「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

ファミ劇太陽放送10/8  女性不審のゴリさんが一途な女心に心動く/ジーパンが心許した女心の危険な一途さは何処へ・・・

2019-10-08 00:08:18 | ファミ劇日誌
さて、10/8スッポン記念日のファミ劇太陽放送です。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 ジーパン編


10/8(火)
17:00~18:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#94
ファミリー劇場HD(CS)


10/8(火)
18:00~19:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#95
ファミリー劇場HD(CS)



第94話 49.05.03 裏切り (ゴリさん・殿下)

ゲスト:横山リエ
 宮川洋一 山口嘉三
 所雅樹 遠藤孝子 菅原慎予 菊地正孝 河合良子

脚本:鎌田敏夫
監督:木下亮

中光産業の売り上げ金二億五千万円を持ち逃げした事務員・高村八重が神奈川で万引き働いて逮捕された。
一方、七曲署には中光産業が脅し屋の下田に恐喝されているとの情報が入る
八重と下田は同棲していた間柄だった。
そんな時、見合い相手に二股をかけられていたゴリさんは落ち込んでいたところ、ボスから八重の護送の命をもらう。
ロマンスカーでの護送、殿下が慰めるものの、ゴリさんはもはや女性不信に陥ってしまっていた。
八重は隙を見せれば逃げようとしたりするじゃじゃ馬で、優しい態度の殿下とは裏腹に厳しい態度で臨むゴリさん。
そして人知れず車内に居た下田の協力で逃走に成功するものの直ぐに取り押さえられてしまう。
その彼らに新婚カップルが話しかけてきて自分たちと弁当を一緒に食べてほしいと頼んでくる。
カップルの話に感動したゴリさんと八重は弁当を口にするものの、殿下は断る。
新宿駅に到着し、ロマンスカーから降りた直後にゴリさんと八重は苦しみだし、病院へ担ぎ込まれた。
2人は強烈な食中毒にかかり、鑑識の結果、弁当には強力なサルモネラ菌が混入されていたことが判る。
毒をもったカップルの男の指に印刷インキがついていたことから、印刷工の文男と光子が確保された。
2人は下田に頼まれてやったと自供、八重はそれを聞いてショックを受けるが・・・・・。


人好きゴリさんがそれが裏目に出て難儀に遭遇してしまいます。
特に今回のヤサぐれ度はジーパン登場に次ぐ感じで、今回の見合いは相当乗り気だったのが解ります。
その女性不信も当初はあれだけ嫌悪感する抱いていたヤエによって氷解していきます。
そして見逃せないのが殿下。
当時は既に「もっとも優しい刑事」化していましたが、初期からのキレを見せる部分もあり、定評のあるゴリ島コンビの真骨頂みたいな作品にもなっています。

受難連続のゴリさん、ジーパン編では強烈な受難が続いた殿下が注目されますが、ゴリさんの方が件数的には多い感じで不憫すぎます・・・。
すっかり黄昏ちゃってますし・・・デンカは逆にそれを見て立ち直っている感じもあるし(^_^;)
そもそもゴリさんは人好きで成り立っているキャラですから、ここまで人間不信になるのも珍しいんですが、どうしても女性が絡むと男ってこうなっちゃいますね・・・。
しかし、それをプラスしてもゴリさんのヤエへの態度はちょっと異常と思えるほど手厳しかった・・・完全にチンピラ扱いですからね・・・。
でも、これって理由がありそう。
性別・立場は違えど、ゴリさんとヤエは根っこではどこか似ている感じがします。
ヤエが殺されてあそこまで激高した(下田の首まで締めていた)のは多分そのためだったんじゃないかと。

多分、全く刑事としての立場とか関係なかったら、あの二人は意外と意気投合した感じがするので、悲劇的結末はちょっと寂しい感じがします。

確か、ズックさんからお聞きしたと思いますが、本作は東京の下町(上野近辺)がロケ地として多用されているようです。
また、木下亮監督の太陽初出陣1作目です。




第95話 49.05.10 愛のシルクロード (ジーパン・シンコ)

ゲスト:杉田景子
 山西道広
 青木敏夫 森本三郎 尾崎八重 佐藤勝貫 荒井一雄 小坂育男

脚本:長野洋
監督:木下亮


発見された刺殺体は中村というチンピラで、現場から被害者とは別人の学生証が発見された。
その学生証から大学生・伊藤啓一が容疑者として浮かぶが、彼は姿を消していた。
伊藤は真面目な男であったものの、中村とはアルバイト先のスナックで顔見知りだった可能性が出てきた。
しかし、凶器の指紋が伊藤のものと判明、容疑は確定的となった。
伊藤のアパートの家宅捜索で、金に張ってある破れかけた中央アジアの風景写真がシンコの目をひいた。シルクロードに関する本の頁には女子大生と思しき女性の写真が挟んであった。
ジーパンとシンコは、その女子大生・追川弥生に会うものの、伊藤とは1年前に別れたという。
無愛想な弥生にシンコは逆に伊藤が殺人を犯したことを感じていたのではないかと思う。
ボスはシンコの直感を支持し、弥生のマークをジーパンとゴリさんに指示した。
張り込みを続ける数日、弥生の真面目さにある意味好感を持ってきていたジーパンは悪漢に拉致されかけている彼女を助けて、結局張り込みがバレテしまうものの、怪我をしたジーパンが彼女から手当を受ける。
そして、その状況をボスは逆手にとり、ジーパンに弥生とデートするように命令、無骨なジーパンと弥生の微笑ましい交際が始まった。
弥生は伊藤がシルクロードの旅に憧れていた事を話すなど、ジーパンとの距離を縮めていくかに思えた。
しかし、弥生は神社の境内でジーパンの目を盗んで伊藤と連絡をとった。そして帰りの満員電車の中でジーパンから拳銃をすり取り、ジーパンの前から姿を消してしまった・・・・。


シルクロードを縦走することが夢である大学生が、その夢を実現させる寸前に資金を奪い取られ、復讐するという切ない話であります。

久々のジーパン主演編、そして久々のシンコ登場。
ジーパンとしては本当に久々のロマンス編でありますが、拳銃を奪われたりや、「なんとなく三角関係」的な展開、久々に登場したシンコのなんというか艶っぽさというか、アクションはほとんど無いものの結構見どころの多い作品になっています。#100以後はちょっと「殉職フラグ」を感じる主演作が多くなるので、それを感じさせない作品としては貴重な存在だと思います。

ゲストはポーラテレビ小説の主役をやり終えたばかりの文学座・杉田景子氏、優作さんの盟友である山西さんは#65で初登場以来、3度目のゲストとなります。

ジーパン版「愛するものの叫び」的な部分もありながら、あくまでも淡い恋の味をにおわせ、最後には破滅的方向へ向かっていく・・・。
というほど、今回の事件はそこまで行きませんでしたし、この手の作品では比較的安心して観ていられるかもしれません。

ただ、見た目通り真面目で全く野心を持たない弥生があれ程に恋愛にのめり込むと言う所がショッキングかもしれませんね。
ジーパンの拳銃を奪うわけですから・・・いつもであればそれだけでも物語のメインになる出来事なのですが。

