TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

観察眼

2006-12-19 16:16:06 | インポート
今年最後のアジリティ・ランスルー。

車で30分かかるこの施設へはずいぶんご無沙汰だったが、冬でも暖房が完備
して快適だし、来月の競技会はここで行われるので、足ならしにちょうどいい。

練習用ジャンプを飛ぶTABIの様子を観客席で観察していて「あれ?」と思い、
グランドへ降りる。一回目のジャンプのとき、ごくわずかだが体をひねって
バーを飛び越えたからだ。生まれながらのジャンパーである彼には珍しい。
寒い今夜は、ウォームアップは十分すぎるほどやったから体は準備万端のはずだ。

下へ降りて「ははあ」と合点。
今夜のグランドは、いつもより丁寧に掘り起こしたらしく土がふっかふか。
固い地面は問題だが、ふかふかすぎるのも問題なのだ。足が沈むばかりで
踏み込みが効果的にできにくい。体操の踏み板は、弾力性のある固い素材で
できている。あれがふかふかのスポンジだったら?

やや固めのグランドに慣れているあの子は、踏み込んだ瞬間に「あれ?」と
とまどったに違いない。でも、すぐに足元に慣れて自然なアークを描いて跳ぶ
ようになった。よく見ると、他の犬も同じ反応をしている。そして、さすが
競技犬だけあり、すぐに自分で調整して足元の違いに慣れている犬がほとんどだ。

念のために足腰やパッド、背中など調べたが、どこも異常なし。その後の走り
も問題なくクリーン。しばらくまともにコースを走っていなかったが(つーか
11月のチャンピオンシップ以来…ひえ?)、カンは全く鈍っていない。
良かったね。来年もがんばろうね。


Giving

2006-12-17 16:36:11 | インポート
贈り物の季節。

私たちはこの時期にいろんな団体に寄付をする。
今年はVVAに古着や大工道具、クリスマスツリーと飾りなどを出した。
寄付は節税になるのでやる人が多いが、私たちはカナダでお給料をもらい
税金も払っているので、アメリカでの寄付は関係ない。不用品はガレージセール
で売ることもできるし、それはそれで楽しいが、困っている人のためになる
なら、すっきり寄付をしたほうが気持ちがいい。ギフト合戦にまきこまれる
よりも、そういう形での贈り物のほうが心が豊かになる気がする。

さて、今朝は夫が「ちょっと」と呼ぶので書斎に行くと、「コートなら大きめ
でもいいかな?」と聞く。私は毎年、「サンタ」にこれが欲しいとメールを
打つ。そうすれば絶対欲しいものが手に入る。今年も早めに11月の半ばには
メールしておいたのだが、サンタは注文するのが遅れ、私のサイズが売り切れ
になってしまった。

「ダメよ、ただでさえ百貫デブ向けサイズのアメリカなんだから、プチサイズ
でなかったらとても着られないわ。来年は早めに注文するようサンタに言っておいて」
と、軽い気持ちで夫に言った。別にコートが売り切れなら、その分現金をもらって
好きなものを買いに行けばいいや、と思ったからだ。しかし、彼は非常に
申し訳なく思ったらしく、鎮痛な面持ちでネット上で似たコートを探しまくっている。

仕方ないので「じゃあお店を見て来よう。Dillard'sかMacy'sに何かあるんじゃない」
と一緒に出かけた。するとなんと!Macy'sでただ一着だけプチがあり、着てみると
ぴったり。しかも半額。おまけに、レジのおばさんと世間話をして「あら
カナダなら私も行ったことあるわよ?、寒かったわ」とか言ってるうちに、
どういうわけかさらに25%も負けてくれた。もともとサンタにねだったコート
の何分の一だ。サンタの予算が余ったので、Dillard'sでDKNYのミニドレスを
買ってもらった。

先月地元アーティストによる絵を買った店にふと寄ると、Andrew Wyethの
ウッドマウントが飾ってある。彼のベッドの上で彼の愛犬Rattlerが寝ている
ところを描いたもの。犬のすやすやという寝息が聞こえそうな絵だ。
サンタはこれも買ってくれた。ラッキーな一日。


