前日まで2週間の出張を終え、翌日16時から「海外事業展開グループ」の会議であった。ほぼ、イタリア行きの骨組みは決まり、今は肉付け作業に入っている。タイムスケジュールを追いながら、DM、カタログ、ポスター、装飾品、海外輸送の手配、関税のATNカルネ、旅券の手配、会場レセプションの食事、お酒、通訳等など、準備することは山ほどある。しかし、よくここまで漕ぎ着けたものだ。大方の目処が立ったので、今日は会議後、「暑気払い」と称してみんなで一杯することになった。
そこへ、出店メンバーではないが、県の職員の「K」さんが一緒に参加した。彼はかねてのブログで紹介したこともあるが、実に話すことが面白い、脚本家というか?誇大妄想的?本人も話しているうちに、自分で考えたことか?現実か?判らなくなってしまうほど、話に引き込まれてしまう。今回も、
ミラノでただ、作品を見せるだけでは詰まらんて!行くんだったら、遊んでかなくちゃ、思い出に残る事をしてこなくちゃ!由布さんがミラノの石畳にゴザを引いて、竹を足剥ぎしたら、ヨーロッパ人は度肝を抜くよ!「それを見て、やっぱり、人間は猿から進化したのだ。」と考えるよ。大橋君と高江さんは白装束で「四海波」の大きな物を二人で編んで、おもむろに出来上がった頃、由布さんが「カー!」とか言いながら榊を振ってお払いをする。その篭に花を投げ入れると、ミラノの人は一瞬どよめき、「ホー」と言う。毛利さんは壁から大きな和紙をぶら下げ袴姿でたすきをして、「書」を書き出す。
話は止め処もなく続いていく、聞いている大橋君なども何度もうなづき、もう完全に彼の話術の中に嵌っている。会場でのパフォーマンスに留まらず、近くの大学や小学校に出前で「竹細工教室」「竹トンボ教室」などしてはどうか?イタリア大使館にアプローチしてなど、中には現実味のあることも言う。みんなもその気になり、会は盛り上がっていった。
ほんと、せっかく行くのだから、一生の記憶に残るような事をやってこよう!格好をつけなくても良いから、イタリア人の中に「東洋からこんなやつらがやって来た!」と印象に残るようなパフォーマンスをやってこようとみんなで確認した一夜でした。