すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

満員飛行機????

2008-03-14 19:26:15 | うちのキヨちゃん
 東京から戻って、今日は夜勤のため身体を休めた。それまで全然疲れていなかったのに、仮眠から目覚めると軽いめまいを覚えた。一気に疲れが出たようだ。今夜の夜勤はしんどいかもしれない。
 田舎に生まれて田舎に育った私だが、キヨちゃんは父との飯場暮らしの他は何処にも行ったことがない。ひとりでどこかに行くなんてもってのほかだ。だから、以前父が市内に入院していたころ私と交替で通院したが、キヨちゃんが汽車に乗ってひとりで通うのが心配でならなかった。やり遂げたのは今でも奇跡であると思う。
 まして東京に行くなんて、田舎の年寄りにとってはものすごいことである。知らない外国に行くような感覚である。
 「東京は人多かったか?」
 「うん、いっぱいじゃ。」
 「東京の道はすぐ分かったん?」
 「地図あったし、案外近かったけんな。」
 「飛行機はどのくらい乗るん?」
 「1時間20分くらいかな?」
などと、いろいろ質問された。
 「飛行機は混んどったかえ?」
 「うん。満席だったかな?結構いっぱいだったよ。」
最近ニュースで見ても、飛行機の空席情報が多いので、こんなことを聞くのだろうと思っていた。ところが、キヨちゃんはこう聞いてきたのだ。
 「ほんでも立って乗っとる人はおらんのだろ。」
・・・・。満員電車と勘違いしている。東京は何でもすし詰めで飛行機もそうだと思ったようだ。
 「飛行機は立っては乗せてくれんのよ。」
 まだまだ彼女には不思議の国東京。私にとっては不思議の国のキヨちゃんである。

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ただいま!

2008-03-14 00:01:11 | ひとりごと
 東京出張から自宅に着いたのは、22時くらいだった。東京では田舎と違ってよく歩いた。そのくせ、今回はそんなに疲れていない。2回目で慣れたかな?
 研修の話はさておき、今回は22年ぶりにお友達に会えた。お互い変わってるはずだけど、意外と変わりなくすぐに分かった。相変わらず綺麗で、なんだか嬉しかった。そういえば「篤姫」(字あってる?)の撮影中とのことだった。ウオーりーを探せ状態らしいが、チェックしなきゃ。
 前回飛行機に乗るわずかな時間で会えた友だちにも、今回は夕飯を食べる時間をとってもらって、ゆっくり話が出来た。代わりに、他のお友達は仕事のシフトが合わず、残念ながら会えなかった。
 出張中、父のことが気がかりだったが、電話をする度キヨちゃんが
 「ことうない(大丈夫)。心配せんとがんばれよ。」
などといじらしい事を言うもんだから、余計に気になった。その間、親友ナースが家に来てくれ、買い物や状態観察をしてくれたらしい。そして、彼女には
 「寂しいわ、心細いわ。」
と愚痴っていたらしい。
 出張前からお通じがなかったので、彼女に浣腸にも行ってもらったが、父は自分で試みたようだ。それでもお通じがなかったのだが、私が帰宅した頃、少しだけれどお通じがあった。やれやれである。
 東京にもいいお友達がいて、楽しかった。田舎にも留守を守ってくれる友人がいて、心強かった。たくさんの人に恵まれている私である。

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行ってきます。

2008-03-10 11:09:18 | ひとりごと
 明日から東京で研修である。ちょっと最近は食欲が出ているので、前回ほど父を残していくことに不安はないが、実は昨日はまた食欲がなかったようで、ちょっと心配である。早めに往診を頼んでおいた。留守中、キヨちゃんが不安にならないように、友人にも親戚にも頼んでおかなければ・・・。
 2,3日、そういうわけで書き込みが出来ません。また、戻り次第報告します。では、行ってきます。
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村の写真集

2008-03-09 23:39:41 | ひとりごと
 ちょっと前の映画だが、「村の写真集」という作品がある。徳島を舞台にした最近の映画は「眉山」が有名で、観光客も増えているらしいが、この作品はうちの田舎でのロケもあり近隣の人や会社の人もエキストラで参加している。
 8日に詩でも書いた嘱託医だった先生の「お別れ会」があった。実は先生も山の中の医師という、そのまんまの役どころで参加されており、結果的に遺作になってしまった。
 田舎でのお医者さんは、とても大切だ。田舎はどこも医師不足で、着てくれるだけでもありがたいという有様だが、先生は本当に「手当」をしてくださる方だった。カルテじゃなく、人を看てくださった。手を握ってくださった。声を掛けてくださった。 
 先生が着てくださるだけで、お年寄りは安心したし、手を振って喜んだ。そんな医師が今どれほどいるだろう・・・。遺影を前に
 「私たちの今の介護を、恥ずかしくないと先生に言えるのだろうか」
と自問自答した。答えは否である。その答えに今度は悔し涙が出た。これから、「恥ずかしくない私たち」に近づけるだろうか・・・。
 映画、機会があったらご覧になって欲しい。純粋にいい映画であるから観て欲しいだけでなく、私たちのふるさとの美しさも観て欲しいから。

