団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

わたしはわたし、あなたはあなた

2025年01月23日 | 老後の生き方

「わたしはわたしの人生を生き、あなたはあなたの人生を生き

る、わたしはあなたの期待にこたえるために生きているのでは

ないし、あなたもわたしの期待にこたえるために生きているの

ではない、わたしはわたし、あなたはあなた」

 

この詩はドイツの精神科医フレデリック・S・パールズが創設

したゲシュタルト療法の思想を盛り込んだ詩で何かの犠牲にな

ることなく自分を大切にすること、他人を尊重すること、健全

な人間関係はその上に成り立つということを語っている。

 

さらにつけ加えるとすれば、自分自身になるべく嘘をつかない、

無理をしない、本音を歪めて我慢することはない、たとえ相手

と意見が違っても違いを認め、相手の人格を尊重する、人の生

き方はそれぞれ違うもの、違いを認めて理解しあう、現実には

なかなか難しいことだが、そこに風とうしのいい人間関係が築

けるのではないかと私は思う。


60代女性「フツフツと湧いてくる亡夫への憎悪」

2025年01月22日 | 老後の生き方

人生案内60代女性「フツフツとわいてくる亡夫への憎悪」は

同年代の夫が亡くなって数ヵ月、結婚生活は困難の連続だった、

女はつくる、借金、会社は辞める、言葉の暴力、晩年はがんに

なり2年近く自宅で介護、最期を看取りひとり暮らしの時間を

もつようになったがフツフツと夫への憎悪が沸き上がってきて

そんな自分が嫌でたまらないという相談内容だった。

 

恨みつらみは、いったん気持ちを落ち着かせても、心身が弱っ

たりすると再発する持病みたいなもの、年月が浄化してくれる

面はありますが逆に膨れ上がることもある、だから体を動かし

外に出て、サークルに参加したり習い事を始めたり気分転換さ

れたらという回答者のアドバイスだった。

 

この相談内容を読んで14年前に亡くなった父のことを思いだ

した、葬儀を終え残務整理で10日間ほど実家に寝泊まりした

とき、今まで見たことのない母の一面をみた、父の浮気の恨み

つらみを朝から晩まで私に言ってきた、もう聞きたくないと思

いながらも母が怒りを吐き出す相手は息子しかいなかった、母

のその思いは亡くなるまで変わらなかったような気がする。


自分の生きたいように生きるのが一番

2025年01月21日 | 老後の生き方

齢を重ねるにつれ健康情報は気になる、例えば高血圧の薬は飲

まなくていい、一方では一生飲まなければならない、どちらか

というと、ほとんどの医者は後者である。

 

私も2年間ほど降圧剤を飲まないですごした、その間ふくらは

ぎもみとかウオーキングなどで飲まなくても下がった時期があっ

たが、結局また飲み始めた、いまだにどっちが正しいのかわから

ない。

 

しかし迷ったときは自分のモノサシで自分がこうしようと決めた

信念を貫くのが一番、そのつけは自分に返ってくるわけだし誰か

のせいにしなくていい、要は自己責任、だから健康情報だけでな

く生き方も人の意見に一喜一憂するより自分の生きたいように生

きるのが一番だと思っている。


高齢者のうつ病と認知症

2025年01月20日 | 老後の生き方

高齢者の認知症患者は今年700万人になるだろうとと言われ

てる、実に高齢者5人に1人である、信じたくないが、間違い

なく年々増加している、一方高齢者のうつ病患者は300万人、

記憶力の低下がアルツハイマー病なのか高齢者のうつ病なのか

間違いやすい。

 

記憶力の低下、気分の落ち込み、不眠、食欲低下、動悸、息切

れが起こるのがうつ状態だけれど齢を重ねると誰もが罹患する

恐れがある、さらにその症状が2週間以上続くのがいわゆる、

うつ病である。

 

高齢者の鬱は夕方から調子がわるくなる、脳梗塞にかかると非

常にうつ病がおきやすい、さらに高齢者の鬱を放置していると

認知症になりやすい、私の亡き父も認知症だったが、今思うと

初期の段階でうつ病だったような気がする、それだけ高齢者の

場合うつ病と認知症かの判断が難しいということである。


夫婦の危機を乗り切るには

2025年01月18日 | 老後の生き方

「恋愛中は両眼をしっかり開いて相手を見ること、結婚したら片眼

をつぶって相手を見ること、しかし結婚における悲劇の大部分はこ

の逆をたどるからかもしれない」今は亡き作家、森瑶子の「恋愛論」

の中の言葉である。

 


長い結婚生活のなかではどんな夫婦であっても多少の夫婦喧嘩、も

しくは危機的状況があると思う、そんな時、人というものはつい相

手を責める。

 

しかし少し角度を変えてみて、相手を一方的に責めてる自分が好き

かどうか?きっと嫌なはずだ、そんなときこそ片眼をつぶって相手

をみる、なぜか腑に落ちる。



 


