~暮らしの中の小さな幸せ~

ログハウスに住みながら・・・
日々の暮らしと趣味の色々を綴ります

うつくしいひと

2016年07月07日 | 日記
今日の熊本は台風接近しているせいか
昨日にも増して蒸し暑い一日でした
セミの大合唱を聞きながら地元紙の朝刊を読んでいると
一面にこんな記事・・・・

「うつくしいひと」
熊本出身の行定勲監督の短編映画
昨年秋に熊本のPRするために熊本県下の観光地などで撮影されたのですが
その美しい景色が熊本地震によって今では見ることができなくなりました。

震災後、熊本市のDenkikanで500円で上映されているのを知り
ぜひ見たいと思っていたのですがすっかり忘れていました。
調べるとなんと上映は明日まで・・・
新聞を見たのもきっと必然と早速出掛けてきました。

館内は30~40名ほどでしょうかほとんどが60~70代の中高年ばかり
明らかに私は若手の№2でしょうかネ~(笑)
開演前に二度も携帯電話が鳴り大声で話すのが聞こえ
映画館に慣れてないだろう高齢者だから仕方がないのですが
最近は公共交通機関でも若い人より年配者の携帯マナーが悪い気がします。

さて、話を映画に戻しますが・・・・
俳優も橋本愛、高良健吾、石田えりなど熊本出身者のみ
そして・・・くまモンまで特別出演
ストーリーはよくある話でしたが・・・
謎の男(?)を演じた、政治学者の姜尚中さんの声と雰囲気がなかなかでした。

でも、一番は熊本の美しい景色
この震災で以前の姿を失った熊本城、阿蘇の草千里、菊池渓谷、通潤橋
そして、市電が走る熊本の街‥など
回想場面で出てくる高校の制服が実在するS高校だったりと
熊本県人にとってはとても身近に感じる映像でした。

現在、草千里も菊池渓谷も行くことができません。
通潤橋は崩壊こそしませんでしたが放水はできないと聞きました。
映像で流れる美しい景色にいつの日か
再びあの姿が戻ってきてくれることを
心から願いながら思わず涙があふれてきました。

今思えば不思議ですが・・・
あの地震の半月前に私は思いつきで桜咲く熊本城を訪れ
数日後には義父母と南阿蘇の桜めぐりに出掛けました。
そして、地震の一週間前には孫と阿蘇に鉄旅へ
あの時の線路は地震により流され寸断・・・
先日の大雨で私の大好きなスイッチバックも
土砂に埋もれてしまってるようです。
すべてが復興するまであと何年かかるのでしょうか?
そう思うと・・・気が遠くなりそうに・・・

でも、この震災を体験し思ったのは
やりたいことは「いつの日か・・」と思わず
環境が許されるのなら周りの目を気にせず
思い切って行動せねばと

たくさんの思い出をこの目に
この心に残せるように・・・