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てのひら

2008-03-07 23:04:54 | じいとんばあ
 花火 また行こうなあ
 年に一度の 花火を
 あなたはとても楽しみにしていた
 秋でも冬でも春でも
 あなたは 毎日のように
 私を花火に誘ってくれた

 あの日 「おはよう」って
 いつもの笑顔を残したまま
 あなたは 長い眠りについた

 「痛みもきっとなかっただろう」
 医師の言葉が せめてもの慰めだった
 静かに そのまま逝くことを
 誰もが 覚悟を決めていた

 命って なんて強いのだろう
 あなたは こうして帰ってきた
 目は固く閉じられて
 表情ひとつ変えないけれど
 あなたは 確かに感じてる

 私でよ 分かるかえ?
 私の声に 手探りで
 私の手を 握りしめた
 また 花火行こうなあ
 呼びかけに 何度も何度も手を振った

 てのひら
 あなたの そのてのひらが
 確かなシグナルを送ってくれる
 命って なんて強い
 
 行こうなあ
 絶対 花火 行こうなあ・・・


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東京出張に向けて

2008-03-06 20:10:59 | ひとりごと
 今月11日から東京で研修である。中途半端な季節で、何を着たらいいのか分からない。東京の友だちに聞いたら「まだ寒い」との事だった。
 今日、友人二人とお買い物に出たが、結局それらしい服はゲットできなかった。何よりフィッティングルームで、がっかりすることが多かったのが辛い。
 最近太ったなとは思っていたけれど、こういう時真っ先に分かってしまう。普段制服がジャージだし、通勤はジャージではないけれど着慣れた服のせいかあまり気にならなかった。ところが、いざサイズの合ってるはずの服を試着すると、あちこちで布が悲鳴を上げそうになるのだ。何よりも着替える前の、下着姿が姿見に大写しされると自分でもぎょっとする。
 「しぼらなきゃ・・・。」
つぶやくくせに、食べることは止めないのだから困ったもんだ。
 結局、ある服で着回すしかないのだが、果たして着られるのかどうか?
 ため息混じりに考える私に、キヨちゃんが
 「あんた、それ以上は太られんでよ。」
と苦言を言った。・・・てか、あんたが言う????
 東京でまた、お友達に会えるといいな。その為にも、ちょっとは痩せなきゃ?かな。

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春の陽気に誘われて・・・

2008-03-03 22:37:16 | じいとんばあ
 春の陽気に誘われて
 あなたは うっとり庭を見る
 ガラス越しの ひだまりは
 あなたを誘惑する薬

 春の陽気に誘われて
 あなたはベッドを抜け出して
 歩けない足で 散歩に出る

 もぬけの殻のあなたのベッド
 慌てて探すスタッフに
 満面の笑顔で 問いかける
 草むしりしちゃ いけないの?

 怪我はない?
 どうやって出たの?
 心配ばかりの私たち
 きっと 不思議で 愚かしい

 春の陽気に誘われただけなのに
 それは 自然なことなのに・・・


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アクエイターほんわか・・・

2008-03-02 23:55:54 | ひとりごと
 まいどさんお勧めのお水のヒーターが届いて、しばらく経つ。感想は優しい暖かさだなあ・・・である。正直ストーブほど暖まるわけではないが、ほんわかと柔らかい暖かさがして、隣の部屋に行くとその差がよく分かる。
 父が母屋に来たときに・・・と購入したのだが、最近また部屋で過ごすことが増えたので、今日まで父の役には立ってなかった。
 今日は夜勤明けで父を入浴させたので、脱衣所に置いてみた。それがサイズ的にぴったりで、実に快適な脱衣所となった。換気する必要もなく、嫌な匂いもしない。直接触ってやけどすることさえ気を付ければよい。お陰で父も快適に入浴することが出来た。情報をくださった、まいどさん、感謝です。
 明日は通院日だ。ご飯が食べられるようになったことを、主治医は喜んでくれるかな?

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今日はちょっとしんどい日

2008-03-01 12:56:42 | ひとりごと
 絶好調の父だったが、本日は不調である。除水が少なすぎるのが一番の要因だろう。ついでにお通じもちょっとしか無かったので、お腹がぽんぽんでご飯が入るスペースがない。それでも食欲は少しは維持しているので、前のように首を振り続けることはない。とにかく食べられそうな物を、リクエストするので出してみる。
 へぎ餅を油で揚げた物、酒の糟(甘酒仕立て)、あなご・・・。どれが食べられたかは後で確認。食べられてたらいいな。
 今夜は夜勤だ。安心して仕事に行けるように、調子が良くなりますように。

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