「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

太陽放送予定 2017.9.8号

2017-09-07 21:01:30 | 放送予定
多忙期真っ最中のけぶでございます<(_ _)>

当直室業務連絡ですが、銀座のbar七曲署に「大全集3」をこっそり置いてきたのは私です(^_^;)
イタル警部から調査が入りまして・・・・(^_^;)


さて、本日の太陽放送は・・・

チバテレはお休み、ファミ劇は通常通り。
#663は個人的には好きな作品で、いつもより毛色の違ったミステリー。
#664はサブタイトル通りの問題作。(デューク登場前の撮影なので、彼は欠場)


▼ファミリー劇場HD デューク登場編 =初放送=

第663話 60.09.13 1970年9月13日 (トシさん・デューク)河原崎建三 戸川京子 石山克己

ある日一係部屋に川口亜矢という若い女性が訪れた。
殺人犯を発見したので逮捕してほしいという。
トシさんが話を聞くと、15年前に西伊豆の別荘で亜矢の双子の妹を殺され、その直後、亜矢は西伊豆駅で偶然会って震え出した男をハッキリ覚えていた。
当時、父親には報告したものの、身元もなにもわからず現在まで至っていたが、雑誌である男の写真を見て、その犯人と思しき男は木崎いう建設会社の社員であることが判ったのだという。その木崎の居所が七曲署管内だった。
一応話を聞いたトシさんは亜矢に再捜査を行う確約が出来なかった。事件は他署で発生したうえ15年前と時効も迫っている。
トシさんはボスに進言、内密に捜査を開始しようとしていたが、亜矢は再捜査が叶わないと思いこみ、木崎を刺そうとしてしまう。
しかし、亜矢の様子に不安を抱いたトシさんと、ひそかに亜矢を見張っていたデュークに阻止された。
デュークはそのまま亜矢を傷害未遂で逮捕、奇しくもこのことは木崎を正式に捜査の口実ともなった。
事情聴取で木崎は、15年前に西伊豆駅で亜矢に出会ってビックリしたのではないかという質問に動揺を示した。
さらに、何かの勘違いだと、亜矢を告訴しないという。
木崎自身の心象から、トシさんとデュークは木崎がクロだとの感触を得、手掛かりを求めて15年前に川口姉妹が住んでいた西伊豆の別荘地帯に出向いた。
一方、木崎が数年前に川口家の別荘を含めた地帯を自社プロジェクトの一貫として買収しようとしていたことが判明、木崎にとって都合の悪いものがまだ別荘に残っている可能性が出てきた。トシさんは亜矢に幼い頃の記憶を手繰らせると、妹が当時大阪万博の影響でブームになっていた「タイムカプセル」を作って埋めようとしていたことを想い出した。
亜矢は埋めたところを見ていない。となれば、妹と木崎が一緒に埋めたのか?
時効を間近にひかえ、デュークは無許可で川口家が手放したかつての別荘の庭を掘り起こした・・・・。


日付がサブタイトルという唯一の作品。大阪万博の頃のノスタルジーをほのかに香らせながら、時効が迫ったミステリーな事件を解決するトシさんとデュークを描きます。
まだこの頃はデュークもミステリアスな部分を持たせて、他のメンバーとは一線を引いた感じが濃厚な時期、しかし、無断掘り起し時の重機手配や亜矢の傷害未遂などのよく言えば「手際の良さ」が見受けられ、実際はトシさんが心情的部分を担当しているので目立ちますが、問題はあれども事件捜査を転がしたのはデュークだったということで、当時のファンはこの作品でデュークの捜査手腕力を認識したのではないかと思います。
と言いながらも、最後の決め手・・・昭和ではブームだったんですよね。



第664話 60.09.20 マイコンがトシさんを撃った!(マイコン・トシさん・山さん)正司歌江 南条竜也 秋間登

走行中のポルシェが何者かに狙撃され、現場を通りかかったマイコンの車と危うく衝突しそうになった。
狙われたのは土地成金の息子・中田で、そのことを知ったトシさんの顔色が変わった。
実は中田は4年前に、身重の人妻をひき逃げし死亡させた事件の重要容疑者だったが、トシさんの必死の捜査もむなしく、証拠不十分で釈放していた。
トシさんは、状況から中田を狙撃したのは、身重の妻を殺された竹内と断定したものの、彼の行方はわからなかった。
トシさんは事情聴取を終えて帰宅する中田をガードするため、マイコンと共に尾行することにした。
夜、中田を尾行する車の中で、トシさんはマイコンに拳銃を使わないよう厳命、だが突然中田の車は狙撃され外に逃げ出す。
トシさんは中田をガードするようにマイコンに言い残し、竹内と思われる男の潜む闇に消えていった。
緊張が続く中、竹内は再度発砲、マイコンは恐怖のあまりトシさんの注意も忘れ、近づいてきた人影に向かって発砲してしまった。
その人影は実はトシさんであり、重傷を負わせてしまう。
翌日、マイコンはボスに辞表を提出したが、ボスは処分を保留。
しかしその場の雰囲気に居たたまれなくなったマイコンは一係部屋を飛び出した。
そんなマイコンに山さんはトシさんの手帳を渡し、トシさんの執念の捜査の記録を目の当たりにさせる。
マイコンはトシさんの捜査を引き継ぎ、4年前の事件を再捜査することを決意する・・・・。


#659と同時撮影された野球雨傘作品がやっと陽の目を見た形になったため、デュークは登場しません。
さらに、一係メンバーの明らかな誤射、それも同じメンバーを撃つという、太陽史上屈指の問題作にもなっており、ドライな作風が多い後期~末期作の中でも、かなり異質な存在になっています。
そもそも刑事も人間であるという精神が奥底にある太陽フォーマットとしては、あり得る方向性なのですが、真っ正直に不祥事を描かれるというのも当時かなりショッキングな中身で、その当事者であるマイコンの窮地をこれもまた熱く描かれています。
また、周囲の動揺も描かれ、それがまた考えさせることだったり、太陽ファンとしてはある意味目撃して乗り越える「壁」というような作品かもしれません。

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