以前NHKで放映されたスペシャル老人漂流社会「団塊世代しのび
寄る老後破産」、団塊世代としては考えさせらるものがあった、
広義の意味での団塊世代(1947生~1951年生)1000
万人、団塊ジュニュア(1971生~1974生)790万人い
ると言われてる。
そして内閣調査によると団塊世代の預貯金が2000万円以上が
23%いる一方預貯金100万円以下も20%いるという現実、
団塊世代が豊かとはいいいきれず格差の大きい世代だと専門家は
指摘している。
今回団塊の世代3人の事例が紹介されたが、そのなかで68歳の
男性の自宅で91歳の母親と同居してるケースは2000万円の
預金があるけど決して盤石でなく老後破産のリスクがあるという
ことである。
自分の年金が8万円、母親が無年金のため母親の介護費用(デイ
サービス、訪問介護サービス)の負担等含め月の支出が15万円、
毎月7万円の赤字、すでに5年間で預金400万円を取り崩して
る、このままでは自分の老後資金が枯渇するのではという強烈な
不安を持っており最悪の場合自殺も考えてるという。
今の事例を含めて3つの事例誰もが贅沢してる人はいない、もし
老後破産のリスクがあるとすれば次のよなことが考えられる。
■自分の年金が少ない
■預貯金が少ない
■親の年金が無年金低年金(親の世代の約5割が農業、自営業)
のため介護状態になったとき家計を圧迫する
■賃貸で家賃負担がある
■住宅ローンを払い続けてる
■団塊ジュニュアが無職状態で同居(孫も同居)
■毎月の家計が赤字
この番組を観た団塊世代はどんな感想を抱くだろうか?多分3つ
の感想に分かれると思う、一つは自分にとっては他人事という富
裕層、一つは我が家はこの事例よりはまだいいという層、そして
最後はまさにこの事例にあてはまる層、そして番組の最後にこの
問題を解消するためには社会保障の強化、介護離職者を防ぐ、社
会を支え合う仕組み、団塊ジュニュアのつまづきを社会で救済と
いう専門家の意見があったがなぜか実現性に乏しい机上の空論の
ような気がしてならない。
介護離職者が毎年10万人もいて2025年に38万人も不足する
と言われてるのに具体的にどんな解決策があるのだろうか?と思う、
ただこの問題は団塊世代だけでなく団塊の世代の次のポスト団塊世
代にも同様なことが言えるかもしれない。非常に厳しい時代である
ことは確かである。