炎天下の屋外学習を終えた小学1年の男児(6)が熱中症で死亡した問題で、男児が通っていた愛知県豊田市の市立梅坪小学校は18日午前、全校集会を開き、籔下隆校長が男児が死亡した経緯を説明した。集会後に取材に応じた籔下校長は「(屋外学習は)昨日やらないといけない行事ではなかった。延期や中止を判断せず、申し訳ない」と改めて謝罪した。
全校集会では男児の命を守れなかったことを謝った上で、「教職員が子どもの命を守ることに全力を尽くすと約束した」という。また、児童に体調不良をすぐに知らせることや、こまめな水分補給を呼びかけた。
死亡した男児宅には17日夜、籔下校長らが訪問し、母親と祖父に謝罪した。18日午後7時半からは保護者向けに説明会を開く。
死亡した男児を含む1年生4クラスの計112人は17日午前10時ごろ、校外学習のため約1キロ離れた和合公園に徒歩で向かった。男児は途中で「疲れた」と話したが、担任の20代の女性教諭は手をつなぎ、「頑張ろうね」と声をかけて歩き続けたという。公園で30分ほど、虫捕りや遊具遊びをした後、同11時半ごろ学校に戻った。男児はまもなく意識を失って病院に運ばれたが、死亡した。17日の東海地方には熱中症への注意を呼び掛ける高温注意情報が出されていた。
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ここのところ、日本中熱波の直撃なのか強烈に暑い日が続いています。
大人でもこの異常な暑さに外出するのも躊躇います。
それほど、今年の暑さは異常です。
それにも関わらず、小学一年生が校外学習と称して晴天の真昼間1㎞以上歩かされ、
また帰りの炎天下の道を1㎞も歩かされたらどうなるかぐらいわかる筈です。
一学年4クラスですから、引率の教師は5、6人はいたと思います。
また、教頭や校長はこの校外学習を知っていた筈です。
教師7、8人の誰も、この無茶な学習を止められなかったのかと愕然とします。
お子さんを突然亡くした親族の方の無念さ、悔しさを思うといたたまれないです。
公園までは1㎞あるそうです。
往復ですから2km以上あるでしょう。
30分間、子供達は公園で遊んだり虫採りをした様です。
亡くなった児童は「疲れた」と言っていたらしいですから、
あまり動き回っていなかったと思いますが、
それでも子供の事、ずっと木陰で休んでいたとは考えにくいです。
という事は1時間以上も炎天下で歩き、活動していたのですから、小1の子供には過酷です。
ところでこの小学校の近くに公園はなかったのか、
1㎞も歩かないと公園がないのかと思い地図を見ました。
思った以上に和光公園まで距離があります。
また近くに複数公園があります。
勿論、和光公園を選んだ理由があるでしょう。
学年全員が遊ぶ広さだからと選んだかもしれません。
しかし教師は常に子供の命を預かっているとの意識を持っておくべきです。
朝、親御さんは子供を学校に送り出したのです。
当然、元気な顔で帰ってくると信じていたでしょう。
元気で帰ってくるのが当たり前過ぎて、まさかこんな事になるとは思っていなかったでしょう。
校長が反省するとか、謝罪をすると言っても亡くなったお子さんは戻ってきません。
全国の教師は大切な子供を親御さんから預かり、
そして元気に家庭に戻す義務がある事を忘れないでもらいたいです。