TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

中毒のしくみ

2008-07-29 16:05:18 | インポート
今日も競技会場でお手伝い。

スコアテーブルでスコア管理をしていて、おもしろいことに気づく。
AKCのアジリティでは、フォルトをとってもQできるのである!

ノーヴィス・レベルではタイムとコースで合計15点、オープンでは10点
のフォルトが許される。つまり、クリーンでなくてもどんどん上にあがれる
ってわけ。どうりで!AKCではヘタクソなハンドラーや出来の良くない犬が
結構いるわけだよ。

こうやって甘い判定をすることにより、みんな「私たちってスゴイのかも!」
と勘違いして競技のとりこになる。そしてエクセレント・クラスに上がれば
当然、みんなMACHを目指す。しかし、だ。さすがに上級クラスではコースが
難しくなるし、フォルトをとってはQできない。毎回チャレンジするものの、
NQばかり。「でもMACHとらなきゃ!今までの苦労とお金がもったいないし」
と思うのは人情で、万年トライの旅が始まるのだ。

これは犬飼いにとっては永遠に続く金食い虫との闘いであり、ケネルクラブに
とっては最高のボロ儲けである。

エントリーを見てもその実態がよくわかる。
ノーヴィスとオープンには20組ほどしかいないのに、エクセレントには
なんと200組もエントリーしている。みんな、ここで長い間止まってしまう
のである。ご苦労さまである。


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自由奔放な方々

2008-07-29 15:22:19 | インポート
今週末は、クラブが主催するアジリティ競技会。

AKCなので私たちは走らないが、ワーカーとしてお手伝いに行く。
いつも楽しみなのは、人間ウォッチングである。

アメリカン・ケネル・クラブのイベントに参加する方々は、ひじょ???に
プライドが高く、信じられないほどワガママである。年齢や職業、教育程度
や人種にかかわらず、「えっ、マジ?!」とわが目を疑うようなことをいつも
やらかしてくれる。感謝する心を知らず、文句ばかり言う。過去三年間に
たくさんの、とんでもねえ奴らのとんでもねえ行動を見てきたが、今回も
期待をうらぎらなかった。

オフィス内でスコアテーブルのお手伝いをしてたときのこと。
コンピュータにスコアを打ち込んでいたら、黄色いスクライブシートを手に
したオバサンが入ってきた。「ちょっと、いつどこでリフューザルをこんなに
とったのよ?!」NQだったのが納得いかない様子である。しかし、私たちは
彼女が走ってるのを見てないし、ただスクライブに書かれたことを打ち込む
だけで超忙しいので、そんなことを聞かれたところで何も答えられない。
ジャッジに聞いてくれ、と言っても引かないオバサン、セクレタリーが来て
やっと追っ払ってくれた。

ウォークスルーでの出来事。
オッサンがジャッジに「ティーターが重過ぎる」と文句。こいつはパピヨン
と競技しているのだが、パピは軽いのでティーターの端が着地するのに時間
がかかる。「大型犬に比べて不利だ」と言うのである。

そしてなんと、自宅から持参した重りを取り出した!自分の犬と同じ重さの
マイ・ウェイト(笑)。それをティーターに乗せ、着地するまでの時間を
ストップウォッチで計る。「ほら、三秒以上かかってるじゃないか!」と
鬼の首をとったかのようなオッサン。だからどうしろっていうの?コースタイム
に三秒足せ、ってこと?重いティーターやでかいトンネルが嫌なら、小型犬
専用のティーカップ競技会に参加すればいいじゃないか。ジャッジも大変ね。

他にもトンデモな連中がいろいろで、これをテーマに本が一冊書けそうな
勢いである。AKC以外のアジ団体では、まず考えられない行動ばかり。
けっ、ケネルクラブ登録の純血犬を飼ってることがそんなにエライのかよ。
と言ってやりたいあきれた態度。ま、うちの子は雑種なんで、こういう方々
とは普段つきあわなくていいのが、せめてもの幸いである。


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