TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

くわばら、くわばら

2004-08-15 15:03:01 | インポート
この国で健康で長生きするには「病院へ行かないこと」だとつくづく思う。

最近入った夫の部下の実話。
ちょっと前から尿と便に出血を見るようになり、その量が日増しに増加、
体調もすぐれず次第に立っているのもつらいほどに。

実は彼は、血栓予防のための抗凝血剤を医師から処方されていた。これは猫いらず
と同じ成分で、鼠は継続して摂取することで死に至る。私のような素人考えでは
薬を中止するか量を減らして様子を見たらどうか、と思うが、さすが専門家である
医師は意見が異なり、「そのまま飲み続けるように」と言われた。

症状は悪化の一途をたどり、ついに倒れて緊急入院。直腸ガンその他の疑いがある
とのことで、精密検査をすることに。この時点で見舞いに行った夫の話では、
男はやつれ果てて食べ物も喉を通らず、かなりヤバかったらしい。まだ20代前半
の彼には同じ年の若妻がおり、赤ん坊が生まれたばかり。しかも、妻の母親は
彼が入院した翌日にガンで亡くなった。この上さらに夫まで失っては、あまりにも
彼女が気の毒だ。

数日がかりの検査の結果は「異常なし」。あいかわらず出血は止まらないが
「どこも悪いところはないから」と、点滴をつけたまま病院から追い出された。
そして、例の猫いらずは「そのまま飲み続けるように」。

しかし男は薬を止めた。するとほどなくして出血は止まり、徐々に体調が回復した。
そろそろ職場に復帰できそうとのことだ。

血栓というのは突然死を招く恐れがあり、確かに軽く見てはいけない。
だけど、今回のようなケースでは、もっとなんとか臨機応変に対応できなかった
ものか?医師らとしては、テキストに書いてあるとおりにやったんだろうけど。

自分の体は、自分が一番良くわかっていると思うのよ。
素人のカンのほうが、時として専門家の常識より正しかったりしてね。


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