団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

孫娘亡き祖母への後悔の念

2023年02月27日 | 

NPO法人日本語検定委員会による第14回「日本語大賞」で入

選した中学一年生の女性の「言葉を受け取って」に注目した、

彼女は小学4年生まで介護が必要な認知症の祖母と暮らしてい

た、一番大変だったのはお母さんで精神的にも肉体的にも疲弊

していくのを目の当たりにしていた。

 

そんな祖母が「幼稚園は楽しかったかい?」と小学4年生にな

ったのに何度も聞かれ、うんざりしてだんだん嫌いになりキツ

イ言を投げかけたりすることもあった、そんなある日、祖母

の部に食事を持っていくと、ふだん無口な祖母が「ご飯もっ

てきてくれてありがとう、つらい思い、いっぱいさせてごめん

ね」と言ったことに驚いたものの、そっけなく「大丈夫、気に

してないよ」という言葉しか返せなかった。

 

翌日祖母は亡くなった、家族に負い目を感じ感謝と謝罪の言葉

を最期にいってくれた祖母の気持ちは?それなのに喪失感より

解放感があった自分に嫌悪、もっと優しく素直に祖母に語りか

けることができなかった孫娘の後悔の念、そして在宅介護の厳

しさを物語ってる内容だった。