全体的にどれも突き抜けているわけではない、一つ一つの事柄が一つ一つ繋がって淡々と物語が進行して行く様は逆に新鮮かもしれません。
ただ、それがどれも埋没していないところが、この作品を名作と言わしめている一つの理由なんじゃないかと思います。

ジーパンも弥生の事が理解できない部分もあったようですが、裏を返せばアンタとシンコだって似たようなものじゃないという感じもしますし、
あくまでも刑事として振舞うシンコにしても、顔や態度には出さないものの、最後にハンカチをジーパンの手に巻いて、ちょっとけん制してるし(^_^;)
それを見てボスも笑っているし。

でもこういう風景をみていると、やっぱり寂しくなりますね・・・ラストが近付いているということで。
まあ、「シルク道路」(意味は通じる(^_^;))やウナギがラーメンに化ける件で、その辺りにも成熟を感じます(^_^;)

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ファミ劇太陽放送10/1=長さんに巨額の遺産が・・・!/山さんの心を揺り動かすある兄弟の詩

2019-10-01 00:07:54 | ファミ劇日誌
さて、ゴリさんの命日10/1のファミ劇太陽放送です。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 ジーパン編


10/1(火)
17:00~18:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#92
ファミリー劇場HD(CS)


10/1(火)
18:00~19:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#93
ファミリー劇場HD(CS)



第92話 49.04.19 シンデレラ刑事 (長さん家族)

セミレギュラー:西朱実 井岡文世 石垣恵三郎

ゲスト:佐々木剛
    若尾義昭 小倉雄三 山本純一 永谷悟一 伊藤健
  多々良純

脚本:田波靖男 四十物光男
監督:竹林進

長さんとゴリさんが、麻薬の取引現場をおさえる為に川原で張り込みを続けていた時、突然近くのボート小屋が爆破、二人は危うく命を落とすところだった。
どうやら何者か二人の命を狙っているらしい。
それからしばらく経って、長さんに思いがけない話が転がり込んできた。
23年前、長さんが巡査時代のこと、面倒を見たことがある男・・・いまでは実業家として成功した高畠が、事業を処分した財産のうち20億円を恩人である長さんに贈るというのだ。しかし、高畠には道楽者の一人息子・信一がいて、財産相続はもめそうな気配だ。
その高畠の会社の前に止めていた覆面車の中に時限装置付きのダイナマイトが仕掛けられていた。
二人が気付いた時には爆発寸前、分解する暇もなく、二人は慌て、必死になって覆面車を人気のないところへ移動させようと疾走、しかし、その様子を陰からじっと見る目る一人の男が居た・・・・。


いわゆる太郎フェチ会御用達の作品なので、ハッキリ言って文句なくトップとか名作とか傑作とかどうでもいい別な分類になっている特別な作品です(^_^;)
決まって「狙われている」と疑われるゴリさんもいつも通り、俊一のチョッキは初登場、山さんはあのグラサン姿で撃ちまくり、ジーパンは尾行下手だし(^_^;)、浮かれている康江たちにまんざらでもない長さんだし、そんなこんなでまあ面白い。
それより何より、こういうアクション編の主役が長さんだというのもいい。
それに山さんが熱い。
長さんのマッチアクション、グーサイン、首の二重コブ(^_^;)
良いです。
しかしこの頃は散髪が流行っていたようで、山さん、ジーパンに次いで長さんも刈り上げ調になっています。
それにしても爆破に関しては凄い迫力ですなぁ・・・。
カリーナは今回から練馬ナンバー15-99になります。




第93話 49.04.26 真実の詩 (山さん)

ゲスト:山本紀彦
 剛達人 吉岡ゆり
 福山象三 内藤栄造 朝倉隆 亀井三郎 直木みつ男

脚本:柏倉敏之
監督:竹林進

スナックのバーテンが殺され、凶器とみられる花瓶の指紋から、建設作業員の新井耕一が逮捕され、山さんが取り調べにあたった。
新井はスラスラと犯行を自供、一件落着かとみえたが、山さんはどうにも納得できず、丹念な裏付け捜査を始めた。
新井にはぐれた弟の治はいた。山さんは治に会いに行ったが、治は兄弟の縁は切ったという。
しかし、新井の部屋から被害者の血痕が付いた衣服も発見され、新井はついに送検された。そして裁判の結果、有罪の判決も下った。
それでも山さんは、どこかに隠された「真実」があると信じていた。
そんな時突然、模範囚の新井が脱獄をはかった。
山さんは新井の生い立ち、特に兄弟関係を調べるため、新井たちの出身地である北海道の炭鉱へでかけた。
そこで山さんは意外な事実を聞き込んだ・・・・・。


前から思っているんですが・・・。
山さん主演編のなかで初期のものというのは、犯人や関係者に山さんがある意味シンパシーを感じると言うパターンが多く、私も貰い泣きしますが、
実はこの作品、結構いい作品で山さんが真実なんでどうでもいいみたいな弱音まで吐き、最後は号泣までするのですが・・・。
いつもの山さん編とはちょっと違ってもらい泣きしないんですよね・・・。
ずっと、なんでだろうって考えてきたんですが・・・。
90話でも泣きましたから(^_^;)
多分、兄弟の物語だから?
今までも、これからも、山さんがシンパシーを抱く人って、幼いころに苦労して、更にひとりで生きてきた人間が殆どなんですよね。
または、ひとりで重荷を背負っている人。
兄弟で庇っているのはちょっと違うかなぁ・・・。
ところであの湖に行きたい欲求の先「北海道」
あれはやっぱり常磐炭鉱なんでしょうか・・・(^_^;)

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ファミ劇太陽放送9/24=山さんの影法師的な「用心棒」の末路/ニセゴリさんの目に余る「善行」に危険な魔手が・・・

2019-09-24 06:30:37 | ファミ劇日誌
さて、9/24のファミ劇太陽放送です。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 ジーパン編


9/24(火)
17:00~18:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#90
ファミリー劇場HD(CS)


9/24(火)
18:00~19:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#91
ファミリー劇場HD(CS)



第90話 49.04.05 非情の一発 (山さん)

セミレギュラー:平田昭彦(ノンクレジット、出演シーンカット、OPダイジェストのみ登場)

SPゲスト:内田良平

ゲスト:神田隆 船戸順
 片山由美子 青沼三朗
 塚田末人 相馬優子 今井英次

脚本:長野洋
監督:児玉進

プロの「用心棒」坂田が出所した。
出所すれば必ず何かやらかす男・・・
山さんは出所した日から、坂田の尾行を続ける。
モデルの絵島マリのマンションに落ち着いた坂田のもとに小包が届いた。中身は拳銃と分厚い札束と一人の男の写真だった。
山さんとジーパンはマンションの張り込みを続けていたが、坂田はなかなか動き出さなかった。
ある日、坂田とマリを乗せた車がマンションを出たが、山さんたちの覆面車をまいた坂田たちはあるレストランへ。
テーブル越しの客はあの写真の男・高利貸しの大町竜造だった。
店内の音楽がひときわ高まった瞬間、テーブルクロスの下で消音器付きの拳銃が火をふいた。
山さんたちが駆けつけた時は既に坂田は凶器を始末した後だった。
山さんの追及に坂田は平然とうそぶいた。
「俺がやったという証拠でもあるのか」・・・・


