「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

諸々雑記+サンテレビ太陽放送2/12=山さん「捜査網」窮地に!

2023-02-12 08:45:23 | 放送予定

最近、集中力に欠けるけぶでございます<(_ _)>
なんだかなぁ・・・。

ところで、息抜きツイッター。

銀座の三愛ビルも取り壊されるとか・・・・1963年竣工、七曲署屋上でとうとう解体工事がはじまった佐藤ビルと同じ年代です。太陽としては三菱電機のショールームが入っていた関係から、ロケ地として、番組開始当初からイヴェント会場としても使用された、馴染み深いところ・・・小職としては外観はみたことがありますが、中には入ることがなかったですね・・・。

スコッチのお下がり・・・・
ロッキーのトルーパー6インチ使用開始は#465から。
ヒゲ銃はどんどん出世、4インチから6インチへ・・・タイミングは双子が生まれた直後ですから、おそらくロッキーにハクをつけようという意図的なものがあったものと。
スコッチのお下がりといえば、吉野巡査やスニーカーのスーツ(前期スコッチより)、ゲスト使用(後期降板後)など、確かに幅広い。

息抜き国会図書館デジタル。
電電公社の営業マン「手記」。
プッシュホン電話が1969年に登場したものの、なかなかセールスが伸びず、『特別機動捜査隊』に1974年に導入、それでもなかなか状態で、とうとう太陽に1975年10月に導入。(実は#167から)ボン=プッシュホンの印象が強い(^_^;)ですが、これも電電公社の営業マンが口説き落としたのだとか。太陽の「宣伝効果」絶大だったようで、このあたり売れ始めたそうです。
ところで宣伝というとスポンサー。
スポンサーと広告代理店の関係は以下の通り。(1981年より)
三菱電機 180秒 博報堂
江崎グリコ 60秒 電通 →1985年1月より正式にアシックスへ
資生堂 60秒 博報堂
久保田鉄工 60秒 第一広告→#718を以て降板、PART2当初はフリー、1月より小林製薬で電通。
江崎グリコ枠はグリコ・森永事件でCM差し控えなどあって、降板はもっと早かった印象があったのですが、年内いっぱいだったんだ。

太陽のオフィシャル出版物、累計で48万部・・・・!
そりゃ、手に入りやすいわけだ。


さて、2/12サンテレビ・太陽放送は、
山さんの懇意にしていた居酒屋の主人、タレコミ屋でもあったが、「深追い」し過ぎて殺されてしまう・・・・主人の妻からの批判が止まらず、署長からも、そして当のタレコミ屋連中からソッポを向かれ、さすがに山さんも精神的に追い詰められていくが・・・・。
山さんの「武器」であるタレコミ屋との関係が危機を迎え、困惑しながらなんとか解決の糸口を見つけようと苦しみます。ゲストに吉行和子さんを迎えた#144を放送。
(町田にあったおばけマンションがクライマックスの舞台)

山村「今日はタバコを勧めた相手にみんな断られましたよ・・・脆いもんですな、人間どうしの付き合いなんて・・・」
山村「私はね、彼らを金で飼ってるつもりはなかった。私の小遣いを割いて渡せる金額なんて、たかが知れてますからね。」
山村「しかし、こう見事にフられてみると・・・・もしかしたら私のやりかたは・・・やはり間違っていなんじゃないかと。」
藤堂「山さん・・・・あんたの愚痴、初めて聴いたヨ。」
山村「愚痴?」
藤堂「確かに、タレコミ屋を遣うことは捜査としては邪道かもしれん。だけどなぁ、俺たちの仕事がきれいごとばかりじゃやっていけねぇんだ。ドロ沼ん中這いずり廻っている連中を引っ張りだすためには、俺たちも泥まみれにならなくちゃ、やってけねぇんだよ。」
山村「!」
藤堂「連中が抱いている正義なんてものは、あんたの心に描いているものよりもっとちっぽけなものかもしれん。一度こういうことが起これば、たちまち吹っ飛んじまうような頼りないものだ。」
藤堂「山さん、この事件のホシはどんなことをしても挙げなきゃならん・・・・そのちっぽけな正義のためにもな。」

ボスをただの電話番だと云う諸氏にぜひ声に出して読んでほしいセリフです。
ウラを知り尽くしている山さんを間違いなく上回っている気迫は、やっぱりボスが「非情」になれることに尽きます。
今回も長野洋さんの脚本。ボス描写が的確です。


【地上波】サンテレビ・テキサス編

2/12(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(テキサス編 第32話)
サンテレビ1(地上波)

第144話 50.04.18 タレ込み屋 (山さん)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      三上順
       勝野洋
      
      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平

セミレギュラー:平田昭彦

ゲスト:吉行和子
 日野道夫
 杉江広太郎 加藤小夜子
 城山順子 当銀長太郎 粕谷正治
 池田生二 左古雅美 中村潤子 晴海勇三
 
脚本:長野洋

監督:児玉進

山さんのところにタレコミ屋のロクさんが情報を持ってきた。
全国指名手配中の殺人容疑者宇田川が舞い戻って街のホテルに泊まっているというのだ。
しかし相手は若い女を連れて一泊しただけで、すぐいなくなっていた。
翌日、ロクさんは死体で発見された・・・背後から45口径の拳銃で撃った腕前は並大抵のものではない。西山署長はこの事件でタレコミ屋を使うことを禁じ、ロクさんの女房である加代は、事件の原因が山村にあるとして憎悪した。
ところが意外にもロクさん殺しの真犯人と称してチンピラが自首してくる。だが山さんはこのチンピラが何も知らない身代わりであることを見抜き、巧みな尋問で黒幕が暴力団幹部の佐竹であることを吐かせてしまう・・・・。

山さんとしたらタレコミ屋は家族同然なので、その彼らが山さんの為の情報収集の為に殺されるということになったら・・・というのが実現してしまったのが本作。
「男の斗い」の場合はタレコミ屋本人が悪事に加担していた為殺されたので似て非なるわけですが、どちらにせよ山さんにとっては身を切られる思いを強いられるわけですが。
山さんとタレコミ屋の関係は単に小遣い目当てではなく、山さんの人柄に惚れているから危険な目に遭ってもタレコミ稼業を続けていると言うのが解る作品ですし、だからこそ殺人犯に静かにですが怒りが爆発する山さんの心情が切なく伝わってくる作品です。

山さんは家族に縁の薄い人だったように見えますが、それでも学生時代には母親が健在で、東京には伯父がおり、奥さんがいます。
ただ、伯父さんとはあまりそりが合わないようなので、上京してからの生活というのは孤独そのものだったのかもしれません。
その孤独を紛らわすのに街の雑踏に紛れ、そのうち裏社会に精通するようになったというのは、多分山さん自身がそういう部分に足を踏み入れそうになったか、または世話になったかなのかと思います。一係や高子と出会うまでの本当に唯一の家族だったと言っても言い過ぎではないかもしれません。
なので、今回の事件は山さんとしては家族を亡くしたという部分が大きかったのと、その街の人々にソッポを向けられたというショックとで、ボスの前では珍しく弱音を吐きますが・・・ボスと山さんは相棒同士でありながら実はライバル同士という側面もあって、お互いに尊重しあうのと同時に一線を引いている部分もある。
ただ、山さんにしてみれば我がままを通してくれるボスの存在も大きいし、ぶつけどころもボスだったり。

山さんにとってはボスの下というのは本当にパラダイスのような世界ということになるのでは・・・。


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