私が住んでる街はどんどん知らない顔になる、東日本大震災、
そしてコロナ禍でテナントが変わり、あったものがなくなり、
新しいものが現れる、以前あったその風景を思いだすと一瞬
心のなかに灯りがともる、その灯りがどうしようもなく懐か
しい時がある、そんな変わりゆく街の風景を見たくて時々街
中に出て刺激の風に吹かれる、私の気分転換のひとつだ。
雑踏のなかで耳にする人々のさりげない会話、そこには人間
や社会の濃やかな景色がみえてくる、この街で生きていると
実感できるひと時である、時々人とつながっていたいと思う
気持ちがコロナ禍の3年間で一層強くなった。
それは魂にふれあいたい、誰かと話したいというわけではな
い、ただ人がいる場所にいたい、それだけでいい、この街に
住んで20年そんなことを思う時がある。