このあたりの作品は番組改変期の豪華さを背負った形の作品が多く、その4月期首はじめにこんなシブイ作品を持ってくることに、当時の太陽の順調さが垣間見られます。
火葬場での雨が象徴するように、この作品のイメージは「春雨(無論食べる方ではなく・・・)」だったりします。
名優・内田良平氏が演じる用心棒・坂田は、その筋の職人であるから故に愛する婚約者を巻き込んでしまい、死なせてしまいます。
そのストイックさの背景には、自らの不惑的年齢になったという、切実な部分が絡んできます。
つぶしが効かない年齢になってしまった自分が、女を抱えて、自分の職分である用心棒という所から逸脱して一発勝負に出てしまうという不幸。
山さんはそういうアウトローな坂田に自分と似ている部分を感じとり、更に犯罪は憎いものの、坂田の「殺さず屋」というポリシーには感銘を少なからず受けているようで、坂田には決して一発勝負をさせないようにけん制しますが、結果坂田は「踏み込んでしまいます。」

良かれと思ってやったことが、全て裏目に出て、何もかも失ってしまう坂田。
それを別な言葉で犯罪では得る者は無いという事を諭す山さん。

坂田にはやることが一つ、ここまで追い込んだ「依頼主」への復讐になっていきます。

単純ではない深みのある犯罪者像を内田氏が好演します。
更に、’70年代の心地よい香り、太陽でも屈指のハードボイルドさを愉しめる傑作だと思います。



第91話 49.04.12 おれは刑事だ! (ゴリさん)

SPゲスト:伊東四朗

ゲスト:渥美国泰 江幡高志
 黒沢のり子 本山可久子 飯沼慧
 畠山麦 仙波和之 本間文子
 市川ひろし 渡部市松 田沢祐子 野村光絵 安田隆 星野富士雄

脚本:小川英 中野顕彰
監督:児玉進

ある日、ゴリさんは雑踏の中でひったくりの現行犯を逮捕した。現場を取り巻いていた野次馬の中に、その颯爽たるゴリさんの刑事ぶりに見惚れていた男がいた。
その男、失業保険をアテにしている矢部はその帰り道、チンピラ風の男数人が若い女性をいじめているところに出くわし、「俺は七曲署の石塚だ!」と名乗って女性を救う。
それからというもの、七曲署にはゴリさんを名乗る男の善行に対して礼状が殺到、当のゴリさんは身に覚えがないので大いにくさる。
今日も矢部はバスの中でスリの犯行現場を目撃、バスを降りて逃げる犯人を追跡し、黒い革財布を取り戻した。ところが、スリの源蔵が矢部に返したのは別の財布で、スリが取った方の財布には時価8千万円のダイヤが入っていた。
そうとも白の矢部は、二人組の男に命を狙われた・・・・

ジーパン編はこの作品のように緩いコミカルな作品をたまに放り投げてきます。
このあたりは番組自体の余裕と見ていいと思いますし、それを空回りさせないで展開させる部分もこの作品自体の魅力だと思います


近年すっかりドラマでは存在的に重鎮になった伊東さんですが、この頃はまだ「てんぷくトリオ」のイメージが濃厚だった時代、我々世代は知っていますが、現在のメガネの伊東さんしか知らない世代にはちょっとカルチャーショックかもしれません(^_^;)
その伊東さんが演じるのは元スリの矢部。
刑務所から出所したものの職に恵まれず職安通い、ハナから悪人ではなく純朴さを持っていたため、偶然目撃したゴリさんの逮捕劇に感銘を受け、ニセ刑事として善行を重ねるという、憎めない役どころになっています。
というか、ゴリさんより良い思いをするという、ニセモノによくある展開もあり、そりゃゴリさんも怒ります(^_^;)
その矢部が昔の生業を生かして事件解決に協力していきます。

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ファミ劇太陽放送9/10=西山署長の息子が容疑者!/鮫やん、地獄と天国?

2019-09-10 00:21:48 | ファミ劇日誌
なんとなく、動き出せそうな・・・けぶでございます<(_ _)>


さて、9/10・・・・反抗刑事記念日(^_^;)のファミ劇太陽放送です。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 ジーパン編


9/10(火)
17:00~18:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#88
ファミリー劇場HD(CS)

9/10(火)
18:00~19:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#89
ファミリー劇場HD(CS)



第88話 49.03.22 息子よ、お前は… (西山署長・ボス)

セミレギュラー(主演SP扱い):平田昭彦

ゲスト:南風洋子
 宮崎和命 矢野間啓二
 福沢良
 佐々木睦雄 大和田由紀 林寛一 金子富士雄 鹿島信哉 石川隆昭

脚本:田波靖男
監督:竹林進

七曲署管内でひき逃げ事件が発生、現場に残された車の塗装から有力容疑者として大学生の西山幸雄の身柄が確保された。
しかし、その幸雄は実は七曲署の署長である西山の息子だった。西山は激しいショックを受ける。
一方、幸雄を取り調べの中の山さんは、法学部の学生である幸雄が、刑の軽重についてもっとも関係がある被害者の容態をまったく気にしないことから、彼の犯行に疑いを抱く、しかも、事件当日の映画の半券を持ており、何故かそれを隠そうとしたのだ。
そんな時、幸雄の証拠固めに奔走中のジーパンは、幸雄の友人で修理工の池谷が事件当日から行方不明になっていることを聞き込んだ・・・・。

幸雄って、確かに「署長の息子」的風味というのが濃厚で、頭はよさそうなんだけれども、人が良いというか・・・。
ただ、西山署長のクールさから考えると、ちょっとスイートな感じはします。

「点数取りの虫」的な登場だった西山署長、いくら息子の犯罪容疑が晴れたからとはいえ、今回で藤堂一家にも頭が上がらなくなるし、おそらく出世にも響いただろうし、これから9年以上も七曲署に在籍していたという理由みたいな感じがこの作品にはあるかもしれません。

ただ、職場での西山の態度では人間性はちょっと垣間見られなかった部分はあったかと思いますが、本作では確かに「署長」というポストに執着する面はあるものの、いさぎいい面も持ち合わせているというところも判明したり、いつもは指差し藤堂君の西山署長ですが、そういう側面を踏まえることで、これからの太陽視聴の幅も広がっていくと思います・・・。

ところで、今回は破壊は無いものの、クライマックスのカーアクションが見所の一つであります。

無論、クラウンも参加して間もないカリーナも交えながら、多摩川の河原で飛んだり跳ねたり(クラウン・カリーナ除く)、結構壮絶です。

しかし、ジーパンもこの頃になると西山を署長として認めざる負えなかったんでしょうね・・・・。
西山就任時はジーパンのオヤジさんの件含め、きつい嫌味を言われてましたからね・・・。



第89話 49.03.29 地獄の再会 (鮫やん・殿下)

SPセミレギュラー:藤岡琢也
セミレギュラー:北あけみ(初登場)

