定年退職して11年半、特別変わってないように感じる、暇で
あるが退屈ということもない定年後の生活、それは齢を重ねて
生きることに慣れたからかもしれない。
自分の過ごした定年後の時間を振り返って見ると、一番は4年
前母が認知症になり有料老人ホームに入居し、1年後に大腸が
んの末期症状になり亡くなったこと、そして母が認知症になっ
たとき妻が関節リウマチで入院したこと、この時期が一番きつ
かった、本当はこれといって何にも変化を感じない、特別思い
出すことが思いつかない生活ほどありがたいことはないと思っ
ている。
老後が楽しくて最高で輝く人生だとは思えない、快晴でもない、
雨でもない、ちょっと日差しがある、「うす曇り」という感じ
だ、それでも私にとっては、それなりに心地よい日々であるこ
とは間違いない。