「私の朝は、イノダのコーヒーから始まります。もう、長い間の習慣で、イノダのコーヒーをのまないことには、一日が始まりません」
京都の或る商家の老主人が、そう言ったそうです。
「イノダのコーヒー」の旨さは、日本人の舌に合う旨さだということだけはわかる。
私も京都へいくたびに、かならず一度はイノダに立ち寄る。
コーヒー好きで有名だった池波正太郎さんが『むかしの味』(新潮社)にそう書いています。
わたしは、堺町通りにあるイノダの本店に一度だけ行った。
今でこそ珍しくないが、酒蔵を改造したクラシカルなカフェ。それだけでも当時は人気があったようです。
本店のほかに、いくつもの支店を出していますが、どこへ行っても、本店と少しも替らぬコーヒーをのませてくれます。
わたしが頻繁に利用するのが、京都駅地下にあるポルタ店(↑画像)。
後述の清水店には2~3回ほど行ったことがあります。
清水寺へ向う産寧坂にその支店があるのですが、青龍苑の中にあって、庭の眺めがすこぶるよろしい。
京都では、おススメのスポットです。
それにステンドグラスからは、やわらかい光が射し込むなど、老舗の格調が看てとれるのです。
イノダのコーヒーは格別に特種な味わいがするのではない。
しかし理屈なしに旨い。
いつ来ても、この店のコーヒーは旨い。
この日はブレンドコーヒーとフレンチトースト。
トーストのこの厚み!! それでいてサクサク感は抜群!!
「イノダ」のコーヒー豆は仕入れ、その挽き方、いれ方、出し方。
これが、いまや一つの伝統になってしまった感じがするのです。
↑画像は「イノダコーヒー」のグッズ。
蒐めています・・ワタクシ。いまのところ2点だけですが・・・(←コレ、お店でくすねて来た
のではありまシェン!!)。
● 京の朝食 ●
二日目。
京のホテルで朝寝坊して、朝食をとらずに「イノダ」の清水店に直行。
定番モーニングは、京の朝食(1050円)をオーダー。
コーヒーはアラビアの真珠、
フレッシュオレンジジュース、焼きたてのクロワッサン、プレートにはふわふわのスクランブルエッグ、
サラダはアスパラやポテトサラダなど。
そして、ボンレスハムが絶品だ。
ほどよい塩加減、やわらかさ。
なんでも湘南・茅ヶ崎にある「ハム工房ジロー」に保存料を使用しないよう特別に発注しているそうです。
サラダは別添えの「イノダオリジナルドレッシング」をかけていただきました。
やっぱり、「平塚」は湘南じゃない!!
「イノダ」のボンレスハムが湘南は茅ヶ崎のハム工房でつくらせていると、お話しました。
そうです。茅ヶ崎はあきらかに「湘南」です。なにびとも否定しません。
では「平塚」はどうなんだ? ということです。
中西哲生さんが出演している「サンデーモーニング」(TBS 12月6日放送)で、またまた「平塚」が話題になりました。
ことの発端は、J1に昇格が決まった「湘南ベルマーレ」のサッカーチーム。
元は「平塚ベルマーレ」だったのが、最近「湘南ベルマーレ」に改名しました。
(画像は「湘南ベルマーレ」のイメージキャラクター)
出演していた大沢親分「平塚は湘南じゃないよ!! だれが改名したんだ!!」
中西哲生さん「平塚は湘南じゃないですか!!」
時間枠がありましたので、喧喧囂々にはなりませんでしたが、またもや「平塚」の湘南論議が再燃しました。
祇園の鮨「まつもと」のご主人は平塚出身。詳しいことはこちらを見てください。
「どうして、そんなに平塚にこだわるの?」
ワタクシって、そうゆう”キャラ”なんです、とだけ申し上げておきましょう。
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