ゲスト:塩沢とき 
 山中貞則 佐竹一男 関虎実
 勝野睦浩(勝野洋テスト出演)

脚本:市川森一
監督:竹林進

殿下の殺人容疑事件で城北署から山田署へ左遷されていた鮫島刑事がある事件の解決で一緒に事件を担当した若い青木刑事と総監賞を受賞、その為に久々に都心に赴いていた。
一方、一係にはボスが鮫島の別れた妻・玉枝を招いていた。
ボスと殿下は何とか二人のよりを戻そうと画策していた。
その二人を殿下は喫茶店で相手をしていたが、その時喫茶店に鮫島宛の呼び出し電話がかかり、かわりに出た青木が何者かにショットガンで撃たれ即死した。
血相を変えた鮫島はタクシーを強奪、慌てて同乗した殿下と共に、逃走車両を追跡した。
完全に頭に血がのぼった鮫島は、青木は自分の身代わりになったと涙しながら必死に追跡する。
都心からどんどん遠ざかり、山田署の管内に入っていく。
或るガソリンスタンドで2人の犯人のうち1人を殿下の拳銃で仕留めた鮫島と殿下は、残る1人を執拗に追うが、やがて殿下を置いて、鮫島一人で追跡を続行するが、犯人は警察の包囲網が敷かれた山中に消えた・・・。


この作品には色々な見どころポイントがあり困ります(^_^;)

*鮫、別居状態・・・そりゃ疲れるわ。。。玉枝初登場
*殿下もすっかり鮫の親友状態
*青木刑事=勝野さんのビール瓶割りは圧巻!
*関虎実氏が殺し屋として登場。
*高速道路で撮影してるぞ!
*キレまくる鮫、尋常じゃない勢い。
*勢い余って車の運転も初披露。
*完全に気後れしている殿下
*今回の藤堂一家は完全に鮫に置いていかれている。。。

ものの数分で鮫島復讐劇に変貌する起伏の激しさ、そして鬼気迫る塩沢ときさんの熱演と、

正直、どこを観ていいか解らなくなるほど色々怒涛の如くという感じでしょうか(^_^;)

ただ、構えて観ないと・・・視聴者まで鮫に置いていかれる可能性があるかも・・・・。

鮫やんの怒る気持ちもわかるけれども、鮫やんにしても窮地でしょう。

でも、それでも、けれども、最後はほっとするかも。

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ファミ劇太陽放送9/3 ボス、究極の選択と苦悩/殿下、究極の失意と苦悩

2019-09-03 01:30:32 | ファミ劇日誌
夏バテなのか・・・やる気の導火線に火が付かないけぶでございます<(_ _)>


さて、9/3・・・・テキサス命日のファミ劇太陽放送です。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 ジーパン編


9/3(火)
17:00~18:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#86
ファミリー劇場HD(CS)

9/3(火)
18:00~19:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#87
ファミリー劇場HD(CS)



第86話 49.03.08 勇気ある賭け (ボス)

セミレギュラー:平田昭彦

ゲスト:宇佐美淳
 加賀邦男 鈴木瑞穂
 綾川香 大下正司 高森玄
 鈴木和夫 三上定良 久本昇 林靖子

脚本:長野洋
監督:山本迪夫

ボスとの深い因縁のある海外逃亡していた拳銃ブローカーで殺人犯・青木が日本に戻ってくるとの情報を得た。
船での入国なので所轄警察に「内諾」の上、非公式にジーパンを潜入させ情報をつかむが、現場には青木は現れなかった。
捜査は明るみになってしまい、署長には捜査中止を要請されるが、ボスはジーパンの粘りもあって、独断で捜査を継続する。
そのうち山さんの調べで、青木を密航させている組織には政財界の黒幕が絡んいることが判明、さらに青木の密航してきた船の乗員から天然痘患者が出たため、青木も感染している可能性が出てきた。警察上層部はボスに青木を24時間内にボスの責任で見つけ出し、入院隔離させるように内示した。
ボスははぐらかされるのも承知で黒幕に青木を渡すよう直談判に及ぶが、黒幕は交換条件にボス側のスパイ=ジーパンの情報を要求してくる・・・。


政財界の黒幕「箱根の人(老人)」の初登場。
覆面車のゴールド・カリーナの登場。

唯一と言っていい「ヤサぐれるボス」が見られるという所が見どころですが、太陽史上ボスの非情さと情の深さが同時に出る貴重な作品・・というか、ボス自身の究極の選択に対し、自分自身をも賭す覚悟のボスに対する、各メンバーの思いも解ります。
それに、長さんも山さんもボスを本当に慕っているというのがハッキリしますし、長さんに弱い部分を見せるボスもなかなか愛おしいし、そのボスの為に身体を張って、腹を撃たれる山さんも愛おしいですし。
ただ、この話で一番男を上げたのはジーパンでしょう。太陽シリーズの中でボスが唯一「裏切った」のがジーパン。皆も訊かないで理解しているし。




第87話 49.03.15 島刑事・その恋人の死(殿下)

セミレギュラー:有吉ひとみ

ゲスト:浜田寅彦
 幾野道子 中村孝雄
 水谷邦久 真山京子 雨宮和美 大坪日出代

脚本:柏倉敏之
監督:山本迪夫

40歳ぐらいの男が拳銃で撃たれて死んだ。身許は解らず、犯人の手がかりは被害者が息を引き取る前にうわごとのように繰り返した「タツ」という言葉だった。
恋人・麻江とデート中だった殿下は急遽現場に向かうが、その直後、麻江は車に轢かれて急死した。
しかもひき逃げだった。
ショックで自暴自棄となった殿下は「人の生命など明日が知れない」と、ボスが心配するのも耳を貸さず、夜も殆ど寝ずに捜査に没頭していく。
その結果、被害者の身許が割れた。板金加工場を経営している西池で、またその妻の証言から殺された当日は融資を受け500万を持っていた。「タツ」という線から工員・白井竜文が逮捕された。
一方、西池を殺した共犯の岩本を追う殿下だったが、銃口を向ける岩本に、一係の応援を待たずに一人立ち向かっていくが・・・・。


太陽の登場人物の特徴である、プライベートでは幸せにはなれないというパターンは、殿下が確立したと言ってもいいと思います。
その方向性を確実に決定した作品が#87、文字通り殿下の恋人・麻江が死んでしまいます。
でもこのセオリーは太陽のみならず他の刑事モノにも波及していきます。

冒頭で結婚を決意する殿下、そのすぐ後に麻江の轢き逃げという酷い展開は、観ているこちらも辛くなりますが、殿下自体もいつもの殿下とは決定的に違う「自暴自棄」「投げやり」の行動・言動が目立ちますが、その殿下を救うのがボスの強力なパンチであり、さらに麻江を轢いて逃げたタクシーの運転手であったり、人間は一寸先は闇とも言いますが、捉え様によっては自分をどん底に陥れた相手が逆に自分を救うという結果になるわけで、何とも考えさせられます。

それほど今回の殿下の不幸は妙に生々しく響いてきます。

ジーパン編自体、殿下の成長編という側面を持っている為に、逆にこういう不運な作品が連続するのですが、この頃は主演編ごとに不幸が訪れますが、この作品以後はそういう不幸を冷静に乗り越えていく殿下が描かれだします。

でも、殿下の場合は主演編ではなくても、重傷を負ってしまうことが多いですし・・・。

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ファミ劇太陽放送8/27=ゴリ、四面楚歌・・・/ジーパンと盗人ヤマキチの攻防戦?

