生物の形-ポリ亭のマクロ・顕微鏡写真-

 身近な動植物のマクロ写真や顕微鏡を用いて撮るミクロ写真を載せていきます。「生物の形」を気楽に楽しんでいきたいものです。

ベゴニア(2)雄花

2007-10-12 17:50:41 | Weblog
 ベゴニアの雄花の写真を載せます。中央から花糸の先にスプーンのような形の葯(花粉の入った袋)がついた雄しべが全方位に伸びています。雄しべですから花粉を出しますから虫にとっては訪問するメリットがあります。花粉が付着した虫がすぐ近くにある雌花(花粉も密も出さない)が持つ黄色の塊にだまされて訪問すると,受粉させることになります。雌花では太くて曲がりくねった雌しべが花芯を覆っているので,虫さへ訪れてくれれば受粉は容易です。
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭

ベゴニア(1)雌花

2007-10-12 17:37:46 | Weblog
◆ ベゴニアは夏前から現在もなお花を咲かせ続けています。咲き終わった花をつまんで取ってしまうくらいで手間もかかりません。ベゴニアの花には雄花と雌花がありますが,これは雌花の写真です。雌花は花粉はつくりませんし,蜜も出しませんので虫にとってはメリットがないことになります。雌花はそのかわりによく目立つ雌しべを持っています。途中から二つに分かれたよく目立つ雌しべが3対生えています。その花柱は他の花の雌しべに比べて非常に太く,雌しべ全体が黄色の塊のように見えます。雌しべがその姿を花粉を出す雄しべのようにに見せかけて,虫を誘っているのでしょう。
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭
参考ブログ:高分子-ミクロの世界-(Yahooブログ)