母が亡くなってから人と会うことが激減した、母が生きてたこ
ろは月2回新幹線で実家に行き、掃除、買物、夕食の準備、病
院への付き添いを7年間続けた、その後認知症になり高齢者施
設に入居してからも実家への訪問と施設の訪問をさらに2年間
続けた、晩年は大腸がんに罹患、4年前コロナ禍の中95歳で
亡くなった。
病院の医師、看護師、近所の人達、施設のスタッフ、葬儀社、
さらに実家の処分では不動産業者、解体業者、市役所、法務
局、税務署など事務的とはいえ会って話さなきゃならない人
がそれなりに多かったが今は激減してしまった。
かといって誰かと会いたいという気持ちもない、若い頃は自
分の気持ちを、自分のつらさを、自分のやりたいことをわか
ってもらいたい、だから会って話したいと思ったものだが今
はそんな気持ちはない、感性が鈍ったのかもしれない、それ
でも年老いてしがらみから解放され、なぜか生きやすくなっ
たと思っている。