TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

庭の仲間たち

2011-08-18 12:28:07 | ガーデン
やっと猛暑が落ち着き、花壇に緑があふれてきた。

先月は死んだようにぐったりしていた一年草たちが、元気を取り戻して今は花盛り。日照りで一時お休みしていたバラも、ちらほらと咲き出した。リスや鳥は、フィーダーに集まって餌をつまんだり水浴びしたりと忙しい。

ガーデニングシーズン終了ということで、あちこちのお店でセールをやっている。今日も、くまのプーさんの置物を三体、半額以下で買ってきた。小さいので、花壇のあちこちに置いてかくれんぼしているようにアレンジしてみた。


TABIの新しいお友達

TABIに最初に見せたときどんな反応をするだろうね、と夫と予想。夫は、「きっと自分のオモチャだと思ってくわえてどこかへ持っていくよ」と言う。私は、「ニオイをかいで食べ物じゃないとわかったら、しらんふりするんじゃない?」

結果は…。
夫の勝ち。いきなりガバッと口を開けてプーさんをくわえたかと思うと、走って日陰に持っていった。どうするつもりだったんだろう?食べる様子はない。メス犬だと母性本能が刺激されて、ぬいぐるみをくわえては自分のベッドに持ってって集めてたりするが、あの子はオスなのに?

昨年の今頃は、裏庭に野ウサギが巣を作って赤ん坊を産んだ。TABIは、ウサギの赤ちゃんの子守を毎日ひきうけていた。それを思い出したんだろうか?

どちらにしろ、なんかカワイイ行動。


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カナダ流ビジネス

2011-08-13 03:17:58 | カナダ話題
ご近所さんが、フロントヤードの大木を撤去した。

専門の業者が大きなトラックで来て、数人の男性達が午後いっぱいかかって撤去作業を終えた。うちのお隣も、昨年だったか大木を業者に頼んで撤去した。木を切るのは簡単だが、根を完全に取り除かないと意味がないので、それは専門業者の専門の機械じゃないと無理。なので、そのご近所さんも業者にやってもらったんだなと納得していた。

ところが。
今日その奥さんが言うには、「それが違うのよ、私は何も注文してないのよ」

なんでも、ある日仕事から帰ったら庭の木がなくなっていた。そして後日、数千ドルの請求書が業者から届いたのだそうだ。その木を撤去することは以前から考えていて、あちこちの業者に見積もりを依頼していた。しかし、どこに仕事を頼むかはまだ決めていなかった。が、ある業者が頼みもしないのに彼女の留守中に勝手に来て、撤去作業を行い請求書を送ってきたのだという。

「電話で苦情を言ったけど、払わなかったら専門の金取り屋をよこすって」と、奥さんは憤慨している。

金取り専門屋は、日本でいったら昔のサラ金の徴収屋みたいなガラの良くない連中で、料金を払わない消費者の家に夜昼となく押しかけ、いやがらせをして無理やり金を払わせるプロ集団である。木の撤去業者は、この奥さんが母子家庭であることに目をつけ、あらかじめ計画的に事を運んだのが見え見えである。

こういうことは、アメリカだったらすぐ裁判にもっていたりするし弁護士が解決するのだが、カナダ人は割りとおとなしいので相手と戦う意欲のある人が少ない。よって、このようなアコギなビジネスが横行しているのだろう。工事費を節約しようとして素性のわからないビジネスを利用しようとすると、こういう詐欺にあいやすい。

私は普段から、ちょと余計にお金がかかっても設計とか工事はキチンとした会社に依頼することにしている。「知り合いの知り合いの知り合い」みたいな、よく知らないビジネスでしかも「現金のみ」という怪しいところは、いくら安くてもあとで後悔するような事態に陥りやすい。夫はフランス系カナダ人の典型でケチなので、「安ければ何でもいい。前科があって信用できない男だってかまわない」というタイプ。しかし、過去にとんでもない詐欺に何度もあってきた。

キチンとした会社に依頼したって、煮え湯を飲まされることはある。ましてや、素性の知れないビジネスはなおさらである。「安物買いの銭失い」は、英語にもあるコトワザなのだ。

ま、カナダ人の夫は何度だまされても学習しない。
「バカナダ人は死ぬまで治らない」ってことね。


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Cosequin

2011-08-05 10:40:11 | 犬話題
Petsmartに行ったら、処分品の山の中にめっけものを発見!

Cosequinが一瓶、激安価格で残っていた。アメリカでも、安くても一瓶40ドルはする。それが半額というのでレジに「これ、本当なの?」と聞いて値段をチェックしてもらったら、半額どころか8ドルだって!



