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TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

There ARE "Bad dogs"

2003-10-20 03:09:10 | インポート
犬トレーニングの世界には、二つの異なるコンセプトがある。

「Bad dogs」はいない、という流派と、ダメな犬はダメ、という流派だ。
このBad dogsだが、日本語では単純に「悪い犬」と訳される。
これは犬のことをロクに知らない連中に翻訳させたため、こういうトホホな訳に
なってしまったのであり、本来のBad dogsに近い日本語に当てはめるとすると
「救いようのない犬」ということだ。

私は個人的に、「犬はみな天使」とか「Bad dogsはいない」というセンチメンタル
な考えに同調できない。救いようのない犬というのは存在するからだ。

もちろん、本当のBad dogsではないのにBad dogsのレッテルを貼られてしまった
犬はたくさんいる。単に躾が入ってない犬(人間のほうが間抜け)、病気もちの犬
(体調が悪いからイライラして、つっかかってばかりいる)など。
そういうケースでは、原因をとりのぞけばBad dogsではなくなる。

しかし、本当に救いようのない犬、危険な犬というのはいる。
いいかげんな繁殖による生まれつき異常な攻撃性をもった犬、ワクチン
の副作用でアタマが狂っちゃった犬、人間に折檻され続けた結果人間不信が
ひどくなった犬、などなど。原因は様々だが、どうがんばっても救済できない
犬、危険すぎてペットとして人間と普通に生活できない犬というのはいる。

そういう犬まで「大丈夫、愛情かけて育てれば必ず更正する」といって救済する
のはいかがなものか?殺傷事件でニュースになる犬の背景には、そうした
トレーナーの甘い言葉や金に対する貪欲さ、現実を直視できない馬鹿な飼い主
が存在する。


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