2019-08-27 00:10:55 | ファミ劇日誌
特に休んだわけでもないのに、お盆ボケのけぶでございます<(_ _)>
書きたいことが溜まってきても、考えがまとまらない・・・。

さて、8/27のファミ劇太陽放送です。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 ジーパン編


8/27(火)
17:00~18:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#84
ファミリー劇場HD(CS)

8/27(火)
18:00~19:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#85
ファミリー劇場HD(CS)



第84話 49.02.22 人質 (ゴリさん)

セミレギュラー:平田昭彦

ゲスト:高峰圭二
 原口剛 森山周一郎
 中山克巳 中村雅俊 伊藤めぐみ
 志賀正浩 佐藤耀子 村山憲三 菊地正孝 松下昌司 中村文孝

脚本:永原秀一 峯尾基三
監督:竹林進

ライフルと爆弾を持った3人組の強盗が信用金庫に押し入ったものの、迅速な警察の動きに銃撃戦となり犯人・警官双方に1人負傷者を出し、強盗は女子行員2人を人質をとり銀行の大金庫に籠城してしまう。
駆けつける一係、ボスは犯人側のリーダーと交渉するが、ゴリさんはその声に聞覚えがあった。
そのうち密閉状態の大金庫に通気の穴を空けることと、負傷した仲間にために医者を要求してきた。
ボスは自分と医者に対し人質全員の交換を犯人側に承諾させたが、ゴリさんはボスの代わりに「行く」ことを志願、ゴリさんの説得にボスは了承する。
ボスは更にその要求をのむことで、突入作戦を立てる。
若い医師、そしてゴリさんが金庫内に入ったが、犯人側リーダーの霧島の顔色が変わり、ゴリさんは霧島に執拗にリンチを受け昏倒してしまう。
霧島は以前、ゴリさんの厳しい取り調べで犯行を自供し、刑に服していた過去があった。
一方、ボスたちは犯人たちが金庫室でラジオをつけっぱなしにしていることに注目、ディスクジョッキーの話に次の作戦を盛り込んで流し、ゴリさんに伝えようとするが・・・・。

ゴリさんのサバイバル編としては屈指の名作、
ハードな脚本を得意となさる永原秀一・峯尾基三両氏の執筆です。
また、ストックホルムの銀行で実際に発生した事件をモデルにしており、緊張感漲る一編となっています。
ゴリさんがここまでボコボコにされるのも珍しく、さらに今後殿下「殉職」編等で強烈な印象を残す原口剛さんが初登場の本作でも素晴らしいキレっぷりを魅せます。
さらに、中村雅俊さんのテレビ初出演作としても有名です。
また、何気にゲストの「A」度もあったりして。



第85話 49.03.01 おやじに負けるな (ジーパン)

セミレギュラー:菅井きん

SPゲスト:有島一郎

ゲスト:森塚敏 外山高士 
 芹川洋 黒田清子 渡辺ふさ子 山本三郎 加藤寿 大宮幸悦 新井一夫 浅井哲男

脚本:田波靖男
監督:竹林進

あるスーパーの倉庫から、トイレットペーパーと砂糖がごっそり盗まれたが、その鮮やかな手口から有力容疑者として、かつての泥棒の名人・山本吉三が浮かび上がった。
ジーパンはアリバイを確かめに吉三の家を訪れたが、吉三はジーパンの死んだ父親から世話になったことを恩に感じていた。ただし、犯行については否定する。
しかし、吉三はジーパンの成長した姿に感激し、まだまだ刑事としては一人前ではない彼を鍛えようとひそかに決意するのだった。
そんな折、七曲署管内で覚せい剤が多量に出回り始めた。ジーパンは輸入元として浮かび上がった中光貿易の社長・田中の身辺を張り込み続けるが、その様子をこっそり吉三が見ているのを知る由もなかった。
吉三は腕に覚えのあるテクニックで中光貿易の事務所から覚せい剤を盗み出し、田中との取引現場にジーパンを呼び出し、彼の手柄にしようと芝居を打つのだが・・・・。

ジーパン登場からしばらくは緩やかな話も絡めながらのシリーズ展開でしたが、鮫やんの再登場=左遷以来、ハード路線を突っ走っていました。
その間、ジーパンの成長ストーリが軸になりましたが、#82がジーパンのコンプレックスに対しての「回答」的な話だったので、ある程度落ち着いた感じになっています。
本話は予告編でも「推して」いるようにコミカルさを強調していますが、その中でも緊張感たっぷりだったり、ジーパンの大暴れも用意されているという派手な作品です。
そして、今までのジーパンのコンプレックスの良い意味でも悪い意味でも「象徴的」存在だった父・源次の存在がかなりライトに扱われるのもホッとします。
そして、東宝系映画やドラマでは常連のいぶし銀の喜劇的演技を魅せる有島一郎氏の泥棒・ヤマキチは、飄々とジーパンの周りをウロウロしながら年の功的な気転で世話になった源次の代わりというスタンスでジーパンに接しますが、逆にジーパンはコソドロの相手は出来んぞという勢いなのですが、有島氏も優作さんもここぞとばかりに緩やかに演じているのが笑いを誘います。
脚本は、有島さん馴染みの若大将シリーズでこちらもおなじみの田波さんが単独で書かれています。

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ファミ劇太陽放送8/20=ジーパンと「拳銃の神様」との悲しい結末/将来のため昇任試験を受けようとするゴリさんに・・・。

2019-08-19 22:53:23 | ファミ劇日誌
さて、お盆が明けて8/20のファミ劇太陽放送です。
しかし8/20・・・岩城刑事、カナダ・ウィスラーピークにて殉職から37年。
この日に生まれた赤ちゃんも立派な中年なのか・・・。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 ジーパン編


8/20(火)
17:00~18:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#82
ファミリー劇場HD(CS)

8/20(火)
18:00~19:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#83
ファミリー劇場HD(CS)



第82話 49.02.08 最後の標的 (ジーパン)