あんまり安いからなんかあるのかと思って、店員さんに聞いてみた。有効期限は再来年だし、とくにダメージがあるわけではない。彼女は、「ああ、今後は自社ブランドのものしか取り扱わないことになったから、処分してるのよ」と言う。

もっとあるかな、と思ってまた処分品の山に戻り、夫と二人で探したけど、やっぱりこれが最期の瓶だった。でも、一瓶あっただけでもラッキー。

TABIがアジリティを始めたときから、グルコサミンやコンドロイチンなど配合のオヤツを与えてきた。将来、関節炎で痛い思いをさせたくなかったからだ。おかげさまでTABIは、今年12歳になる犬にしては元気で足腰も丈夫である。いまでもグルコサミン系は、いろいろなメーカーのをローテーションを組んで与えている。Cosequinも、その一つ。

Cosequinは、アメリカで隣に住んでた夫婦が愛犬のシェルティにあげていた。その子が亡くなって、残った一瓶をくれたのでTABIにあげてみたら、喜んでパクパク。それ以来、たまに与えてきた。TABIは好き嫌いがあるので、サプリはあげても吐き出してしまうものもあり、難しいのだ。でもCosequinは平気。

このCosequinは、小さな骨の形をしていてとてもカワイイ。



つい鼻の上にのせて、遊んでしまう。
この写真のあと、TABIはパク!と食べてしまいましたとさ。


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死ぬ権利

2011-08-03 11:54:15 | カナダ話題
尊厳死の権利を求め、Farewell Foundationは最高裁に上告することを決めた。

不治の病におかされたSue Rodriguezが、安楽死の合法化を求める申し立てが却下されてから18年。
カナダでは、安楽死が合法化することはついになかった。現行法では、安楽死を幇助したものには最高14年の刑が科される。

世界を見渡せば、スイスの自殺クリニックが最も有名だろう。
重病人が世界中からやってくる。医師が処方箋を出し、実際の自殺幇助はボランティアによってアレンジされる。

アメリカでは、最初にオレゴン州が安楽死を合法化し、ワシントン州とモンタナ州がそれに次いだ。「死ぬ権利」は、次第に認められつつある。

私は、そうなって欲しいと思う。
昔々医療が発達していなかった頃は、人は力尽きて死ぬことができた。しかし、今の時代は、回復の見込みがない患者、命が尽きようとしている患者を無理やりに機械につなぎ、これでもかと無駄な苦しみをさせてからやっと引導を渡す。延命とは、一体誰のためのベネフィットなのか?

安楽死とは少し異なるが、日本での高齢者の終末医療の実態も今後は変わっていかなければならないと思う。誰もが遺言で、いざという時に延命措置を希望するかどうかハッキリと意思表示ができるようにならなければいけない。そして、医療機関は患者の意志を尊重し、延命措置を中止することが合法的にできるようにならなければならない。

四年前に亡くなったアメリカの友人を思い出す。
彼女は、脳の血管が破れて倒れ意識不明となった。運ばれた病院では、手術は不可能で回復の見込みがないと言われた。彼女は、遺言書に「延命はしないこと」と記載していた。彼女の夫は、彼女の意思を尊重することにした。病院側は延命装置をはずし、彼女は息を引き取った。

実にいさぎよく、鮮やかな最期であった。彼女らしい生き方であった。


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Dealing Dogs

2011-08-01 13:14:48 | 犬話題
Dealing Dogsは、HBOで放映されたドキュメンタリー。

アメリカには各地に犬を不当に取引する巨大犬舎があるという。
犬を不当な取引で集めたり盗まれたペット犬をヤミで入手し、劣悪な環境下で犬を飼い、各地の生体実験施設へ売りさばいて高額な利益を出している。一応政府の許可を得た犬舎であるが、犬の取り扱いは想像を絶する酷さである。

これは、動物愛護団体の一員がそうした犬舎に身分をかくしてもぐりこみ、動物虐待の実態を映像にとらえ、告発して最終的には犬舎を閉鎖させるに至った記録である。

何百頭という犬が糞尿まみれの犬舎に集められ、ガリガリにやせ細り、悲しげに泣いている。奥には、力つきて死に凍結している犬の死体。子犬をかかえながら息絶えた母犬の姿も。世話人に殴る蹴るの暴行を受ける犬、猟銃で頭を打ちぬかれる犬、氷点下の屋外で消毒薬の入った冷水に投げ込まれる犬。人間とは、かくも残酷な生き物であったか。

かつてペット犬であった証拠に、名札付きの首輪をつけたまま息絶えた犬の、無念そうな死に顔が今も目に焼きついている。


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