TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

感謝する心

2006-08-15 15:12:02 | インポート
突然の背中の痛みに襲われる。

ぎっくり腰かと思ったが、何か持ち上げたときにギク、というのでなく、昨夜
犬の散歩から帰ったあとからなんとなく腰のあたりが重くなった。布団に入って
もちょっと気になる痛みぐらいだったが、夜中にトイレに起きたらベッドから
起き上がるのにもあちこちつかまらないと体が持ち上がらない。

今朝は、目覚ましを止めようにも背中が痛くて腕が伸ばせない。鳴り続ける
ベルを夫に頼んで止めてもらった。そーっと体を動かしてみたが、とても
起き上がることができない。夫に塗り薬を塗ってもらい、仕方なく観念して
午前中は静かに寝ていることに。

ところがお昼近くまで寝て起きたら、あれほどの痛みが消えてしまっていた。
かすかにつっぱった感じが残るものの、日常の動きには不便がない。
ぎっくり腰では車にも乗れないし、どうしよう、と案じていたが、良かった。

一体なんだったのかわからないが、治って良かった。
このところ疲労が溜まっていたし、睡眠不足もあったので、神様が「ちょっと
休憩して体を労わりなさい」と、動けないほどの痛みを授けてくれたのかも
しれない。そうでもしなければ、きっと私はバタバタ働き続けていただろう。

今日夫と夕食を食べたレストランでは、車椅子に乗った上品な老婦人が、付き添い
の人と共に食事をしていた。テーブルにつくにしても、彼女は大人二人の手を
借りなければならない。

健康で自由に動けることは、なんと有難いことだろう。
気づかせてくれた背中の痛みに、感謝して一日を終えたい。


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安全な環境というもの

2006-08-14 11:50:09 | インポート
今日の午後は、庭の雑草とり。

今年の春までは、庭師が定期的に来ては除草剤と殺虫剤を散布していた。
「人間にも環境にも安全な薬剤」と庭師は説明したが、あまりにも雑草一つ
なく芝生が青々しているため疑問に思った(効き過ぎる薬には絶対に毒がある)。
結局、いわゆるWeed & Feedの類であったので、庭師に散布は今後止めるように
頼んだ。すでに年間の契約料が支払い済みだが、安全と健康は金では買えない。
庭師は怪訝な顔をしていたが。

Weed & Feedは一応、「安全」ということになっていて店でも販売されているが、
毒性が高いことは環境問題に詳しい内々では有名だ。子供とかペットのいる
家庭では特に、使わないにこしたことはない。犬は芝生で寝転がるし、毛に
ついたまま家の中に薬を持ち込むことになる。

「安全」という言葉を鵜呑みにしてはいけない。
カーペットの洗浄に来た業者は、「赤ちゃんにも安全な洗浄剤だから」と太鼓判
を押したが、実際には洗浄剤のニオイが強く、数日窓を開けっ放しにしても
消えず、おまけに私は足を中心に接触性皮膚炎を起こし、ひどい目にあった。
業者が「安全ですよ」と言うのは、客を安心させ財布を開けさせるためだ。
大体、環境への配慮が盛んなカリフォルニア州ならともかく、うちの州などは
薬剤の毒性なんかどうだっていい連中ばかりであるから、自分の身を守るため
には自分が賢くなる必要がある。

私たちは、前にカナダで使っていたのと似た酢が原料の除草剤をやっとのことで
こちらでも探し出し、こまめに雑草退治をすることにした。Weed & Feedのように
一回でバッチシ、というわけにはいかないが、犬が近くにいても気にせず使える
し、肌の弱い私でも気軽にスプレーできる。本当の意味で「環境にやさしい」
製品である。

手間さえ惜しまなければ、なにも発ガン性のある薬品など使わずとも、庭を
きれいに保つことは可能なのだ。ただ、その一手間ができない人々のなんと
多いことか。病人が増えるのも、むべなるかな、である。


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Mission Accomplishment

2006-08-11 10:45:08 | インポート
フロントヤードの花壇の修復が、一段落。

あ???長かった。
去年この家に越してきたとき、庭の状態は惨憺たるものだった。
前に住んでいたカナダ人家族が、全く手入れをしないで放っておいたためだ。
スプリンクラーの設定もしくじったらしく、芝生は枯れて砂漠状態。花壇は
荒れ果て、なんだかわからない草がはびこり、無残だった。

芝生は張替えなきゃダメかと思ったが、スプリンクラーを朝晩全開にして水を
撒くことで大抵の部分が生き返り、ほどなくして緑の絨毯になった。
しかし花壇は、ぼうぼうに生えた草を取り除き始めたところ、根がものすごい
勢いで想像を絶する範囲に広がっており、とても一石二鳥でいかないことが
わかった。

