TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Vandalism

2010-11-17 12:49:07 | インポート
昨日は、犬の散歩に出てびっくり。

裏庭の塀一面に、スプレー式ペンキで落書き!うちだけでなく、この近所の
数件がのきなみやられている。裏庭は大きな車道に面しており、日曜の夜に
車で通った時は何もなかったから、犯行は日曜の夜中か月曜の早朝だろう。

夫の転勤であちこちに住んだが、こんな被害は初めて。アメリカ転勤の前は、
「アメリカは犯罪が多いから」とみなに脅されたが、四年間というもの全く
平和だった。カナダに帰ってからの方が、近辺で犯罪を目撃するから皮肉だ。
近所にクリスチャン系の高校があり、そこのガキによる様々な破壊行為や
薬物その他の犯罪行為が頻繁なのだ。

といっても、ここは決して低所得層の住むような界隈ではない。
都市部に勤める人々のベッドタウンとして発展し、住民の平均年収が一千五百万円、
典型的な中流クラスの閑静な住宅街。ま、アメリカの中流に比べたらカナダの
中流は格段に品下るし、うちも越してきた時はガッカリしたが、それでも一応
安全な町と言われている。固定資産税も、べらぼうに高い。

公共物や一般家庭の建物に落書きをするのは、立派な犯罪であり、発見したら
警察に通報することが義務づけられている。通報しないと、その義務を怠った
として処罰される。自分が被害者なのに、だ。

そこで早速警察に通報した。すると、「現行犯でなければ警察は何もできない」
と言う。真昼間に堂々と落書きするバカもいないので、犯人を現行犯でつかま
えることはまず不可能。結局、落書きを見つけて通報しても何にもならない。

さらに。
落書きされた被害者は、ただちにその落書きを消すことが市の条例で定められ
ている。街の美観を損ねるからだ。一定期間に消去しないと、条例違反として
処罰される。自分が被害者なのに、だ。落書きのペンキや塀の材質によっては
洗ったくらいでは全く消えず、お金を払ってプロを雇う必要もある。それでも
消えない場合、塀そのものを全部新しく設置しなければならない。数百ドル
から数千ドルの被害。自分が被害者なのに、だ。

警察は役に立たず、被害者は泣き寝入り。
まったくバカバカしい国、バカナダ。


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