高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

朝礼

2007年06月15日 07時34分07秒 | 出張

_003_10 品川のホテルの窓からは最近出来た高層ビル群が見える。目の前に同じような高さのビルがそびえ立つ、見た目には味気ない景色である。

デパートの催事の場合、初日の朝、9時半位から注意事項や案内、説明等の朝礼がある。この朝礼がデパートによって、担当者によって、全然違った話になる。私は今回の渋谷東急の「津田さん」はふところの広い、業者の立場に立って話せる人だと常々思っている。

たとえば、同じ注意事項の話をするのでも、“入金をする時、自分の店の短縮番号をレジ係に言い、商品の本体価格、数量を言う。打ち込んだレシートを貰った後、レシートに自分の店の番号が打ち込まれているか?確認後、お客様に渡す事” に成るのだが、それでもレジの打ち間違いがたまたま起こる。某デパートでは「昨日も一件、間違いがありました。どうしてレシートの確認が出来ないのですか?後で訂正するのは大変なんです。本日から、間違えても訂正しませんから、そのつもりで間違えないように遣って下さい!」と言うのと、ここでは「人間誰でもミスはあります。もし、間違えても対処できますから心配しないで下さい。でも、間違えないよう気をつけましょうネ」と言う。どちらも同じ内容の事を言っているのであるが、聞く方にとってどちらが気持ち良く働けると思いますか?

お客様の住所氏名なども、デパートで囲い込もうとするタイプのデパートは「うちで買って頂いたお客さんに他の催事での案内を出されるのは困る」ので、顧客名簿を毎日回収する所もある。そんなお店の方がずさんな管理で全然販売に結びつかない店が多い。東急では「自店のパンフなども、この催事を使ってどんどんお客様に渡して下さい。もし、今回うちで買って頂かなくても、来月他店での催事があるならば、そちらで買って貰うよう案内して下さい。お客様のほしい時期と今が合わないのであれば、お客様の欲しい時に売ってあげたら良いと思います。それで、また来年、この催事が一回り大きくなって開催できれば良いんです。」と言う。

そうなんですヨネ。欲をかいたらダメですネ、自分の所へ囲い込んで自分だけ儲けようとするとダメになるのです。昔、別府では宿と商店街、娯楽施設とそれぞれが持ちつ持たれつの関係で浴衣を着た人が街中にうろうろして賑わった時期がありました。しかし、それを大型ホテルが自分の所で宿も食事もお土産もすべて自分の所の施設で買わせようと囲い込んだ結果(ホテルから外に出さない様)街に活気が無くなり全体の繋がりも魅力も無くなって今では青息吐息の状態です。   そのことと一緒に見えてきます。自分だけ儲けようと囲い込むと廃れていく気がする。まず、相手に利益を与えなくては!そうすれば、必ず自分に戻ってくるんですよ。

竹工房オンセ

コメント (1)
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