SPゲスト:北村和夫

ゲスト: 西川敬三郎 池田生二 松下達夫
 吉田静司 府川房代 戸島一実 清水石明美 国井正広 折尾哲郎 佐藤勝貫 森下明

脚本:長野洋
監督:高瀬昌弘

ある日、ジーパンは自身が射殺した青年の妹と辛い再会を果たし、「人殺し」と罵られる。
元々拳銃嫌いだったジーパンが刑事として拳銃を握らざる負えないことに気付いてしばらく経っていたが、刑事にとって、拳銃とはどんな意味を持つのかということを改めて悩んで挑んだ射撃練習の場に、本庁の根来新平が現れた。
彼は射撃の神様と言われており、かつては警察学校で射撃技官を勤めていたが、退官するのだという。
ジーパンの射撃姿勢を見て、遊びで拳銃を持つなと諭す。
そんな折、七曲署管内で連続射殺事件が発生、射殺された被害者は何れも社会のダニともいうべき悪党ばかり、山さんたちはその射撃の腕前と凶器もボスが持つ拳銃を同じ通好みのルガーであることからプロの手口と睨み、一流の殺し屋を次々と捕らえ取り調べるが全員シロだった。
その捜査の最中、ジーパンは根来と病院の前で再会、根来の勧めで射撃の特訓受けるジーパンだったが、そんな日々の中、ジーパンは根来に不穏なものを感じる。
一方、ボスはある事実に気付き愕然とする。
射殺された被害者たちはいずれも根来が捜査一課時代に手掛けた事件で結局は起訴できなかった者たちだったので。
そして、根来が不治の病に侵されており、余命いくばくもないことが判る。
ジーパンにとって根来は拳銃の「先生」ではあるが、その「先生」の犯罪にジーパンは刑事としての闘いを挑む・・・・。


ジーパンが刑事として一係の配属され、様々な苦難の壁にぶちあたってきましたが、本作はその仕上げ的な側面の作品です。
70話台はいろいろなターニングポイントを迎えていた彼が最終的にたどり着いたのは小口径で殺傷能力が通常使っている拳銃と比べ低く、命中率もジーパンの腕でも高い、「ミリタリーポリス」という拳銃でした。

その拳銃との縁結び役となったのが、まもなく退官の拳銃の神様と言われた本庁の根来。

その根来とジーパンの師弟関係と悲しくハードな結末を描くわけですが、

文学座の後輩・大先輩である、優作さんと北村さんの組み合わせは後に『俺たちの勲章』に継承されるわけですが、芸達者なお二人が揃うと作品全体が軽快になりそうな感じですが、ジーパン登場編のメガフォンをとった高瀬監督が登場編と同じように独特な重厚感を作品に反映させており、観るときはいつも作品世界に自然と没頭する感覚になります。

脚本は太陽「オリジナル」脚本メンバーである長野さんが、それまでジーパンの転機編を執筆なさっていた鎌田さんの作品を継承した形で、かつ拳銃を半ばマニアックに扱っている意欲作になっています。



第83話 49.02.15 午前10時爆破予定 (ゴリさん)

ゲスト:加藤武 
 波多野憲 武岡淳一
 田利之 東静子 川口節子 鈴木治夫 岩瀬ゆう子 渡辺市松 内山朋子 市川ひろし

脚本:柏倉敏之 小川英
監督:高瀬昌弘

ゴリさんに見合い話が舞い込んだものの、相手の父親がヒラ刑事には娘をやらないと頑張っているため、ゴリさんは巡査部長の昇進試験を受けることとなり、猛勉強中。ボスたちも何とかゴリさんの負担を軽減しようと各々で配慮していた。
そんな折、七曲署管内で連続爆破事件が発生、最初の被害者である重傷を負った城東大学教授・郡司に恨みを持つ予備校生はシロ、次は一係に爆破予告が入りバスが爆破された。その爆破捜査からボスはゴリさんを受験勉強の為電話番を命じるが、その勉強の一環で図書館に赴いたゴリさんは偶然郡司の著書を発見するが、酷い書き込みがされており、その本の貸し出し記録から三浪生の安西が容疑者として浮かぶ。
安西の行方は一係の必死の捜査にもかかわらずつかめない。そしてある朝、安西から第三の爆破を予告する電話が入る。
今度は城東大学病院を午前10時爆破するというのだ。
城東大学病院に避難を要請する一係だったが、心臓弁膜症の少年の手術が難航する。
その日はゴリさんの受験日であったが、ギリギリまで一係部屋で粘っていると安西から電話が入る。
その話から、ゴリさんは安西の居場所を推測し、試験場ではなくそちらへ向かったが・・・・。


試験には合格したい、しかし事件は気になる・・・・ボスの計らいで試験勉強に集中できる環境にいながら、ゴリさんの頭の中は事件の事でいっぱいになっていきます。
ゴリさんの昇進試験がらみ話のはしり、ヒラ刑事筆頭のゴリさんが自分の未来のために昇進を望みますが、刑事として事件を追う方が勝ってしまうという悲しいサガではありますが、いかにもゴリさんらしい一編です。

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ファミ劇太陽8/6=シンコは女と刑事との壁を乗り越えられるか?/俊一よ・・・オヤジ(長さん)よ・・・!

2019-08-06 01:01:53 | ファミ劇日誌
さて、8/6のファミ劇太陽放送です。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 ジーパン編


8/6(火)
17:00~18:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#80
ファミリー劇場HD(CS)

8/6(火)
18:00~19:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#81
ファミリー劇場HD(CS)



第80話 49.01.25 女として刑事として (シンコ・ジーパン)


セミレギュラー:菅井きん(ノンクレジット)

ゲスト:小野進也
 木村豊幸 松崎緑子 
 市村博 手塚茂夫 高橋明
 加藤茂雄 小澤憲一郎 本田淳子 築地博

脚本:柏倉敏之
監督:澤田幸弘

商事会社に強盗が入り急行する一係。
付近を捜索していたシンコが犯人3人組を発見、1人の顔を確認するものの逃げられてしまう。
シンコは犯人を取り逃がしたことに責任を感じるが、ボスに一係に待機するよう命じられ、自分が一係の戦力になっていないと痛烈に感じ、ショックを受けててしまう。
シンコの目撃した男は商事会社の元社員の中村であることがわかり、中村の恋人であったゆかりを捜し当てるものの、1年前に別れたという。
ゆかりの身辺を調べた一係であったが、ゆかりと中村の最近の繋がりは無いという結論に達した。
一方、一係には中村の潜伏先のタレコミが入り、シンコは単身で向かうが、それを知ったジーパンが応援に向かう。
刑事として必死に行動しているシンコを見て、ジーパンは女性には女性らしい捜査方法があるのではないかと優しく諌める。
そして、ついに中村を発見したシンコであったが、拳銃を向けられ硬直状態になった時、ジーパンが中村の注意をそらす形でシンコを守ろうとして腕に重傷を負ってしまい、中村も逃がしてしまう・・・・。
ジーパンの身を案じながら、シンコは女の勘で中村とゆかりがまだ関係があると睨み、ゆかりを張り込んだ。
その執念が実り、二人が連絡を取っているところをつきとめるが・・・。


シンコ、綺麗ですね・・・。
この頃、美しさに物凄く磨きがかかっているような。

話的には非力な女性刑事が強盗に立ち向かえるかどうかという所であるこの話。
シンコだから最初に犯人と遭遇出来たとも言えるのですが(ひとり別行動とってましたから)、例えばジーパンだったらケガしていたかもしれません・・・相手は3人ですし、拳銃持ってましたから。
その犯人取り逃がしで、すっかりナーバスになってしまいますが、一係の刑事になりたてのころの「女として刑事として」がぶり返しますが・・・。
これは裏返せばシンコ自身のコンプレックスなんですよね。
ボスは前は女には刑事は勤まらないと思っていましたが、この作品の頃は既にそんな根拠のない事は思っていなかったはず。
捜査の一線から外したのはあくまでも心理的な面が理由であって男女関係ないところでの事なんですが、それが裏目に出た感じになってしまいます。
シンコの焦りはジーパンを負傷させる結果になってしまいましたが・・・。
ジーパンの代わりとして静かに張り切るシンコは自分の持ち場で自分らしい捜査をして事件を解決します。
早変わり、運転、射撃など、シンコが刑事として基礎が完成しました。
ただ、これはジーパン・シンコその愛への「シフト」を物語っているとも言えるかもしれません。

刑事の師匠格である山さんはラストで「予言」していますが、表面的にジーパンとシンコの関係性が浮き彫りになる記念的作品とも言えると思います。

それにしても、久々にボスが逮捕時の格闘に参加していますし、ラストは横浜ロケ。
昔の横浜駅なんて、ハマッ子刑事には懐かしかったのでは?

