職業に貴賤はないが人間は明らかに貴賤は存在する、金持ちで
あろうがなかろうがいやしい人間はいやしく賢い人間は賢い」
と言ったのは哲学者の今は亡き池田晶子氏である。
人間は立派な仕事に就きたいと願うもの、そういう仕事に就け
ば人間として尊敬されると思い込んでる人は多い、例えば医師
という職業は確かに患者から直接感謝されることが多い、だか
ら人間としても立派な人ばかりかというと必ずしもそうではな
い。
おなじように金持ちが貧乏人よりえらいというわけではない、
どんな仕事で成功しても人間として、えらいというわけではな
い、生活の成功者と人生の成功者は違う。
それでは仕事で人間の価値を決めるのではなく何で人間の価値
を決めるのかというと、それは人それぞれ見方が違うものであ
る、私はその人の誠実さや弱さを抱えながらも懸命に人生に対
し真摯に向き合って生きてる人こそ価値があると思っている。