干支は木工作家 荘所 仁さんの作品
新年あけましておめでとうございます
本年も御親戚、ご友人、友人のまたご友人、宜しくご笑読、ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます
併せて皆々様の御多幸をお祈り申し上げます
さて今年の正月は、息子夫婦は旅行に出かけ、私ひとりだけのお正月。
年末に買い込んだ本、CD,DVDを見たり、読んだりのあっという間の三が日でありました。
なかでも感動したのは、菅野よう子さん作曲、辻井伸行さんのピアノの『花は咲く』のCDでした。
東北大震災のテーマソングで有名になった「フクシマ フクシマ」より格段にすばらしい曲です。
今年のセンバツ高校野球に是非使ってほしいですね。 急告 4月22日からはじまるセンバツの開会式に「花が咲く」が決定しました!!
正月に楽しんだDVD,本を紹介します。みなさまに何らかのご参考になれば幸いです。
イラン映画 『別 離』
84回アカデミー賞(外国映画賞)受賞に輝いた作品です。
1年余り経ってやっとゲットしました。タイトルは甘くロマンチックですが、「現在」を描いた衝撃の話題作です。
離婚の危機を迎える夫婦、つなぎとめようとする娘。すべては愛する人のために・・・・・。それぞれが抱える「秘密」や「嘘」
胸の奥にしまわれた”真実”が複雑に絡み合い、人生を翻弄していく過程をシリアスに描いた社会劇なんです。
邦画 『も ず』
『浮雲』、『流れる』 『め し』は、よく知られているが、本作品はあまり知られていない。DVDも廃盤の現況。
淡島千景、乙羽信子、山田五十鈴らの今は亡き豪華女優陣の乗りに乗った演技を見せる人間ドラマの佳作です。
20年ぶりに再会した母娘が繰り広げる愛憎模様・・・・。
娘役で有馬稲子が好演。懐かしの”にんじんくらぶ”の作品。水木洋子の脚本はデリケートな感性と知性をうかがわせる。
渡辺保 高泉淳子 『昭和演劇大全集』
『瞼の母』から『熱海殺人事件』まで・・・・新劇、アングラ劇、歌舞伎、はては『ベルばら』の宝塚歌劇までを・・・。
ナマで見た舞台、俳優を語りつくす。じつはNHKの深夜放送の対談をまとめたものなんです。
あらためて読んでみると、『昭和』ってすごいなあ!!リアリズムの新劇から、その解体を目指すアングラ、そして軽やか
な感性の演劇へ。激しく変貌した昭和演劇だが、ひとつの昭和史としてとらえても面白い本だと思う。
水村 美苗 『 母の遺産 新聞小説』
「ママ いったいいつになったら死んでくれるの?」
なんだか身につまされる小説である。後期高齢者になった私。我が息子もきっとそう思っているのではないかと!!
親の介護、忍び寄る更年期、老後資金の計算・・・・・。
実体験を交えて描かれた赤裸な内容に共感と愕きの連読でした。この作品で大仏次郎賞をうけている。
三浦 しをん 『舟を編む』
どこかの検定に出題されていましたが、『舟』とは何を指すか?『舟』とはこの小説では”辞書”のことです。
それにしても三浦しをんというおばちゃん作家。その多彩な活動に脱帽しますよね。
『風が強く吹いている』で箱根駅伝を書き、文楽の世界を描き、今度は”辞書を作るお話”。
世代を重ねて辞書作りに情熱をかける主人公たち。すごくカッコよくて、熱くて、読んでいる私の魂までも熱くなりました。
小沢 昭一 『変哲半生紀』
『変哲』とは、昨年亡くなった小沢昭一の俳名である。
抱腹絶倒の全句集である。俳句と出会って、40余年。こころを詠んで、4千句だという。
寒月やさて行く末の丁と半
ある句会で金賞を授かったそうだ。
オイみんな昼寝した婆死んでるぜ
もう何もどうでもいいぜ去年今年
余談だが、人間国宝の桂米朝にこんな句がある。
パンチィはふとんの外に朝寝かな
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