生物の形-ポリ亭のマクロ・顕微鏡写真-

 身近な動植物のマクロ写真や顕微鏡を用いて撮るミクロ写真を載せていきます。「生物の形」を気楽に楽しんでいきたいものです。

ツユクサ(9)閉花後の包葉内部-超ミクロ写真-

2007-10-28 10:38:24 | Weblog
◆ 包葉がハマグリが開くように二つに開いてツユクサの花は出てきます。花が咲き終わる頃,花びらはしぼみながら巻き上がった雄しべと雌しべとともに再び包葉の中に収まり,包葉はまた閉じてしまいます。この写真は閉じた包葉をピンセットで開いてみた内部を示します。紫色のものは見る影もなくしぼんだ花びらでしょう。一方,しっかりと原型を保っているのは雄しべです。
◆ 包葉内では雄しべと雌しべが絡み付いて自ら受粉します。近親交配はもちろん望ましくはないのですが,虫が来なくて他の花の花粉を受け取ることができなかった花は最後の手段として同花受粉をするのです。
◆ このような花はこれまで見てきた花には無かったはずです。
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭
参照:したたかな植物たち(多田多恵子,SCC)