「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

サンテレビ太陽放送11/13=山さんと「殺し屋」の静かな対決

2022-11-13 07:51:26 | 放送予定

もう11月ですか・・・・
どうも取り残されている感が凄いけぶでございます<(_ _)>

さて、11/13サンテレビ・太陽放送は#133。
交通事故に見せかけた殺人事件、その裏に殺し屋の存在を突き止めた一係は容疑者を逮捕するものの彼は口がきけない障害を持っていて犯行を否定した。確たる証拠もないため釈放された男をマークする山さんはさらにその男の過去を調べるが・・・・障がいを隠れ蓑にして巧みに殺しを遂行する男の孤独を突く山さんの捜査を丹念に描きます。
小職としても、ふとなぜか見てしまう作品でして・・・見やすいというか、一見独特な雰囲気を醸し出していながら、実は竹林監督+長野洋さんと四十物さんの脚本という太陽オーソドックスラインという。
なので、この作品を観ると、太陽の奥の深さを改めて思い知らされます。
ゲストの永井譲滋さんは、竜さんのテレビタレントセンター時代の後輩、太陽の前身番組である『東京バイパス指令』では喜多刑事としてレギュラー、太陽5周年オーストラリアロケでは関虎美さんと共に殺し屋役として参加するなど、太陽制作側に縁深い方。今回の沢木役はエキゾチックなフェイスと当時の長髪が、終盤まで全く喋らないというところとマッチして、不気味な雰囲気を醸し出し、印象深いゲストキャラとなっています。
夏川静江さんは明治生まれで大正時代子役からの女優さん。まだこの当時は明治生まれの方も第一線で活躍されていた時代でした。

山村「デカの仕事は真実を掘り起こすことにあると思っています。私は真実を知りたい!」


【地上波】サンテレビ・テキサス編

11/13(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(テキサス編 第21話)
サンテレビ1(地上波)

第133話 50.01.31 沈黙(山さん)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      三上順
       勝野洋
      
      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平

ゲスト:永井譲滋
 佐竹明男 香月淳
 中島元 高杉哲平 名川貞郎 山口譲
 夏川静枝

脚本:長野洋 四十物光男
監督:竹林進

玩具会社社長が自動車事故を装って殺され、ライバル会社の社長・岩田を追及した結果、知人のバーテンに頼んで車に工作したことを自白した。
ところがそのバーテンは自分で手を下さず、電話だけで連絡を取ってくる殺し屋に脅迫されて「殺しの注文」を仲介していただけだという。
そのバーテンが録音していた電話の内容から、殺し屋は和歌山なまりがあること、毎週金曜日に電話を掛ける場所が名曲喫茶であることがわかる。
見当をつけた喫茶店に張り込んだ山さんは、奇妙な動きをする沢木という男を連行するが、沢木は全く口がきけなかった。生まれつきの不自由ではなく後天的なものであるため、耳は普通に聞こえるが声はでない。職業は宝飾デザイナーで、仕事は電話をかけてモールス信号のような指信号で注文を受ける。唯一の趣味が名曲喫茶でベートーベンを聞くことだと、筆談の答えには全く澱みがなかった。
あまりにも完璧で落ち着いた沢木の態度に逆に疑問を抱いた山さんは、彼が障害をもつ者という配慮も入れ調べた結果、沢木のマンションには口はきけるが耳が聞こえない老婆がいて二人は親しい間柄なのがわかる・・・・。

殺人を請け負い巧妙な手段で実行する「殺し屋」、そして身体に不自由を抱えるものの冷静かつほぼ普通に生活している沢木という男の接点を、山さんがひとつひとつの疑問を解決しながら、突き止めていきます。
派手なアクションは無いものの、その過程が見どころになっており、プロデューサーの岡田さんが後年山さんのLD-BOXにセレクトした作品であります。


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