムの補充。アムロジンは降圧剤。バイアスピリンは血液さらさらのお薬である。バイアスピリンはともかく、アムロジンは恐いので止める。
 食後には血圧も安定した。念のために部屋から車椅子にする。
 今日は呼吸器の診察日で、薬の出ている泌尿器は再来週なのだが、薬の相談もあって、ちょっと窓口で声を掛ける。当然、受付が必要となって、しばらく待って、私だけ中に入った。事情を話し、とりあえず、降圧剤はしばらく止めることにした。
 最近もまだまだ食事の安定感がなく、いい日で一日2食食べかねる。ひどい日は朝しか食べられない。栄養不足は火を見るよりも明らかだ。でも、今日は頑張った方で、血圧騒ぎがあった割には、まあまあ食べた。
 このところ、ヘルパーさんによる入浴が厳しくなってきた。まだ本人と相談してないが、以前の調子が悪かった頃のように、訪問入浴に移行した方がいいかもしれない。
 心配はつきない・・・。ケアマネージャーと相談しなきゃ。

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おしろいの香り(バックナンバー)

2008-01-07 00:53:02 | むかしむかし
 むかしむかし、ある田舎に一人の青年がおった。青年は大変な働き者で、朝早くから仕事に出て、帰り道はとっぷりと暮れていることが多かったそうじゃ。
 田舎の山道を日暮れに帰るのは、女子供でなくとも心寂しいもので、青年もいつも周りを気にしながら帰っておった。
 ある秋の終わり頃、青年はいつものように山道を登っておった。するとどこからか、かすかに線香の臭いと、遠い読経が漂ってきた。
 「はて、この辺りに、家があったか?」
薄気味悪くなった青年は、ますます足取りを早めた。しばらく道を行くうちに、はたと線香は匂わなくなった。気づけば読経も聞こえない。
「そうか、風に乗って、遠くの法事の線香が匂ってきたのだろう。」
青年はそう安堵して、また道を急いだ。
 しばらくすると、どうじゃろう、今度は何とも甘美な香りが漂ってきたのじゃ。はじめ青年はそれが何か分からなんだ。よくよく考えてみると、それはおしろいの香りじゃった。こんな山の中に、若い女がいるとは不思議な事じゃ。いるとすれば、あの丘の下あたりか・・・。あれこれ想像しながら、青年は落ち葉をかき分けながら、道を匍匐(ほふく)前進 で進んだのじゃった。
 どのくらい進んだじゃろう。青年はふと我に返った。辺りには夕闇があるだけで、女の姿はおろか、あのおしろいの香りすらなかった。全身泥と枯れ葉にまみれた自分自身を見て、初めてだまされたと気づいたのじゃ。
 「やられた!タヌキめ!」
 毒づいてみても、後の祭りじゃったとさ。


以上、またまたタヌキ話です。色や形だけでなく、嗅覚にも訴えるタヌキの技には感服しましたが、私はタヌキの話より何より、なんでじいやん(当時青年)がおしろいの香りがしたからと、匍匐前進せにゃならなんだのか、そっちの方が疑問で疑問で・・・?男ってそんなものなんでしょうか??

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暖房が壊れた・・・

2008-01-06 00:24:20 | ひとりごと
 この正月に、施設の一部の暖房が壊れた。あの大雪の頃からだ。正月で業者も休みで修理が出来ず、ファンヒーターやハロゲンヒーターをつけまくった。しかし、そうすると今度は換気が問題になる。気温差は血圧に影響するし、一酸化中毒も恐い。
 しかも、業者が休み明けで来たものの、予想外にひどかったらしく室外機を持ち帰っての修理。大がかりになるらしい・・・。季節が季節だけに、風邪ひきさんや発熱さんも多い。状況が悪化しそうで恐い。全く冗談じゃない!
 まだ、インフルエンザは流行っていないが、近くの病院には患者さんが来たらしい。油断できない。この状況でそんなもの来ないで欲しい。
 早く暖房が直りますように。
 ちなみに、違う棟では去年クーラーが猛暑日に壊れた。あれも死にそうだった。設備投資は大切だと思う。

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花のように・・・

2008-01-04 11:49:42 | じいとんばあ
 毎日 あなたは静かに花の世話をする
 毎日 気ままに土をいじる

 寡黙なあなたは ほとんど見せない笑顔を
 惜しみなく 花たちに向ける

 毎日 あなたは妻に寄り添う
 毎日 ただ黙って寄り添う

 もう長くはないかもしれない彼女の
 手をそっと握りしめる

 長い年月 ふたりには
 どんな会話があったのだろう
 年月が 言葉のいらないふたりにしたの

 毎日 花を愛でるように
 毎日 妻をただ優しく見つめるあなた

 もし 最期の時が訪れたら
 あなたは 静かにいられるかしら
 それが それだけが 心配・・・

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