TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

幸運

2010-07-13 12:16:31 | インポート
他人の苦労を見るまで、自分がいかに幸運であるか気づかない。

今日、ホテルのエレベーター・ホールでの出来事。
ちょうど私達とTABIが降りてきたエレベーターに乗ろうとしたところ、
四頭の犬を連れた女性が廊下を歩いて来た。犬達は一斉に激しく吠え始め、
リードを力任せにひっぱってリードもちぎれんばかり。女性はあやうく転倒
しそうになり、金切り声で犬を叱責しながら必死にふんばっている。
三頭のジャックと、一頭のブルーヒーラーである。

私達の乗ったエレベーターのドアが閉まったあとも、しばらく犬の吠え声が
聞こえていた。TABIは、あいかわらずなにごともなかったように落ち着いて
いる。

私達はいままでTABIを連れてアメリカ・カナダを北から南、東から西まで
あちこち旅をしたが、どこへいってもあの女性のような苦労をしたことがない。
自分の犬がよその犬や他人の子供に危害を加えるのではないか、とビクビク
する必要は、一切ない。どこへいっても、犬好きの人やホテルの従業員には
TABIはたくさんかわいがってもらっている。ホテルの室内を汚したことは
一度もないし、吠えて迷惑をかけたこともない。

「犬がいるから、旅行ができない」と嘆く人は多いが、私達は犬がいるから
あちこち知らない町を訪れて楽しむことができる。フレンドリーな犬を連れて
いるから、いろんな人から声をかけてもらい旅の思い出をつくることができる。
これを幸運と言わずにはいられない。良い子を授けてくれた神様に、感謝。


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Rally On!

2010-07-07 13:35:05 | インポート
Rally Oのクラスが今夜から始まる。

アメリカでもちょっとかじったが、時間がなくて続けられなかった。
ネットでたまたま今週から始まるビギナークラスを見つけたので、早速電話
で問い合わせて申し込んでみた。

三組だけの少人数クラス。先生はラリーのジャッジなので経験も知識も豊富、
アシスタントの女性も親切だ。他の二組はパピークラスから上がってきて
おり、TABIと私は新入りなのだが、みなあたたかく迎えてくれた。

ノーヴィスのステーションを14個ほど練習。
TABIはオヤツがもらえるもんだから、嬉しくてしょうがない。
どれも無難にこなしたが、私がターンが苦手なのでダメが出てしまった。
これは宿題として、来週までに猛練習だ。犬じゃなくて、私だけ。

アジリティと違って体力をそれほど消耗しないので、よいクロス・トレーニング
となると思う。私もなんか新しいことやりたかったので、ちょうどいい。
夫は「また無駄なお金を…」と文句タラタラだが、気にしない、気にしない。
私とTABIが幸せならば、万事OKなのだ。


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熱帯夜

2010-07-07 13:16:36 | インポート
ここのところ暑い日が続いている。

暑いといえばアメリカで住んでたところはサボテンが生えるほど暑かったが、
湿度が極端に低かったから体感温度がそれほどでもなかった。そして、山なので
日が暮れると一気に気温が下がり、夜は上着なしでは外にいられない。

だがここは、夜になっても一向に気温が下がらない。あまり暑いので今夜は
夜十一時過ぎに犬の散歩に出たが、玄関を開けた瞬間ムッとする熱気。
湿度も高く、昔訪れた上海を思い出す。ヒートアイランド現象が関係している
ことは確か。両隣が四月からエアコンをガンガンつけているから、もうその
熱気がすごい。隣だけでなく、この界隈はみなエアコンに頼っている。
アメリカで住んでたところと違い、家と家との間が狭いから、うちだけエアコン
をつけずに頑張ったところで、窓を開ければ近所中の熱気でめまいがしそうだ。

