Dream Gate ( 中野 浚次のブログ )   

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今晩のごはん   ふろふき大根と冷酒(白鹿)

2012-12-05 | 本日の○○

 

あれはいつの頃であったろうか。

たった一度だけお茶会に招かれたことがあります。

そのときのことは殆んど記憶にないけれど、「ふろふき大根」の美味しかったことだけは、今もよく覚えている。

それは志楽の皿に昆布が敷かれ、厚さ2.5㎝ほどの輪切りにされた大根が一切れ、。

大根の上に一条の練みそがかかり、細切りの柚子の皮が散らされていた。

つまりは茶事の後に出された「ふろふき大根」である。

そういえば井伏鱒二の『鞆ノ津茶会記』にも、「ふろふき大根」がしばしば登場する。

「ふろふき大根」の由来を語るつもりはないが、『鞆ノ津茶会記』では、すくなくとも天正15年の茶会の記録にある。


そこで、「ふろふき大根」にトライしたんものの、「練みそ」つくりがいちばん難しい。

市販の田楽味噌でも買えばよかったと後で後悔する始末。

大根の片方の面に十文字の切れめをいれる「隠し包丁」はわすれなかったけれど。

いずれにせよ、たかが「ふろふき大根」といえど、奥の深いものであることを知りました。

 

 

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