団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

実家に帰省したくない娘たち

2024年08月11日 | 親子

婦人公論の特集「女と実家」の中でもう帰省をやめた娘たちの

声が掲載されてた、昔みたいに居心地がいいわけではない、ま

してやコロナ禍がきっかけで自然と足が遠のいてる人が多い、

娘たちの声からはそれぞれ遠ざかる理由があり、なるほどと思

う内容である。

 

■2年前に母が足を悪くしたため大変だろうと兄夫婦が同居、

しかし義理の姉は家事が不得手、そのため家中雑然、台所、ト

イレお風呂、洗面所すべて汚く実家は義理の姉に汚染されてし

まった

(自営業51歳)

 

■母は高齢になり以前の様に活動的でない、2階は物置状態で

カビの臭い、実家に行ってもリビングのせまいスペースに合宿

所のように布団をしきつめて寝なければならない、もう帰りた

くない

(53歳会社員)

 

■実家の部屋の片づけを押し付ける弟の嫁の作戦にへきへき

(会社員56歳)

 

事例を見ると親の高齢化もあるが他人が入り従来の実家のル

ールが変わり居心地が悪くなることが足が遠のくなる要因の

ような気がする。


月14万円で暮らしてる70歳女性の生きかた

2024年08月10日 | シニア女性

ある雑誌に掲載された70歳一人暮らし女性、51歳のときに離

婚現在一人暮らしになって10年、収入は公的年金が8万円、週

2回のパートで3万円、預金からの引き出しが3万円、合計14

万円で生活している。

 

税金、社会保険料をひいた可処分所得が109000円、その中

で住居費(公営住宅賃料、町内会費)34000円、そして車を所

有してるので月11000円、この2点にかかる経費が大きいが

車は今の暮らしに欠かせないという、光熱費は10000円、教

養費(お茶、美術鑑賞、生涯学習講座の費用)が10000円、

食費、衣服費は抑えてるという感じである、預金ががどのぐらい

あるかは不明である。

 

家計簿の内容を見ると確かに厳しいが、健康なせいか医療費が歯

科検診以外かかってない、だから限られた収入のなかでよくやっ

てる印象が強い、パートの図書館勤務をきかっけに増えた楽しみ

の一つが美術館や博物館、文学館を訪れること、さらにお茶のお

稽古、近くに住む孫の学童保育の送迎など、いきいきと生活を楽

しんでるという感じである。


なぜあの人は怒鳴るのか?世田谷じいさん!

2024年08月09日 | 老後の生き方

週刊現代の特集「老化の科学」のなかで、なぜあの人は怒鳴る

のか?世田谷じいさんという記事に注目した、現在東京都世田

谷区の総人口は約92万人、若い世代も多く住むと思われてい

るが実は65歳以上の比率は20.4%と東京都内で最も多く

の高齢者が住む老いた街である。

 

そんな世田谷区で突然激怒したり理不尽な要求をする高齢者が

増加、いわゆるキレル老人で「世田谷じいさん」と呼ばれてる、

病院内で保険証を出してないのに出したと激怒、商店街の自転

車が整頓されてないと区役所に何度もクレームを入れる等目撃

談が数多く挙がってるという。

 

いわゆる加齢とともに前頭葉の機能が低下、若い頃は我慢でき

老化が進むにつれ怒りの感情がでやすくなる、しかしこれは何

も世田谷区に限ったことではない、ある意味どこにでもある光

景である、ましてや高齢化率は全国平均で28.7%、世田谷区の

20.4%は全国的に見ると明らかに低い、「なぜあの人は怒鳴る

のか?世田谷じいさん」というインパクトのある表題は読者受

けを意識した出版社の思惑のような気がしてならない。

 

 


生きていたくないが死ぬこともできない高齢者

2024年08月08日 | 老後の生き方

生きていたくないが死ぬこともできない高齢者!医師の杉浦敏

之氏の著書「死ねない老人」の一節である、長寿を喜べない、

長寿を幸福と思えない高齢者、死にたいともらす高齢者が増え

てると言う現実、実際高齢者の自殺は年間1万人近い。

 

複数の病気を抱えている人、介護を受けている人、経済不安を

抱えている人、社会的に孤立してる人、また本人の意思に反し

て生かされてる人(人口呼吸器をつけてる人)もかなりの数に

上るという。

 

終末期に至った人は健康な人が想像するより空腹やのどの渇き

による苦痛を感じない、点滴を減らし水分を抜いて乾かすよう

にしたほうが患者のため苦痛が少なく緩やかな最期になること

を実感してるという杉浦医師の言葉は重い。

 

生きていたくないが死ぬこともできない高齢者!人生100年

ときいて無条件にそれは素晴らしいと喜べる高齢者がどれだけ

いるのだろうか?


孤独というのは解放された時間

2024年08月07日 | 老後の生き方

若竹千佐子さん70歳、55歳で夫と死別、63歳の時に「おら

おらでひとりいぐも」で芥川賞を受賞した小説家である、その若

竹さんが社会学者の上野千鶴子さんとの対談した内容が興味深い

ものだった。

 

対談のなかで孤独に言及しており、孤独というのは自分と向きあ

うための必須条件、家族としての時間は人生のある一時期にすぎ

ない、多くの人はひとりになることに対して恐怖を抱いてるけど

それは悪いものじゃない「孤独というのは解放された時間だよ」

と孤独を前向きに捉えてる。

 

