駐日欧州連合(EU)代表部は6日、オウム真理教元代表ら7人の死刑が同日執行されたことを受け声明を発表し、日本政府に対し、死刑廃止を視野に入れた執行停止(モラトリアム)の導入を求めた。
声明は加盟国駐日大使らとの連名で出され、オウム真理教メンバーによって実行された地下鉄サリン事件が「日本そして日本国民にとってとりわけつらく特殊な事件であることを認識している。われわれは、心からの同情を表し、犠牲者とその家族の苦悩を共有」すると表明。その上で「いかなる理由であれ、テロ行為を断じて非難する」と強調した。
ただEU加盟国などは「いかなる状況下での極刑の使用にも強くまた明白に反対」すると訴えた。死刑には「犯罪抑止効果がない」とも指摘した。
一方、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルも6日、声明を出し、「正義の実現には、真相究明が欠かせない。また、すべての人の人権を尊重してこその正義である。人権を否定し、真相究明の機会を奪う死刑は、正義とは程遠い」と非難した。****************************************************************************************************
EU代表部はオウム真理教元幹部らの死刑執行に声明を発表しました。
ゆくゆくは死刑廃止をする為、執行停止の導入を求めたのです。
予想はしていましたが、これは日本の法律に則った執行です。
内政干渉をしないでもらいたいです。
その国というか、民族には死生観があります。
宗教観があります。
そりゃあ、それぞれには言い分があるでしょう。
考え方があるでしょう。
しかし日本は死刑は法制度として存在します。
また死刑確定までに地方裁判所、高等裁判所、最高裁判所と三度の裁判を経ています。
国内法に基づき、正規の手順を経ての死刑確定と死刑執行です。
それをなぜ外国から非難されなければならないのか。
なぜ外国から法制度を変えよと言われなければならないのか。
死刑制度が完全な抑止力にはならないかもしれません。
しかし、だからと言って死刑廃止は反対です。
最高刑でも終身刑では殺された被害者が浮かばれません。
無駄死にです。
悔しいでしょう。無念でしょう。
最近、人権を守る事が殊更強調され過ぎていると感じます。
勿論人権を守る事は大切ですし、何人にも保障されるべきでしょう。
ただ、殺人犯人被害者の人権は同列に考えるのはおかしいです。
殺人を犯した時点で、犯人は自分の人権を放棄したのです。
そうでないとあまりにも不条理です。
被害者の人権と加害者の人権は同じですか?
殺害された時点でその被害者の人生は終わりますが、加害者の人生は続きます。
そんな事が許されていいのですか?
理不尽ではありませんか?
私は死刑制度は続けるべきだと思います。
日本は平和な国に入るでしょう。
それは死刑制度があるからかどうかは私にはわかりません。
しかし安全で平和な国の部類に入るでしょう。
ところでリオ五輪では治安の悪さが危惧されていました。
日本では信じられない窃盗や殺人の多さです。
そのブラジルの殺人発生率は際立っています。
ブラジルの死刑制度は、1979年に死刑制度が廃止(平時)されています。
そして最後の執行は1855年です。※戦時下の軍部の重大犯罪には死刑が適用
これは社会不安や政治、就労率や就学率など複合的に影響しているでしょうから
単純に死刑の有無が殺人事件の件数に関係するとは言いませんが、
それでも全く関係ないとは言えないと思います。
またオウム真理教信者による事件はテロ事件そのものです。
爆発物を使う自爆テロと同じく不特定多数の殺害を目的したテロです。
欧州で頻発したテロでは多くの人達を守る為に容赦なく犯人を銃殺しています。
裁判を受けることなく、即殺害です。
勿論、そのまま放置して更なる被害者を出すことは出来ませんから、それは当然の行為です。
それと同じように裁判を経ての死刑執行は当然の事で、他から非難されるものではありません。
殺人はどれだけ卑劣で許されざる事なのか、そして犠牲者はどれだけ無念だったのか。
犠牲者やその家族の心情を思えば、加害者の人権など考えるべきではないと思います。
殺害した時点で加害者の人生は終わったのです。
死刑制度に抑止効果がないと言われても、私は死刑制度を支持します。
また「全ての人の人権を尊重してこその正義」だとは思いません。
殺人犯人は殺害をした時点で自分の人権を捨てたのです。
死刑制度を批判するEU加盟国やアムネスティ・インターナショナルは
殺害された被害者の気持ちも想像できないのかと言いたいです。