お向かいといえば、いつも笑っちゃうのがそのうちの男の子。
三歳くらいなんだけど、男のくせに口から生まれたみたいにおしゃべりが好き。
三輪車を買ってもらって毎日庭で乗り回しては、そばにいる父親や母親
にひっきりなしにしゃべりかけている。
今日も、うちの夫が庭仕事をしているのを見て、その子は母親に質問攻め。
「あのおじさん、どうして土を盛っているの?」
「花壇にお花を植えるためよ」
「どうしてお花を植えるの?」
「お花を見て楽しむためよ」
「どうしてお花を見て楽しむの?」
この調子で、全くキリがない。
幼児はこのように「どうして」「なぜ」と質問攻めにする時期があると聞くが、
一日中これじゃあ親もたまったもんではないだろう。私ならば「うるせえ!
いいかげんにしろ!」と一喝して、子供の口にガムテープ貼ってやるとこだ。
しかし、彼の母親はひじょうに忍耐強く、この果てしない幼児の質問に何時間も
答えてやっている。父親が外出から帰るとバトンタッチで、今度は父親が洗車
するわきで「どうして」「なぜ」だ。
私は夫と顔を見合わせ、「うちじゃあ子供作らなくて、本当に良かったね」
としみじみ。「あれじゃあ親も頭痛だよな。あの子はでも、政治家に向いて
るんじゃないか」と、夫。そう、政治家か噺家だね。
三歳くらいなんだけど、男のくせに口から生まれたみたいにおしゃべりが好き。
三輪車を買ってもらって毎日庭で乗り回しては、そばにいる父親や母親
にひっきりなしにしゃべりかけている。
今日も、うちの夫が庭仕事をしているのを見て、その子は母親に質問攻め。
「あのおじさん、どうして土を盛っているの?」
「花壇にお花を植えるためよ」
「どうしてお花を植えるの?」
「お花を見て楽しむためよ」
「どうしてお花を見て楽しむの?」
この調子で、全くキリがない。
幼児はこのように「どうして」「なぜ」と質問攻めにする時期があると聞くが、
一日中これじゃあ親もたまったもんではないだろう。私ならば「うるせえ!
いいかげんにしろ!」と一喝して、子供の口にガムテープ貼ってやるとこだ。
しかし、彼の母親はひじょうに忍耐強く、この果てしない幼児の質問に何時間も
答えてやっている。父親が外出から帰るとバトンタッチで、今度は父親が洗車
するわきで「どうして」「なぜ」だ。
私は夫と顔を見合わせ、「うちじゃあ子供作らなくて、本当に良かったね」
としみじみ。「あれじゃあ親も頭痛だよな。あの子はでも、政治家に向いて
るんじゃないか」と、夫。そう、政治家か噺家だね。