73歳男性の悲劇にやりきれない思い

2025年01月17日 | 老後の生き方

静岡3人死亡「妻入院で悲観、殺害か」という新聞記事に注

目した、73歳男性が入院してる73歳の妻と40歳の娘を

刃物で刺した後自殺を図ったという悲しい事件だった。

 

娘さんは20年間入院しており意識がなく寝たきり状態、長

年夫婦で頻繁に長女の看病に訪れていたという、しかし今年

3月に妻が脳梗塞で入院したことで家にこもるようになった、

今まで支えあってた妻の入院でひとりぼっちになった。

 

73歳という年齢は決して若くはない、娘さんとは20年以

上、妻とも意思疎通が困難、これから体力的に看病に行くの

も難しくなるだろう、将来を悲観しての殺害、そして自殺、

誰が責めることができるだろうか?同世代としてやりきれな

い思いで新聞を読んだ。

 


自分が必要とされてないと感じる時

2025年01月16日 | 老後の生き方

サラリーマンでいるときは会社を通じて世の中の役に立つ、会

社のため、報酬を得て家族のため、上司、同僚、部下社員、取

引先との交流、なぜか役に立ってるという実感があるものだ。

 

退職すると、今までの実績がすべて帳消しになり、喪失感を味

わうのは、もしかしたら人生で初めての経験かもしれない、そ

んな時、自分は必要とされないのではと感じる瞬間があるもの

で、それは誰の心にもおこる心理かもしれない。

 

そこには「役に立たなければ生きる価値がない」という考え方

がからんでいる、実際にはどんなことが役立ってどんなことが

役に立たないのか、人間の判断能力ではわからないことが多い、

そう考えると人生の意味とか意義とか考えずともかく生きるこ

とを楽しむこ、そのことこそ今は大切だと思っている。

 


貯蓄も年金もない70代の義父母

2025年01月12日 | 老後の生き方

妻の兄夫婦と同居する70代の義父母は貯蓄も年金もなく二人

の老後が心配です、義父は1年ほど前に認知症と診断され要介

護3です、義理の兄と義父母の折り合いが悪いため現在ディサ

ービス費などで月5万円を援助してます、ただ介護施設入居と

なると月20万円、自分たちの老後や子供たちのことを考える

ととても無理、どうしたらこの難局を乗り越えられるでしょう

かとういう50代男性の人生相談である。

 

物心共に老父母を支え介護しるのはまことに尊いですが次の世

代の生活や育成を犠牲にしない範囲でと思ってます、それより

もお子さんの将来、ご自分の老後を考えて下さい、そして要介

護3であれば特別養護老人ホームへの入所を申請してください

という回答者のアドバイスだった。

 

貯蓄も年金もなく要介護3の義父、かなり厳しい状況で実の息

子(義兄)と娘(投稿者の妻)はどう考えてるのでしょうか?

介護問題は間違いなくお金がからみます、特養であっても15

万円前後の費用は必要でここは家族全員で話しあうことが先決

で一人で抱える問題ではないはずです。


楽な老い方、苦しむ老い方

2025年01月11日 | 老後の生き方

「人生の最後の最後に苦しい思いをさせられたけれど、それは

私のことを思ってのことだね、ありがとう」などと言って、こ

の世を去った人がいるでしょうか?これは医師であり小説家の

久坂部羊氏が延命治療について語った言葉である。

 

私の父は亡くなってもうすぐ14年になる、亡くなる半年前に

入院してた病院で医師から言われた言葉は今でも忘れない「何

もしないと明日まで持ちません」延命治療の選択を迫られた、

考える時間を与えてくれない、母と弟は賛成だった。

 

もし治療中止を希望すれば見殺しにしたと後悔に苛まれると思

った、結局延命治療をお願いした、気管切開をして人口呼吸器

につながれ、手にはミントがはめられた状態、それが父を苦し

めることになった、チューブだらけで生かされてる状態、喀痰

の吸引、床ずれ、あらゆる痛みとの闘いは半年間で終わったけ

ど今だに後悔している。

 

そして久坂部氏はこうも言っている「私は今、命より大切なも

のがあると思っています、それは苦しまずにいるということで

す、救いようのない苦しみに苛まれたら私は命を捨てても楽に

なりたい」重く心に突き刺さる言葉である。

 

 


悩みのない人生なんてない

2025年01月09日 | 老後の生き方

悩みというものがこの人生から消えてなくなってくれたら、ど

んなにいいだろう、そう思っている人が大半であるはず、仕事、

病気、恋愛、結婚、子育て、家族、自分自身の生き方、挙げれ

ばキリがない。

 

ひとつの悩みが消えて荷が少し軽くなったと思ったとたん、さ

らに重い荷物が肩にのしかかってくることがある、順風満帆の

人生などないと痛感する、疲労困媒し、厭世的になり、このま

ま消えてしまいたいと思う瞬間が、長い人生のなかで誰にでも

あるような気がする。

 

そんなとき、悩みのない人生なんてない、人間生きることが仕

事、悩みがあるのが生きてる証し、いいことだってあるさ、つ

らいこともそんなに続くものではない、そのことを心に刻んで

76年間私自身生きて来たし、これからも残りの人生、生きて

いくつもりだ。