TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

遠方より書来る

2003-05-28 10:56:53 | インポート
東京の友人から本が送られてくる。

先月日本を発つ前に、お金を渡して注文してもらうよう頼んでおいたものだ。
楽しみに待っていたのでうれしいんだけど、ちょっと痛いことが。

彼女には、「船便で、書籍小包で送って」とお願いした。
だが彼女は、クーリエサービスで送付し、しかも中身の価値価格を本当の価格の
数倍にして申告した。「万一紛失しても、これならお金がたくさん戻るから大丈夫」
と言って。気を使ってくれたのだろう。

海外在住経験のある人ならわかると思うが、日本での常識がよその国で通用する
とは必ずしも限らない。国により、関税額やその対象物・取り扱いが違うのだ。

まず、カナダではクーリエを通したものは全て税関でチェックされ、
その手数料は受取人払い。商品価値が20ドル以上と申告したものには関税が
かかる。ギフトでも価値が60ドル以上と申告したものには関税がかかる。
そしてそれぞれに連邦税GSTがかかる。
さらにその全てをあわせたものに対し州税(うちの場合はHST15%)がかかる。

本は二千円ほどなんだけど、彼女が価値を大げさに申告したため、受取人の
私は実際の本の価格をはるかに上回るべらぼうな料金を、「輸入関税及び手数料」
として税関から請求されてしまった。一冊の本が、とんでもなく高いものに
なってしまった。

私が言ったとおりに船便にしていれば、チェックなしで受取人の私は何も払わずに
済んだ。たとえクーリエにしたとしても、「ギフト」にチェックして価値をゼロに
申告すれば、支出はほとんどなかっただろう。
私はよく欧米の会社から個人輸入するが、みなよく心得ていてうまく申告書類を
手加減するため、余分なものは払ったことがない。

友人は海外旅行経験は豊富だが、日本以外に住んだことがないため事情がわからない
から、仕方ない。それに、梱包して送ってくれるだけでも手間だし、ありがたい。
だから、文句は言うまいと思う。

でもちょっと痛かったなー。