【ワシントン共同】自民党の河井克行総裁外交特別補佐は6月30日までに、米国の安全保障専門家や共和党下院議員らとワシントンで会談、専門家らから北朝鮮の非核化が進まない場合、制裁強化のほか軍事行動の検討が必要との意見が出たという。河井氏が記者団に明かした。
会談相手は、オバマ前政権で駐韓米大使を務めたリッパート氏やヘリテージ財団のクリンナー上級研究員、下院軍事委員会メンバーのテイラー議員ら。会談では「北朝鮮は非核化に努力していると見せかけるため、巧妙に成果を小出しにし、トランプ大統領の歓心を買おうとするのではないか」と疑念を持つ専門家が多かったという。****************************************************************************************************
自民党の河合克行氏は度々訪米し、安倍政権の意向を米政権側に伝える重責を担っています。
今年3月、訪朝した韓国特使団は南北首脳会談や米朝対話について金正恩の合意を取り付けましたが
その時も河合氏は北朝鮮の非核化について日本の立場をトランプ政権関係者に伝えています。
【北朝鮮情勢】北の「非核化」約束を 安倍晋三首相が訪米中の河井克行氏に伝達指示
今回も米国の専門家たちと会談し、北朝鮮の非核化の見通しなどについて意見交換をしています。
米側の意見は北朝鮮が非核化が進まない場合には制裁強化や軍事攻撃の検討も有り得るとの事。
ただこの専門家達がどれだけトランプ氏への影響力があるかという事です。
また意見が伝わったとしても、トランプ氏が真剣に考えなければ意味がありません。
特にトランプ氏は従来の大統領と違い、予測不能なところがあります。
政治家より経営者としての発想で判断する場合もあるので、側近たちがどれだけ頑張ってくれるか、
そしてトランプ氏はどれだけ助言を聞き入れるかです。
トランプ氏の言動が軽く感じる事も度々ですし、何を仕出かすかわからないという危うさもあります。
ですから、専門家たちの意見を何としても真剣に受け止めてもらいたいです。
北朝鮮が非核化をどの程度真剣に考えているか、またもや騙されるのではとの懸念があります。
トランプ氏が専門家の考えを真摯に受け止めてもらいたいです。
その場合、北朝鮮の態度次第では制裁の強化もあり得るのですから、
日本もまだまだ安心はできません。
安倍政権もトランプ政権の考えが伝染したのか、ここのところ楽観視し過ぎています。
まだまだ危険が去っていないのに、ミサイル避難訓練の当面の中止を決めたのは早計です。
北朝鮮を刺激したくないとの理由での訓練中止だそうですが、
避難訓練をすれば、米国の攻撃があるかもと北朝鮮を不安にさせる効果もあります。
その結果、北朝鮮もいい加減な事は出来なくなります。
北朝鮮は日本政府の動向、日本の世論やマスコミの報道を常に注視し分析しているのですから、
北を牽制する為にも避難訓練を簡単には中止してもらいたくなかったです。
因みに河合克行氏のFacebookでは米国専門家との面会について記しています。
https://www.facebook.com/kawaikatsuyuki/posts/972888636218391