実は、バックヤードの荒れ具合も信じられない酷さだった。
そこで、二年がかりでとりあえずいらない草を退治する計画を立てた。
フロントがやはり目立つので、ロックガーデンを綺麗に清掃することを目標に
今年は春から週末には夫と土方仕事。まだしつこくはびこる草の根が完全に
退治できないが、とりあえずきれいにはなったので、少しずつグランドカバー
など植え始めた。今日は、マルチをほどこした。まだ崩れた岩など取り除く
必要のあるものが残っているが、とりあえず当初の計画は完了。

フロントのポーチに夫と腰かけ、冷たいレモネードで乾杯。
隣の旦那さんが出てきて、「ずいぶん綺麗になったね!見違えたよ」と褒めて
くれた。ほんっとに、大変だったよ。でも、良い事をしたあとは気持ちがいい。

新しく植えた花々、丈夫に育って欲しい。


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お天道様の恵み

2006-08-09 14:10:57 | インポート
オーガニックの野菜果物の価格が急騰している。

それは、カリフォルニアの熱波で作物が被害を受けたからだ。
自然食の店にはもちろん地元農家の直送野菜もあるのだが、やはり気候的に
ここではあまり作られない作物がある。カリフォルニアやテキサスはオーガニック
のメッカだし、種類も豊富だ。よその州からここまではるばる運ばれてくる
作物がたくさんある。

暑いって、そういえば6月にチャンピオンシップ参加のため行ったサクラメント
あたりも滅茶苦茶暑かった。バレーなどはやっぱり熱波が来ると大変なのだろう。

価格が急騰しているだけでなく、作物そのものが出荷できないので店の野菜
コーナーはスカスカ。今日も、朝のオレンジジュースにするオレンジを買いに
行ったら、いつもは山盛りになっているのに、ちょっとしか置いていない。

昔、子供のころ、新米をいただくときに爺さん婆さんがよく「お天道様のおかげ
で美味しいご飯が食べられるんだよ」と言っていたことを思い出す。
本当に作物は、気候次第だ。日照が不足してもその逆でも、豊作にはならない。
お天道様のご機嫌いかんで、私たちの食生活が左右される。とくに、オーガニック
作物は化学薬品や人為的な過剰な補助を許されていないため、悪天候下での
栽培は困難だ。雨の降らない年は、レタスやキャベツが食べられない、と
いうこともある。

私たちの口に入るものは、お天道様の恵み。
よく感謝していただかなくては。


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身の丈にあった生活

2006-08-06 15:12:40 | インポート
この州のforeclosure率が半年間連続で全米一位になったそう。

さもありなん、というかんじ。
アメリカも広いから、別の州では違うだろうが、とりあえずこの州の人々に
共通するのは「大の見栄っ張り」ということだ。馬鹿デカイ家に済み、ガス食い
の馬鹿デカイ車を何台も所有し、別荘を持ち、子供を私立学校に通わせ...
一体、彼らの年収はどれくらいなのだろう?と思うような、王侯貴族のような
生活。だけど、裏をかえせば借金だらけなのだ。

夫婦二人で寝室が6部屋以上、風呂が4つ、車3台分の駐車場、家の中には
インターフォンがあるような家。そんなものが必要なのかどうか?うちの隣も
中年夫婦二人だが、車5台を所有している。なんでそんなに?と思うが、
マスコミがこぞってこうした贅沢な生活を「理想の生活」と喧伝し続けている
昨今、人々は洗脳されてしまっている。一度生活のレベルを上げてしまうと、
もとには戻せない。奥さん同士の話も、「あれを買った、これを買った」の
自慢話ばっかりだ。

ローン会社はこういう人々に、わりと簡単に莫大な金を貸す。家のローン、
車のローン、子供の学費ローン、借金ばかり膨れ上がっていく。それでも家族が
つつがなく暮らしているうちはいいが、何か起こると大変。医療費が超高い
アメリカであるから、急な怪我や病気で緊急入院・手術ともなれば一晩で
日本円にして500万円の請求が来ることも珍しくない。当然、ローンは払え
なくなる。そうなると、破産申請して譲渡抵当実行手続きをふむしかない。

そんな贅沢をせず、自分の身の丈にあった生活をしていればそんな地獄を見る
ことはないのに、と思う。しかし、luxuryがキーワードの昨今、安全で閑静
な住宅街で比較的こじんまりした家を探そうとすると、困難を極める。
あやしい住宅街になら小さい家はいくらでもあるが、ちょっと住むのは勇気が
いる。「つつましやかな生活」のニーズがないのは、本当に問題だ。

一緒に転勤でこっちに来たカナダ人妻たちは、当初アメリカ人の贅沢ぶりに
目を見張っていた。一年が経過し、彼女たちはすっかりアメリカナイズされ、
隣近所のアメリカ人たちに負けまいと購買欲の餓鬼と化している。このままでは
貧乏カナダに帰国した時、大変なショックを受けるのではないか。大体、車を
3台も4台も国境を越えて持ち帰ろうとしたら、関税だけで大破産である。


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