私は夏は夏らしく汗をいっぱいかき、シャワーで気持ちよく汗を流したり
打ち水をしたりして涼みながら過ごすのが一番自然だと思っているが、しかし
毛皮を脱げない犬はかわいそうである。TABIはパピークリップにして
やや涼しくなったものの、高湿度と熱気にちょっとバテたらしく、ここ三日
ほどご飯を食べなかった。ご飯は食べないが、元気はあって、ハイキングに
行ったりお友達犬とかけっこをしたり、家の中でも私について階段を昇ったり
降りたり忙しい。

だけど好物の豚の照り焼きにも口をつけないので、今日は夫のすすめで朝から
エアコンをつけて室温を快適温度に保ってみた。すると、夕ご飯はペロリ。
やっぱり夏バテだったんだな、と納得。

ベースメンとはいつでもヒンヤリして涼しいので、ここでお昼寝することを
学習させる。夏は、ここで夜もみんなで寝るのがいいかもね。


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はたらく犬たち

2010-07-06 14:47:49 | インポート
今日は、盲導犬訓練所のオープンハウスに行って来た。

訓練中の犬とハンドラーによるデモとか、すでに盲導犬として活躍している
犬に触らせてもたったり、ケネルを見学したりしてとてもおもしろかった。

ほとんどがラブとゴールデンなのだが、意外と大型のタイプを使っている
ので驚いた。アジリティに出ている子達は、どちらかというと小型のタイプ
ばかりである。スポーツの性格上、骨格に異常が出にくく敏捷で体の軽い犬
の方が有利であるから、パフォーマンス・ドッグのブリーダーは小型軽量
タイプを繁殖するのが常識。アジで競技しているゴールデンは、ダックトーラー
かと思うほど小型の子がいる。

しかし盲導犬は、場合によってはハンドラーの危険防止のため体を張って
ハンドラーが前に進むのを止める必要があるから、大柄でなくては仕事に
ならないのだ。また大人をリードするにはある程度の体高がなくては困る。

大型ということは、寿命が短く、従って勤務年数も短い。子犬のフォスター
から始まり、訓練に長い時間をかける割には、ピークが十年足らずなのだ。
本当に、貴重な犬達である。

そして、非常におとなしい。逆に言うと「犬らしさがない」ということに
なるが、厳しい訓練により食べ物をねだったり、周囲に愛想をふりまいたり、
テニスボールを追いかけたりしないように躾られている。ふつうのペット犬
と暮らしている人々にとって、なんだか違う種類の動物のように映る。
「ハーネスをとればもう仕事中じゃないので、ふつうの犬のように遊ぶのです」
と説明しているが、本当だろうか?そんな簡単に気分が替えられるものだろうか?

全ての盲導犬訓練生が無事卒業するわけでなく、どうしても性に合わない
犬が出てくる。こうした子は、普通のペットとして新しい飼い主のもとへ
行くものもあるが、警察犬など違う職種へつくものがある。しかし、あまり
にもキッチリ盲導犬の訓練が入ってしまうと、探知犬などの訓練が難航する
ことがあるという。これまで「ダメ」と言われたことを全てキャンセルし、
逆にすすんでやるように教えられるため、犬が混乱してしまうのだ。

いずれハイテク盲導犬ロボットが出現し、盲導犬の需要がなくなる日が来る
のだろうが、それまでの間は彼らが目の不自由な人々の杖となる。
けなげな犬達の姿が、忘れられない。


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How Sex Works

2010-07-04 14:29:12 | インポート
サミット期間中に、ホテルで時間のある時に読んだ。

学者が書いた本しては軽くて読みやすい。ま、こういうのは著者本人が書く
ことはまずなくて、ゴーストライターの手によるものと相場が決まっている。
今風のウケる文章が書けるライターを雇って、成功したってとこか。

動物の同性愛についての章が一番おもしろかった。マジメな動物関係の本では
ほとんど触れてない事柄である。これまでもゲイのペンギンの話とかいろいろ
ニュースになったが、人間だけじゃないんだ。ニホンザルがメス社会で、
発情期以外はレズ満開だってのは笑える。動物園に行ってもそういう行動を
目撃したことはないが、きっとお客が帰ったあとにみんな楽しんでいるんだろうな。


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