良い雰囲気になっていたジーパンとシンコの関係性が決定的になったのではないか・・・という区切りのような話にもなっており、かつシンコの刑事としての姿勢が確立する話でもあります。


第81話 49.02.01 おやじバンザイ! (長さん家族・ジーパン)

セミレギュラー:石垣恵三郎 井岡文世 西朱実

ゲスト:右京千晶 松平健
 川野耕司 石井宏明 小川光明(日本テレビ) 小泉博孝 根本清和 佐山泰三

脚本:小川英 今村明男
監督:澤田幸弘

長さんがかつて喧嘩の傷害罪で逮捕し、更生させた小野が、ふたたび喧嘩をして今度は拳銃で相手を射殺してしまった。
小野を取り逃がして一係に帰ってきた長さんに、緑川署に呼び出された妻・康江からの電話がかかり、息子の俊一が喧嘩をして同級生に怪我をさせたという。
その夜、家に帰った俊一から喧嘩の理由を聞き出そうとした長さんは、面と向かって自分の子供が警察の世話になれば辞職ものになるのが怖いのだろうと云われ、カッとなって殴ってしまう。そして俊一はそのまま家を出て行ってしまった。
刑事であることと父親であることとの板ばさみ、さらに更生させた小野が殺人事件を犯してそれを逃がしてしまったことが重なり、心労が嵩む長さん。
小野の気性を良く知っている長さんは翌日、俊一の事に後ろ髪をひかれる思いで小野の妻のいる下田へ張り込みに向かった。
下田で張り込みを続ける長さんは日に日に憔悴していくが、それでも小野が現れるまではてこでも動かないと決めていた。
警察が警戒する中、小野は妻と接触することに成功したが警察に見つかってしまい、小野は子供を人質に小屋へ立て籠もってしまう。
警官隊が取り囲み、テレビ中継までされている現場で、長さんはある決意を胸に、丸腰で拳銃を向ける小野の前に立った・・・・!

野崎俊一初登場。
父・太郎と性格が似ています・・・というか似すぎです(^_^;)
若い頃の長さんはあんな感じだったんだろうな・・・・でも城好きなのか?

長さんが希有のキャラクターなのは、息子が反抗期でもどこか嬉しそうというところなんだと思います。
反発はしながらも、お互いが大好きであるというのはこの親子一貫しています。
というか、下川辰平さんの俳優力が垣間見える作品ではないかとも思います。
確かに世界の黒沢監督が気になさっていたというところは頷けます。
他の俳優さんとは違う、リアルな男の味があるんですよね。
今回、多分これまでの長さんとしては一番苦悩した話ではあるのですが、そこでひしひしと味が迸っている感じがします。
あの「ここに居なきゃならんのだ」のシーンはちょっと他の俳優さんじゃ出来ない世界観があります。
それにしても一回更生した若者がまた事件を繰り返すと言うのは、長さんにしてみると地獄をみるようなものでしょう。
ストイックに捜査に没頭する訳ですが。

松平健さん、どうやらジーパン枠のオーディションに参加されたようですが叶わずゲスト出演となっていたわけですが。
ガソリンスタンドに匿うというのはどうなんだろう(^_^;)
スタンドの従業員も知ってた?

ジーパンもなかなか良い位置加減だったと思います。
昔、喧嘩というのはあんな感じだったんですよね。
多勢に無勢は当たり前だったし・・・ただ子供の喧嘩に親が首を突っ込まないというのは暗黙の了解だったんですよね。
今ではすっかり変わってしまいましたが。。。。

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ファミ劇太陽放送7/29=ジーパン、死の恐怖を知る/殿下が罠にはまり麻薬中毒者に!

2019-07-30 00:49:31 | ファミ劇日誌
さて、7/30のファミ劇太陽放送です。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 ジーパン編


7/30(火)
17:00~18:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#78
ファミリー劇場HD(CS)


7/30(火)
18:00~19:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#79
ファミリー劇場HD(CS)



第78話 49.01.11 恐怖の瞬間 (ジーパン・山さん)

セミレギュラー:菅井きん

ゲスト:門岳五郎
 井上博一 小野恵子 木下清
 山田禅二 夏川圭 小倉雄三
 田川恒夫 松下昌司 石川隆昭 邦剣典 森本三郎 鈴木浩郎

脚本:鎌田敏夫
監督:竹林進

数十億円の脱税容疑で検察庁へ護送中の金融業者・滝口松造がライフルで狙撃され死んだ。
その狙撃現場近くで張り込んでいたと思われる本庁の岡崎刑事も撃たれ重傷を負う。
しかも、その大事な証人でというべき岡崎は病院で張り込んでいたジーパンや本庁の刑事を横目に医師に変装した男によって殺されてしまう。
現場にかけつけたジーパンだったが、その殺し屋によって昏倒させられてしまう。
ボスは、狙撃犯と本庁刑事をぶつけて相撃ちにさせようとする何らかの意図を見出した。
殺し屋の特殊な武器で倒されてしまったジーパンは直ぐに現場に復帰したが、山さんは「俺は不死身」と気にしないそぶりを見せるジーパンに対し少々何か気になっている様子・・・
そのうち、ジーパンを襲った凶器で女性が殺害され、その恋人の坂田明男が射撃マニアだったことがわかる。
殺し屋は今度は明男の兄・光雄の家族を脅迫し、結果明男の居場所を電話で聞き出すことに成功、ジーパンと山さんもその場にいたため、明男のいるという遊園地へ向かう。しかしいち早く到着していた殺し屋は明男を追い詰め狙撃していたが、そこにジーパンたちが到着、明男は傷を負ったものの無事救出された。
殺し屋を追ってジーパンはある造成地にたどり着くが、一瞬見失ってしまう。
広大な造成地にひとり佇むジーパン、その遠くから一台にダンプが彼のもとへ猛然と向かってきた・・・・!