さらに結婚しても二人でいてもやはり人間はひとり、孤独だか

ら相手にやさしくなれるのではないでしょうか?納得である、

私自身妻と一緒にいてそう感じる瞬間があるけれど、それで

いいと思ってる、だからやさしくなれるのかもしれない、そし

て孤独というのは解放された時間、腑に落ちた言葉である。


親を看取った子供の本音

2024年08月06日 | 親子

週刊東洋経済の特集「親の看取り方」で親を看取った600人

の声が掲載されていた、その中で76歳の実父を亡くした息子

さんの体験が興味深いものだった。

 

心臓病を患い通院していたものの認知症の母を在宅で介護しな

がら元気で暮らしていた、しかし75歳のとき脳の血栓が見つ

かり、カテール治療をしたが入退院の繰り返し、76歳の時に

悪化、生前父は「延命治療とかしてくれるな、頼むな」と言っ

たにもかかわらず亡くなるまでの2ヵ月間ずっと苦しんでた。

 

薬や治療方法を変えて、さまざまな措置を施した、しかし父は

自分で点滴を抜こうとするので手を拘束された、「医師の提示

する治療を拒否するなんて考えもしなかった」という息子さん

の言葉、私の父が晩年、延命治療(気管切開)したときと重な

るものがあった、「もし何もしなければお父さんは明朝まで持

ちません」と言った医師の言葉、拒否できなかった、しかし半

年間の苦悶の表情、今だに後悔してる、延命治療は家族の問題

であることを痛感したものである。


老いの途中でふりかえる

2024年08月05日 | 老後の生き方

どんなふうに生きていけば楽しく心地よく過ごせるか、これは

ひとりひとり手探りで探すしかない、誰もが自分の老いについ

ては素人なのだから。

 

老後なんて変化のない日常かもしれない、それでも習慣化した

日常のなかに新しい発見があるものだ、毎日が同じようで微妙

に違う、体重の増減や病気の進行具合、食べ物の好みなど1年

前とは明らかに違ってきたことに気がつくことがある。

 

今までの人生をふりかえり自分が何に関心を持ち、何に感動し

てきたかを思いだす、楽しかった、嬉しかった、面白かった、

笑った、感謝した、そんなシーンを思い出すと、なぜか閉ざさ

れた心の窓が開くような感じになる一時である。


年金生活70代夫婦を悩ます介護とお金の問題

2024年08月04日 | 老後のお金

雑誌プレジデントで特集「介護とお金の問題」で70代夫婦の

年金生活について掲載された、夫の年金25万円、妻の年金6

万円、合計31万円と年金生活者として最も恵まれた層といえ

る、定年退職後は悠々自適に暮らしていた。

 

しかし3年前にご主人が脳梗塞を患い、現在は要介護3に認定

されて在宅介護を受けている、持ち家のほか預金が2千万円あ

るが家計の支出は月33万円と2万円の赤字である、中味を見

ると公的介護の自己負担が2万7千円、通院時のタクシー代や

夜間のおむつの取り換え等ヘルパーを介護保険外で頼んでるた

め7万1千円と大きい、さらに食費が6万円と外食もあり多い。

 

こう見ると年金が十分、預金も2千万円と恵まれてるが脳梗塞

になり介護状態になったことで生活が一変、不足分は預金から

充当してるものの在宅介護ができなくなったら有料老人ホーム

の入居を考えないといけない、こう見ると絶対安泰ということ

はないのかもしれない。

 

 


長生きすればするほど認知症!?

2024年08月03日 | 老後の生き方

団塊の世代が75歳以上になる2025年には約700万人の

人が認知症になると言われてる、これは65歳以上の5人に1

人、特に70代に急カーブを描いて増え80代の認知症の有病率

は、なんと3人に1人である。

 

認知症にならないための習慣として朝は新聞を読む、飲酒・喫

煙を控える、一日7時間以上の睡眠をとる、歯を20本以上保

つ、計算ドリルがいい、有酸素運動がいい等がいいと挙げられ

ている、しかし現在認知症を予防できるという科学的な証拠に

なるものはないというのが専門家の見解である。

 

心理学者の佐藤眞一氏の著書「認知症の人の心の中はどうなっ

ているのか?」のなかで、認知症の人の心の中は自分が自分で

なくなっていく苦しみ、これまで生きがいだったことがうまく

いかない苦しみ(料理、運転等)そして明日がどうなるかわか

らない苦しみを感じてるという、そして認知症発症の危険因子

は加齢なので長生きすればするほど認知症になる可能性がある

と書かれてる、確かに私の両親も父は86歳、母は94歳のと

きに認知症になったことを思うと誰もが長生きすればするほど

認知症になっても不思議ではない。

 


年金生活者にとっては厳しい現実

2024年08月02日 | 老後のお金

75歳以上が加入する後期高齢者医療制度の保険料の増額が決

定して1年半、24年度は年収211万円超、25年度は年収

153万円以上の人の保険料が増額となる、増額対象は全体の

4割、約870万人が対象となる、気になるのは今まで窓口負

担が1割の人が2割となった場合、保険料が増額のうえ窓口負

担が倍、今まで5千円の窓口負担だった人が1万円払うことに

なる、これは75歳以上の高齢者にとっては大きい。

 

実際75歳以上の6割の人は年収153万円以下ということで

あるから経済的には厳しい、だから70~74歳でも3割強の

人が働いてる、それも8割の人は非正規である、働きたいから

働くのではなく働かざるを得ないから働くのである、長生きす

るほど赤字額がかさみ経済的に苦しくなるという高齢者の声は

深刻である。

 

「脱・下流老人」の著者藤田孝典氏は年金受給額が将来的に目

減りし、さらに医療保険料や介護保険料、消費税も上がってい

く可能性があると明言してるだけに、昨今の物価高もふくめ年

金受給者にとっては厳しい現実といえる。