Nasty gram

2006-12-17 12:22:41 | インポート
今日はLesのうちでカジュアルなパーティー。

来てたのはほとんどカナダ人だが、近所のアメリカ人もちらほら。
カナダ人奥様の間で盛り上がったのは、アメリカ版隣組制度ともいうべき
陰湿な見張りとチクリ合戦。ま、高級住宅街にはありがちだ。

「大雨が降った翌日、バックヤードにぬかるみができて子供がすべって転ぶ
騒ぎになったので、とりあえずタープを敷いておいたところ、『見苦しく
外観をそこなうので即、撤去せよ。しなければ罰金』というメモを投げ込まれた」

「家のすぐ前の道路に野生のウサギの死体があったためゴミ袋に入れてゴミ箱に
捨てたが、腐敗臭がひどいのでゴミ箱をガレージから出して外に置いておいた
ところ、『ゴミの日の前日なのにゴミ箱を出しっぱなしとはだらしない。
一体この家にはまともな人間が住んでいるのか』という叱責の電話が入った」

「カナダに帰省中、知り合いに留守中の家を管理してもらっていたが、その人が
夜間に節電しようとして外灯を消した。それを見た近所が『あの家は明かりが
消えているから、何かあったのではないか』と大騒ぎになってしまった」

「道路に面した芝生が枯れてしまい、『見苦しく街の外観をそこなうので即
対処せよ』というメモとともに、4千ドルに及ぶ園芸業者の張替え見積書を
送りつけられた」

などなど。
ま、たあいないと言えばたあいないが、重箱の隅をほじくるような苦情のつけ方
は、私の実家のある東京の町内会と同じ。人間の考えることはどこも同じね。

うちも同じ住宅街だが、彼らとは道路一つ隔てているためかいまだかつて
そういうイジワルは経験したことがない。ま、陰でいろいろ言われてるかも
しれないけどさ(笑)、でもよそのうちだって犬が吠えてうるさかったり
いろいろ困ったちゃんはいるわけで。いちいち文句言ってたらキリないよな。

次回の転勤の際は、こういううるさい隣組制度もチェックしてから住む家を
決めよう、と夫としみじみうなずきあった。


妙な皮膚感覚

2006-12-14 18:10:21 | インポート
郵便局で。

クリスマス最後の追い込みということで、郵便局は長蛇の列。
並んでぼ?っとしてたら、なんとなく「アロハ・オエ」が聞こえたような気が
した。

よく見ると、私の前に並んでいる人がなんと!
アロハっぽい模様のTシャツに短パン、ビーチサンダルなのだ。
外はまだ、おとといの雪が積もって残っている。外気温は摂氏零度をやや
上回るくらいで寒くはないが、裸足でビーサンって…

外を歩くわけでもなく、どうせ車で移動だから家の中にいる格好でもいいと
いえばまあ、いいわけだが。でも見てるほうが寒くなっちゃうよ。


Passion

2006-12-12 14:33:04 | インポート
今日は、14回目の結婚記念日。

昨日Barbaraに教えてもらったフォンデュのお店で夕食。
あらかじめ予約の際に記念日であることを伝えてあったためか、奥の奥?の
個室みたいなところへ席をとってくれた。なんか「どうぞ好きなだけいちゃ
ついてください」って言われてるみたい(爆)

いわゆるチーズだけでなく、だし汁とか中華風と呼ばれる油で揚げる式のとか
いろいろ選べるようになっている。私たちは、野菜ブイヨンと魚介類のフォンデュ
をメインに、デザートはダークとホワイトの二色チョコのフォンデュにした。
お皿が来たときは「たったこれだけかよ?!」と思ったのだが、意外と食べて
みるとすぐに腹が一杯になる。私は日本人なので、最後に鍋に残ったブイヨン
にうどん入れて食べたいな?、もったいないな?、なんて思ったり。

ここは信じられないくらいワインリストが充実している。
こちらではあまり見かけないドイツワインも豊富で、久しぶりにモーゼルの
ワインを注文。モーゼルは初めてという夫にも好評であった。

結婚当初は「長続きするまい」と周囲から予想されていた私たちであるが、
予想を裏切り14年。この先、記録は更新なるでしょうかねえ。
お互いがお互いを欲しいという気持ちに変化がない限り、夫婦は円満にやって
いけるのではないか、というのが私の持論。来年も、夫婦でフォンデュ鍋を
囲むとしますか。〆はやはりチョコフォンデュ。チョコは媚薬とか言うし(笑)