怖いもの知らずだったジーパンが、初めて死の恐怖を体感する衝撃作。
作品全体に乾いた感覚が効いている、観ている方も何気に恐怖を感じる演出は竹林監督。
そして、登場編からジーパン主演編を書き続けていた鎌田敏夫さんがジーパン主演編を書いた最後の作品となります。

今回も、死の恐怖を味わったジーパンを救ったのは、山さんであります・・・。



第79話 49.01.18 鶴が飛んだ日 (殿下・山さん)

セミレギュラー:有吉ひとみ

ゲスト:深江章喜
 北島マヤ 中井啓輔
 団厳 西田昭市 大宮幸悦 戸塚孝 岡本隆 草間璋夫 江崎純也 伊藤健

脚本:長野洋(原案:一般投稿)
監督:竹林進

麻薬組織の強制捜査に参加した一係だったが、3回も空振りで内通者が居るとしか思えなかった。
捜査現場でその持ち物から疑いをかけられ調べた結果注射痕があった伊藤捜査官は逃走、後日死体となって発見される。
その最中、多忙故疲弊気味の殿下、恋人の麻江と喫茶店でつかの間の休息をとったが、麻江の帰った後にその喫茶店で倒れ込んでしまう。
気が付いた殿下はあるマンションで目がさめたが、そこは倒れた喫茶店のママの部屋だった。しかもそのママは殿下の幼馴染みの紀子とわかる。
彼女のすすめで近所の医師に栄養剤注射を受ける。
しかし、症状は酷くなる一方で医師のもとに通う殿下だったが、病気とは違う異変を自ら感じ、自分は麻薬を打たれているのではないかと思いだし、休暇をとり独自に捜査を始めるのだったが・・・・。

一般視聴者からの投稿原作を長野洋さんが脚色した衝撃作。
原作者捜しが行われたものの(原案料3万)とうとう名乗り出なかっったそうで、郵便の消印は登戸郵便局、筆跡から察すると若い女性が描いたものらしいという。
そういう特殊な出生の作品であると共に、当時うなぎ登りの殿下人気を爆発させた起爆剤としての位置、優しい刑事殿下が麻薬中毒患者となってしまうショッキングさ、そしてクライマックスの殿下と山さんのクスリ抜きの「ガチの大暴れと本当の血」。
太陽史上屈指の名作です。

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ファミ劇太陽放送7/23=ジーパン、複雑な心境の初射殺/世間を震撼させる事態に藤堂チームが挑む

2019-07-23 06:04:12 | ファミ劇日誌
さて、7/23のファミ劇太陽放送です。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 ジーパン編


7/23(火)
17:00~18:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#76
ファミリー劇場HD(CS)


7/23(火)
18:00~19:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#77
ファミリー劇場HD(CS)



第76話 48.12.28 おふくろ (ジーパン)

セミレギュラー:菅井きん

ゲスト:小原英明 北原一実
  石井麗子 高尾礼子 山口雅生 与力礼子 向井洋一郎 二瓶餃一 伊藤健 夏木順平
  武藤英司

脚本:鎌田敏夫
監督:児玉進

派出所の警官が殴られて拳銃を奪われた。若い男女の計画的犯行だった。
残された銃弾は5発。
一方病院に勤めているジーパンの母・たきが拳銃で撃たれて重傷を負う。
捜査の手がかりもないままに、今度は若い女と起業の診療所に勤める医師が次々と同じ拳銃で射殺された。
その頃、盗みの容疑で若い女が逮捕された。拳銃を奪った若い女のモンタージュに似ているので、殴られた警官に面通ししたところ、犯人の女に間違いないという。
母を撃たれたジーパンは私怨にかられその女を追及するが、女の口は固かった。
女の身元はハンドバックの金具から割れた。女は町田和子といい、兄の勇一は行方不明だった。
そして捜査の結果、二人の母親が亡くなった病院に殺された医師と若い女が看護婦として勤めていたことが判り、さらにジーパンの母はその殺された看護婦と間違えられて撃たれたらしいことが判った。
さらに、和子を取り調べているうちに、和子が母親の死は病院の手術の失敗であることを泣きながら明かす。
拳銃を持った勇一が次に狙うのはその病院の院長に違いないとボスらは慎重に警戒するが、そのすきをついて網からもれた院長の息子を勇一が人質にとって、院長をおびき寄せようとした・・・・。

太陽初の「マカロニのいない、年末作」はその時の主役であるジーパンの初射殺を描きます。
マカロニも年末の12月に初射殺、拳銃を持ちたくなかったジーパンも12月というのは、新人刑事の成長過程をジーパンもマカロニに重ねて描いていたことになりますが、これはテキサスから崩れます。
ジーパンの育ての親的位置の鎌田敏夫さんは、登場編を、ジーパンが刑事として拳銃というものの重要性に気付く#72を執筆、そして本作はもっと複雑な感情を描きます。
母・たきが「人間違い」で撃たれた背景には、ずさんな手術の末死んだ母の復讐を果たそうとする兄妹がいて、私怨で怒りが爆発していたはずにジーパンはあまりにも不幸なその兄妹に共感したもののその為刑事として冷静さを取り戻した矢先に兄を計らずも射殺・・・という不条理さは、あまりにも悲しい・・・。
一方、シンコとの仲は段階を踏んではいますが、さらに接近している感じがするところが、この作品の救いとなっていますが、ジーパンは新たな拳銃に対しての十字架を背負う事となってしまいます。


第77話 49.01.04 五十億円のゲーム (ボス・チーム)

セミレギュラー:平田昭彦

ゲスト:藤田進
 草薙幸二郎
 高原駿雄 入江正徳 
 奥野匡 重松収 田村勝彦 前田哲朗 片山滉 山本武 関口真砂子 斉藤英雄

脚本:小川英 武末勝
監督:児玉進

濃縮ウランを運搬中の原子力研究センターのライトバンが、一方通行路に誘い込まれ、運転していた所員は麻酔薬をかがされ車ごと奪われた。
その後、犯人から濃縮ウランを五十億円で売りたいと七曲署に電話がかかってきた。要求をのまなければ、濃縮ウランを溶かして水源地へ放り込むという。
この警察への挑戦といえる犯罪に、西山署長や本庁筋では捜査公開をボスに迫るが、ボスはパニックを防ぐために非公開捜査を強行する。
しかし、必死の捜査も犯人たちに裏をかかれ失敗してしまう。その上、犯人たちはまるでゲームを楽しむかのように、貯水池にペンキを投げ込んだり、新聞へすっぱ抜いたりして社会不安を掻き立てるのだった。
その為、捜査本部は本庁に移され、ボスは窮地に立たされるが・・・・。

1974年の年始作品はパニック必至の事態と犯人グループの多額の金銭要求という、国をも震撼させるような事件にボスが毅然と対処、ボスの指揮者としての手腕がいかんなく発揮されます。ただし、全て成功するわけではなく犯人たちはボスの作戦をあざ笑うかの如く、功名に裏をかき、ハラハラさせる展開となりますが「、しかし、犯人グループの「ゲーム」感覚の犯罪という点での「隙」をボスは見逃さなかったというのが、この辺りが痛快でもあります。
西山署長とボスの関係性が、この頃から「ライバル」という感じから、西山がボスを頼る部分が出てきます。指さし「藤堂君!」は変わりませんが、その辺りの関係性の変化が、西山署長をただのヒール役とは言い切れないものを生んだ切っ掛けの作品とも云えると思います。

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