高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

ミラノへ メンバー紹介 2

2007年06月08日 06時51分00秒 | 海外事業展開グループ

_024_1今回のメンバーのまとめ役、毛利さん 。彼の頭の中はアイデアで一杯である。今回も和紙と竹を組み合わせたモニュメントを提案してきた。「会場で来場した人に参加してもらい一緒に作り上げていきたい」と言う。エンターテイメントの要素をいつも考えている。

私などは竹工芸というと竹を組み合わせたり、編み上げることばかり考えてしまうが、彼の場合はいつも素材を組み合わせることで何か?面白いものが出来ないか?シンプ_014_7 ルにシンプルに!今回も和紙の柔らかさと包み込むような「面」の部分と竹の持つ直線、を組み合わせてきた。丸めてランプにしたり、タペストリーにしたり、天井からつって照明のスクリーンにしたりと、自由奔放である。

もともとはデパートで商品を販売したり、流通に携わる仕事についていたそうだが、親がしていた竹の世界に戻ってきた。最初は、竹の骨組みに和紙を張って、お皿などを作り始めた。動物の切り絵だったり、野菜だったり、可愛らしい表情の「1閑張り」を売り出したのだ。作品も楽しく独特な図柄であったのと、それまで、別府竹細工の生産者はほとんどの人が問屋卸を専門にやって来た人ばかりの中、新たな自分の作品の販売ルートを作っていった。ここが、凄い。ギャラリーやデパート、見本市、果ては遊園地まで自分の流通経路を作っていった。「物つくりと販売」この二つのことが出来ないと今は生き残って行けない。そんなことを30年前からやってきているのだ。今はその「1閑張り」も若手の職人に譲って、インターネットで「名前の詩」と題して個人客を対照としたサイトを運営している。名前の一字一字を頭文字にした詩を作り、プレゼント用の作品を販売している。彼の頭の中から出る文字と筆一本だけで年間ん億円?を稼ぎ出す。たいしたものだ。

竹工房オンセ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする